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今日もいい天気だな。
しおりを挟む僕はスラたん、メタルスライムだ。
魔王は僕の嫁で、この魔王城の最上階である100階が僕の持ち場なんだよね。
因みに魔王は99階を護っているよ。
メタルスライム如きが、しかも、この城の主である魔王を差し置いて、この広い玉座の間でポツンと一体だけでいるんだ。ここが僕の持ち場だなんて馬鹿げてるだろう?
しかし、当の本人はそんな僕を大事にするが故、魔王が玉座にほぼ不在という珍事態となっているんだ。
僕は僕でそんな可愛い魔王が愛しくて仕方がないので、彼女に気づかれないようにとこっそり玉座を抜け出し、10数階下で勇者供を待ち伏せし、討伐しているんだ。
何せここだけの話、魔王は異常に弱いからね。彼女に降りかかる火の粉は全て振り払ってやるんだ。
彼女との馴れ初めも、昔々、魔法学校での課外授業で運悪く出くわした勇者パーティーに囲まれ、絶体絶命の大ピンチだったか弱い彼女を救った事がキッカケなのだから。
そして、僕は今日も玉座からこっそりと抜け出した。
僕はメタルスライム。レベル87でHPは8のMPは480、素早さが999で攻撃力が150の防御力が999だ。攻撃魔法はギラグレイドに状態操作魔法はラリホマズンが使える。この2つの魔法があれば、大概、僕一体でも上級勇者パーティーに負けることは無かった。
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