207 / 263
辰央
5
しおりを挟む
当たり前だけど白紙で出したから帰りに呼び出しを受けて
担任に呼ばれて教室を出るときに背中にめちゃめちゃ視線を感じた
「真田は進路希望は……今まではH大学だったよな?」
「でも今の俺じゃ無理ですよね?D判定だから」
間髪を入れずに答えたら担任の目が泳いだ
「無理だ」とハッキリと言っていいのに……
「H大学以外には希望はないのか?」
「そもそも俺はH大学に行きたい訳じゃないんで
……親が決めたからそう書いていただけだったから
今は、どうしたらいいか、自分でも分かりません」
「えっと…………そうか、分かった」
一体何が分かったのか理解できないけど、しばらくしてから解放された
進路の話……親にもいずれしないといけないけど憂鬱だよな
荷物を取りに教室に戻ると、一人だけ席に座って携帯をいじってる人がいた
鈴木里依紗
俺が教室のドアを開けた音でこっちを見て
目が思いっきり合っちゃったから気まずい
そのまま無視して帰るのが得策
そう思ってさっさと出ていこうって思ったのに……
「白紙で出したから呼び出されたの?」
普通の声のトーンで
当たり前に話しかけられたから思わず固まった
「まぁそんな感じ」
一言そう言ったら「そっかぁ」って小さく呟いて
さっき俺になんて書いたか聞いてきた時とは全く違うテンションだから
ほんと、意味分かんない
担任に呼ばれて教室を出るときに背中にめちゃめちゃ視線を感じた
「真田は進路希望は……今まではH大学だったよな?」
「でも今の俺じゃ無理ですよね?D判定だから」
間髪を入れずに答えたら担任の目が泳いだ
「無理だ」とハッキリと言っていいのに……
「H大学以外には希望はないのか?」
「そもそも俺はH大学に行きたい訳じゃないんで
……親が決めたからそう書いていただけだったから
今は、どうしたらいいか、自分でも分かりません」
「えっと…………そうか、分かった」
一体何が分かったのか理解できないけど、しばらくしてから解放された
進路の話……親にもいずれしないといけないけど憂鬱だよな
荷物を取りに教室に戻ると、一人だけ席に座って携帯をいじってる人がいた
鈴木里依紗
俺が教室のドアを開けた音でこっちを見て
目が思いっきり合っちゃったから気まずい
そのまま無視して帰るのが得策
そう思ってさっさと出ていこうって思ったのに……
「白紙で出したから呼び出されたの?」
普通の声のトーンで
当たり前に話しかけられたから思わず固まった
「まぁそんな感じ」
一言そう言ったら「そっかぁ」って小さく呟いて
さっき俺になんて書いたか聞いてきた時とは全く違うテンションだから
ほんと、意味分かんない
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
その後の愛すべき不思議な家族
桐条京介
ライト文芸
血の繋がらない3人が様々な困難を乗り越え、家族としての絆を紡いだ本編【愛すべき不思議な家族】の続編となります。【小説家になろうで200万PV】
ひとつの家族となった3人に、引き続き様々な出来事や苦悩、幸せな日常が訪れ、それらを経て、より確かな家族へと至っていく過程を書いています。
少女が大人になり、大人も年齢を重ね、世代を交代していく中で変わっていくもの、変わらないものを見ていただければと思います。
※この作品は小説家になろう及び他のサイトとの重複投稿作品です。
見習いシスター、フランチェスカは今日も自らのために祈る
通りすがりの冒険者
ライト文芸
高校2年の安藤次郎は不良たちにからまれ、逃げ出した先の教会でフランチェスカに出会う。
スペインからやってきた美少女はなんと、あのフランシスコ・ザビエルを先祖に持つ見習いシスター!?
ゲーマー&ロック好きのものぐさなフランチェスカが巻き起こす笑って泣けて、時にはラブコメあり、時には海外を舞台に大暴れ!
破天荒で型破りだけど人情味あふれる見習いシスターのドタバタコメディー!
白杖と傘
ルム
ライト文芸
何かが変わるのを期待して紅葉の名所に訪れ、そこで偶然出会った霧生さんと木下さん。
盲目の二人の老人が自分のルーツ探しをしつつ、お互いの取り留めのない話を挟みながら近づき、また離れていく様子を会話劇で表現してみました。
イメージ的にシティボーイズの大竹まことときたろう、最後の親子はいとうせいこうと斉木しげるだと思って読んでいただけたら嬉しいです。
夢の国警備員~殺気が駄々洩れだけどやっぱりメルヘンがお似合い~
鏡野ゆう
ライト文芸
日本のどこかにあるテーマパークの警備スタッフを中心とした日常。
イメージ的には、あそことあそことあそことあそこを足して、4で割らない感じの何でもありなテーマパークです(笑)
※第7回ライト文芸大賞で奨励賞をいただきました。ありがとうございます♪※
カクヨムでも公開中です。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる