202 / 263
ありさ
10
しおりを挟む
そんな最低なヤツが私
あの時、コウにはじめて出会った時
復学しようとずっとキャバで働いていたけど
なんで頑張っているんだっけ?
なんで復学したいんだっけ?
本当はどうなのかな?
って考えて
復学するために資金を貯めるはずがアレコレ使っちゃう自分に嫌にもなって
もうなんか全部嫌だなってなって
学校を躓いて、家でもうまくいかなくて、友達もいないし、夢もない
だから、死んじゃおうって思ったんだ
生きる意味って言うのかな?そういうのが分からなくなって
だけど、今は、
今はね…………
「今は、学校をやり直したいってちゃんと思うし、死にたくないし、生きてるの楽しいよ?
みんなのこと、大事な友達って思ってる」
『なら良かったよ
あの日、俺の選択は正しかったワケだ』
思いを全部、コウに電話で話した
コウは静かに聞いてくれて、否定は一切しなかった
『前向きに考えるとね、いい体験だったよ
ありさは人の痛みを知ったんだから
それを知らないで生きている人はたくさんいるんだし
それに、昔のありさなら俺とはたぶん話もしなかったでしょ?
今だから俺たちと友達になれた
過去の経験がなかったら今に結び付かなかったかもしれないんだしね
そう考えたらいい経験。ありさが成長する一つの経験』
そういう風に考えたこともなかった
コウはいつも欲しい言葉をくれるから
だから、コウになんでも聞いてほしくなるんだと思う
「いつかみんなに……話せるかな?この話題」
『無理に話す必要はないよ
話したくなれば話せばいい
俺だって話したくないことは言わないでいたよ』
過去形で言うコウの言葉にちょっと違和感を感じたけど、電話では聞かないことにした
友達なんだから会って直接聞けばいいんだし
もう少し話してから「おやすみ」って言って電話を切った
私は、もう負けない
もっと、強くなる
あの時、コウにはじめて出会った時
復学しようとずっとキャバで働いていたけど
なんで頑張っているんだっけ?
なんで復学したいんだっけ?
本当はどうなのかな?
って考えて
復学するために資金を貯めるはずがアレコレ使っちゃう自分に嫌にもなって
もうなんか全部嫌だなってなって
学校を躓いて、家でもうまくいかなくて、友達もいないし、夢もない
だから、死んじゃおうって思ったんだ
生きる意味って言うのかな?そういうのが分からなくなって
だけど、今は、
今はね…………
「今は、学校をやり直したいってちゃんと思うし、死にたくないし、生きてるの楽しいよ?
みんなのこと、大事な友達って思ってる」
『なら良かったよ
あの日、俺の選択は正しかったワケだ』
思いを全部、コウに電話で話した
コウは静かに聞いてくれて、否定は一切しなかった
『前向きに考えるとね、いい体験だったよ
ありさは人の痛みを知ったんだから
それを知らないで生きている人はたくさんいるんだし
それに、昔のありさなら俺とはたぶん話もしなかったでしょ?
今だから俺たちと友達になれた
過去の経験がなかったら今に結び付かなかったかもしれないんだしね
そう考えたらいい経験。ありさが成長する一つの経験』
そういう風に考えたこともなかった
コウはいつも欲しい言葉をくれるから
だから、コウになんでも聞いてほしくなるんだと思う
「いつかみんなに……話せるかな?この話題」
『無理に話す必要はないよ
話したくなれば話せばいい
俺だって話したくないことは言わないでいたよ』
過去形で言うコウの言葉にちょっと違和感を感じたけど、電話では聞かないことにした
友達なんだから会って直接聞けばいいんだし
もう少し話してから「おやすみ」って言って電話を切った
私は、もう負けない
もっと、強くなる
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
後宮の下賜姫様
四宮 あか
ライト文芸
薬屋では、国試という国を挙げての祭りにちっともうまみがない。
商魂たくましい母方の血を強く譲り受けたリンメイは、得意の饅頭を使い金を稼ぐことを思いついた。
試験に悩み胃が痛む若者には胃腸にいい薬を練りこんだものを。
クマがひどい若者には、よく眠れる薬草を練りこんだものを。
饅頭を売るだけではなく、薬屋としてもちゃんとやれることはやったから、流石に文句のつけようもないでしょう。
これで、薬屋の跡取りは私で決まったな!と思ったときに。
リンメイのもとに、後宮に上がるようにお達しがきたからさぁ大変。好きな男を市井において、一年どうか待っていてとリンメイは後宮に入った。
今日から毎日20時更新します。
予約ミスで29話とんでおりましたすみません。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
Last flag
雨実 和兎
ライト文芸
純粋な児童文学です。
文章拙いですが、小説を書き始めた頃の情熱が詰まっています。
後半のクライマックスシーンでスローモーション描写に挑戦していますので、
最後まで読んで頂ければ幸いです(o*。_。)oペコッ
あらすじ
地元民でも知る人の少ない自称応援団に
生まれつき吃音症で他人と上手く喋れない光久は
その応援団に憧れ何とか入団させてもらおうとするが・・・
日当たりの良い借家には、花の精が憑いていました⁉︎
山碕田鶴
ライト文芸
大学生になった河西一郎が入居したボロ借家は、日当たり良好、広い庭、縁側が魅力だが、なぜか庭には黒衣のおかっぱ美少女と作業着姿の爽やかお兄さんたちが居ついていた。彼らを花の精だと説明する大家の孫、二宮誠。銀髪長身で綿毛タンポポのような超絶美形の青年は、花の精が現れた経緯を知っているようだが……。
(表紙絵/山碕田鶴)
【完結】妖精姫と忘れられた恋~好きな人が結婚するみたいなので解放してあげようと思います~
塩羽間つづり
恋愛
お気に入り登録やエールいつもありがとうございます!
2.23完結しました!
ファルメリア王国の姫、メルティア・P・ファルメリアは、幼いころから恋をしていた。
相手は幼馴染ジーク・フォン・ランスト。
ローズの称号を賜る名門一族の次男だった。
幼いころの約束を信じ、いつかジークと結ばれると思っていたメルティアだが、ジークが結婚すると知り、メルティアの生活は一変する。
好きになってもらえるように慣れないお化粧をしたり、着飾ったりしてみたけれど反応はいまいち。
そしてだんだんと、メルティアは恋の邪魔をしているのは自分なのではないかと思いあたる。
それに気づいてから、メルティアはジークの幸せのためにジーク離れをはじめるのだが、思っていたようにはいかなくて……?
妖精が見えるお姫様と近衛騎士のすれ違う恋のお話
切なめ恋愛ファンタジー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる