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コウ
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おじいちゃんは亡くなる前からずっと
母さんのお兄さんに母さんの相談をしていた
母さんのお兄さん、、ユウジさんは母さんの面倒を見ると言ってくれた
もう、この頃になると俺は母さんの目には全く映らなくなった
俺に向かって『誰?』と言われるのは日常茶飯事
名前を言っても『そんな子は知らない』か『私のコウはまだ小2よ』って二択の答えしかない状態
ユウジさんも俺の手には負えないし、まだ親の面倒を見る歳でもなければ出来るはずもないって
そう言ってくれた
おじいちゃんもユウジさんも共通して
俺に対しては『母さんに捨てられた』って認識みたい
ただ、問題だったのが俺の行方
知らなかったけど、おじいちゃんに金銭的にも世話になりながら生きていた俺と母さん
ユウジさんは母さんの面倒で余裕はない
そんな時に名乗り出たのがトミさんだった
トミさんは母方の祖父の兄弟と結婚した女性
つまり『大伯父の奥さん』
俺との血縁関係はない人
大伯父はとっくの昔に他界して、トミさん夫婦に子供はいなかったから、親戚付き合いなんて皆無だった
そんなトミさんが『私が責任をもって面倒を見る』と言ってくれた
ただ、トミさんの家から当時俺が住んでいたアパートは遠くて、今の学校も通える距離じゃなかった
だから、トミさんは中学卒業まで、毎日俺が住むアパートに通った
父さんたちの葬式であったかな?って程度の間柄の俺なのに『ちょうど一人で寂しかったから』って理由で俺の面倒を見てくれた
そして、今に至る
母さんのお兄さんに母さんの相談をしていた
母さんのお兄さん、、ユウジさんは母さんの面倒を見ると言ってくれた
もう、この頃になると俺は母さんの目には全く映らなくなった
俺に向かって『誰?』と言われるのは日常茶飯事
名前を言っても『そんな子は知らない』か『私のコウはまだ小2よ』って二択の答えしかない状態
ユウジさんも俺の手には負えないし、まだ親の面倒を見る歳でもなければ出来るはずもないって
そう言ってくれた
おじいちゃんもユウジさんも共通して
俺に対しては『母さんに捨てられた』って認識みたい
ただ、問題だったのが俺の行方
知らなかったけど、おじいちゃんに金銭的にも世話になりながら生きていた俺と母さん
ユウジさんは母さんの面倒で余裕はない
そんな時に名乗り出たのがトミさんだった
トミさんは母方の祖父の兄弟と結婚した女性
つまり『大伯父の奥さん』
俺との血縁関係はない人
大伯父はとっくの昔に他界して、トミさん夫婦に子供はいなかったから、親戚付き合いなんて皆無だった
そんなトミさんが『私が責任をもって面倒を見る』と言ってくれた
ただ、トミさんの家から当時俺が住んでいたアパートは遠くて、今の学校も通える距離じゃなかった
だから、トミさんは中学卒業まで、毎日俺が住むアパートに通った
父さんたちの葬式であったかな?って程度の間柄の俺なのに『ちょうど一人で寂しかったから』って理由で俺の面倒を見てくれた
そして、今に至る
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