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第1話 神っぽい存在との出会い
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。。。あれ、どこだ?ここ。
見渡す限り白一色の空間にいる。
足元も少しフワフワしていて地面に足が着いている感覚がない。
困ったなあ。
今日は一限から必須科目の授業があるのに。
右を見て、左を見て、どちらも真っ白だ。
念の為に後ろも向いてみる。
足元がフワフワしているので後ろを向けたかどうか少し怪しいが、後ろに向けたことにする。
やっぱり何もない。。。
もう一回足の位置を変えて身体をひねっても、何も・・・。
『やあ!元気かね?』
正面にいつの間にか人がいた。
あまりに唐突でズッコケそうになる。
足元、ついでに言うと身体全体もフワフワしているせいで何とか転ばずには済んだ。
『あ、あの、ここはどこでしょう?
僕、朝から用事があってここを出たいんですが。』
目の前の人、頭の禿げ具合と皺の感じからおじいさんと言っていいだろう、が答える。
『あー、できなくはないんじゃがね、ちと問題があるかのぅ。』
『問題?』
僕がすかさず聞き返す。
『おぬしは既に病院で死亡確認されておるからのぅ。
そんな人間が生き返ったら色々と大問題じゃ。』
『え!死んだ?なんで??』
『隕石じゃよ。
地球誕生からウルトラゴッド超級に運の悪い人間がまれに隕石に当たって死ぬんじゃよ。
記録に残っている人間としてはおぬしで二人目かの。』
『困ります!
今日の授業落としたら留年しちゃうんです。何とかならないですか?』
おじいさんは言う。
『仕方ないのぅ。不憫じゃから何とかしてやるわい。ふんっ!』
おじいさんはどこから取り出したのか右手の持った手を振り上げながら気合の入った声を出した。
『よし、これで大丈夫じゃ。今日の授業はわしの力で出席にしておいたぞ。わしは神じゃからの。こんな程度のことならお茶の子さいさいじゃ。』
え。。。
この人、自分で自分のことを神とか言ってるよ。
だいたい今日だけ出席になっても意味ないし。
頭、大丈夫か?
これが僕と神っぽい存在の最初の出会いだった。
見渡す限り白一色の空間にいる。
足元も少しフワフワしていて地面に足が着いている感覚がない。
困ったなあ。
今日は一限から必須科目の授業があるのに。
右を見て、左を見て、どちらも真っ白だ。
念の為に後ろも向いてみる。
足元がフワフワしているので後ろを向けたかどうか少し怪しいが、後ろに向けたことにする。
やっぱり何もない。。。
もう一回足の位置を変えて身体をひねっても、何も・・・。
『やあ!元気かね?』
正面にいつの間にか人がいた。
あまりに唐突でズッコケそうになる。
足元、ついでに言うと身体全体もフワフワしているせいで何とか転ばずには済んだ。
『あ、あの、ここはどこでしょう?
僕、朝から用事があってここを出たいんですが。』
目の前の人、頭の禿げ具合と皺の感じからおじいさんと言っていいだろう、が答える。
『あー、できなくはないんじゃがね、ちと問題があるかのぅ。』
『問題?』
僕がすかさず聞き返す。
『おぬしは既に病院で死亡確認されておるからのぅ。
そんな人間が生き返ったら色々と大問題じゃ。』
『え!死んだ?なんで??』
『隕石じゃよ。
地球誕生からウルトラゴッド超級に運の悪い人間がまれに隕石に当たって死ぬんじゃよ。
記録に残っている人間としてはおぬしで二人目かの。』
『困ります!
今日の授業落としたら留年しちゃうんです。何とかならないですか?』
おじいさんは言う。
『仕方ないのぅ。不憫じゃから何とかしてやるわい。ふんっ!』
おじいさんはどこから取り出したのか右手の持った手を振り上げながら気合の入った声を出した。
『よし、これで大丈夫じゃ。今日の授業はわしの力で出席にしておいたぞ。わしは神じゃからの。こんな程度のことならお茶の子さいさいじゃ。』
え。。。
この人、自分で自分のことを神とか言ってるよ。
だいたい今日だけ出席になっても意味ないし。
頭、大丈夫か?
これが僕と神っぽい存在の最初の出会いだった。
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