Don't be afraid

辰央

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「ホントあんたってクズ！

前々から思ってたけどさ！

迷惑かけてるって意識ないもんね！？

あんたのせいで私ら家族は親戚から散々言われてるの知らずにのうのうとしててさ！

それだけでもムカつくのに何？私の友達とるの？

ホント、人としてサイテー！死ねばいいのにっ？」



すごい暴言を吐く人を志保が宥めてるけど聞く耳持たない状態で


「もううちに来ないで！

大好きなお金をくれるパパの所で生活したら！？

おっさんとヤってるとかまじキモいから！」



そう言って回れ右していなくなった







「えーっと………どうしたのかな？」


最悪な修羅場を見た気がするけど、無視する訳にもいかずに蓮が声をかけた


志保と麗香はお互いに目を合わせて困った様子で


少しの間、下を向いていたありさはバッと顔をあげた


「お騒がせしてごめんね？

姉妹喧嘩を見られたようで恥ずかしいよぉ！あははっ」


ものすごく不自然な笑顔と明るさでそう俺らに言った


「志保の友達が妹だったみたいで、妹がヤキモチ焼いちゃっただけだから！
気にしないでね？」


ヤキモチのレベルじゃない会話を一方的にされていた気がするけど…

でも俺は自分自身さっきクラスの奴らに強く言えなかったこともあったから、ありさにも強く聞けなくて


「飲み物ありがとう」


出会った頃より不自然な感じがするありさに何も言えなかった