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第4章 ギルド依頼

#24 ワーウルフ

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 及び腰で逃げ出そうとするもヒソネに止められたので、ようやくワーウルフとの戦闘をすることにした。

 いきなり群れのワーウルフを狙うのは危険なので一体でいるワーウルフを探すのだが、近場はあらかた倒されていて見つけることが出来なかった。

■■■

「で、なんでこんな最前線に来てるんですか!?」

 周りにはごりごりのパーティーが一杯だ。これからワーウルフの群れを合同で討伐しに行くらしい。

「やっぱり一体も倒さないで帰れないじゃないですか」

 「いやそこは気にせずに帰りましょうよ……。僕達は場違いでしょ」

「いやいや行けるって、むしろ周りに冒険者がいた方が何かあった時に助けて貰えるって」

「エルラーまで……分かりましたよ。ならあぶれてきたワーウルフを狙うで良いですね?」

 ということでワーウルフ討伐の最前線に混ざって戦うことになった。

■■■

 冒険者たちが戦っている後ろで様子を伺いながら機を待つ。

 すると先程、回復薬を売った冒険者たちが話しかけてくる。

「おーお前達も来てたんだな。どうだもう何体か倒したのか?」

「いえそれが……」

 ということで事情を話すと、討伐を手伝ってくれることになった。

 群れで固まっているワーウルフに冒険者たちが突っ込んで群れを分断し、一体がこちらに向かってくるように仕向けてくれる。

「き……きた!」

「落ち着けハヤト! 動きをしっかりと見て対処すれば問題ない」

「ひえっ!」

 転けそうになるが何とか突撃をかわす。

「で、出来た!」

「ま、まぁそんな所だ。何にもないところで転けそうになる意味は分からんが、避けられるなら相手の攻撃も怖くないだろ?」

「あ、あぁそうかな」

「なら次は攻撃だ。俺たちが引き付けるから後ろから剣で斬ってみな」

「分かった!」

 ヒソネが遠距離から足止めをし、エルラーが剣で引き付ける。

「よし、あと一撃で倒せるはずだから斬りかかれ!」

「わ、分かった!」

 エルラーがワーウルフと対峙しているので後ろから斬りかかる。

 今度は周りに木が無いことを確認したから心置き無く剣を振るう。

■■■

「なっ、なんでこうなった!」

「いやー凄いなお前。ぷっ、あんな討伐始めて見たわ」

 討伐を見ていた冒険者に笑われる。

 剣ではなく、盛大に転けてボディプレスで倒したのだ。

「まぁいいじゃないか、倒したのは事実なんだし。ぷっ、おめでとう。これでトラウマも克服出来ただろ?」

「なんか納得がいかないんだけど……」

「まぁまぁ、ほら魔石を回収しようぜ」

「うぐぐ」

 こうして始めての魔物討伐は思うようにはいかなかったが、無事に倒すことが出来た。

 魔物の解体は解体スキルがあるのでスムーズに行えたのだが、それを見た他の冒険者が解体をやってくれと頼んでくるので、結局これ以上はワーウルフと戦うことなく討伐依頼を完了した。
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