Don't be afraid

辰央

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俺の母親はかなり教育熱心な母親だった



父親が医者だから必然的に息子は全員医者になると親族や近所・友人らに思われていたようで


元教師の母親はかなり厳しく俺ら兄弟に勉強を教えてくれた



兄と弟は母親の期待通りに育ったのに、俺は違った


何をしても一番はとれなくて、平均より少しいい程度


最初は俺を責めた


しかし、母親は変な閃きをした


学校が悪いんだって思いはじめた



以降、中学から今に至るまで、俺の成績が悪いと母親は担任や学校に乗り込む勢いで常にいるから


学校からしたらかなり厄介なモンスターペアレント





こんな家、もちろん嫌で


もちろん母親に学校の話はする気はない





だからこれはちょっとした賭けで


俺と親の関係なんて学校は知るはずないから、間違いなく言うと思ってるはず



あのモンスターペアレントが乗り込んでくる！って思ったのか学年主任も顔色が悪くなってきた




「まぁとにかく！今日は疲れただろうからここまでにしよう！

先生たちも気をつけるし、真田もこれから何かあったらすぐに言うように！

学校としてもきちんと調べるから！なっ！」


学年主任はそうまとめたけど、最後の「なっ！」には『親に言うな』が含まれている気がしてならなかった







それから、あとやるべきこと





片付けと後夜祭




後夜祭は出る気元からないけど、片付けはした方がいいかな？くらいは思った


でも、行ったら何かされるって容易に想像がつくから



そのまま黙って帰ることにした