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志保
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しおりを挟む「………なーんてね!
ほら、アイス溶けるよ?」
沈黙が重たすぎてアイスに逃げた
白々しい感じで「ヤバイ、溶けてる」とか言ってるのをまぁまぁ普通の顔で眺めてて
自分自身にバカだなぁと思ったりして
ちょうどこのタイミングであたしの携帯が鳴って
画面を見たら“麗香”の文字
「電話?出なよ~!」
美帆の後押しもあって通話をタップ
『おつかれーっ!!志保に会いたいから会おーっ!!
今から集合!!みんないるよっ!!』
相変わらず元気な麗香の声
声が駄々漏れだからね
「んー、了解
近くにいるから30分以内には着くよー」
『ちょー嬉しい!!気を付けて早く来てねっ!!
私もまだ着いてないけど、1時間くらいしたら着くからねっ!!』
………麗香はまだいなかったのか
結局あたしのが誘った人より先に着くじゃん!ってこのオチは嫌いじゃないよ
通話終了をタップして美帆たちを見たらばっちり聞こえてたみたい
「お友達?」
「うん、会いたいらしいから会ってくるよ」
「じゃあウチらも帰ろっか?」
美帆がそう言って帰る流れを作ってくれた
まぁ今のうちらの空気はまぁまぁヤバイ感じだから帰る口実ほしかったよね
「あたしはこっちだから、またね」
そう言って手を振れば全員笑顔で振り返してくれた
とりあえず、色々と大丈夫なようだ
女子って色々めんどうだね
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