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1章
家出します!!
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どうせ、、いらない子、、なら私は、、自由な世界で私を大切にしてくれる人と出会いたい
そう心のなかで決心すると冷めた体からみるみる活力が湧いてきた
そして4歳にして初めて家出を決行することを決意した
でもすぐにはダメだ
両親と姉がでかけている時を見計らって出ていかないと、また雑用係にされてそのまま一生両親に虐げられる毎日が来るかもしれない。
そう考えるとゾッと悪寒が走り、両腕にできた両親からの傷跡を見る
ブルブルと今までにされてきた事を思い出す、洗濯物や皿洗いを全部私に押し付けようとしてきたり、私の顔より大きい皿を移動しろと共用されるが、割れてしまえば体を蹴られ叩かれる毎日。
そう考えると今までの怒りと憎しみが入り混じったような感情に変わり、ギュッと拳を握り感情を表に出すのを抑えた。
深呼吸をして一旦今までの計画を振り返り、脱走経路をどうするかなども練りに練った。
そして数日後
私はようやくその機会を得るときが来た
「じゃあ私達はこれから姉の魔法属性を調べに行くからあなたは家で雑用でもしてて頂戴」
相変わらず素っ気なくて冷たい目を私に見せる母親とその横でニヤニヤといい気味とでも言うように笑う姉がいた
「アンタみたいなやつが来たら友達にどう思われるかたまったものじゃないわ」
「そろそろ時間だ、行くぞ」
父親が袖口に巻いた時計を確認して姉のはーいという声と共に、ドアが乱雑に閉められ家には私一人になった
「よし!!今だ」
私はあらかじめ準備しておいた荷物や道具をバックに入れ藁の下に隠して家出するタイミングを今か今かと見計らっていたのだ。
そして今がその絶好の機会だった。
バッグを腕から通して肩にかける状態で持ち、山に行くときに使うブーツを履いて、服は質素な頭巾を深く被り私は玄関とは反対の裏口から外に出て、周りに人がいないか確認して急いで裏の森の中へと掛けていった。
そうあらかじめ人がいる道より森の道を使って街に出るほうがよっぽどなことがない限り、両親と合う可能性は低いと考えたのだ。
へへん、、自分で言うのもなんだけど意外と頭いいでしょ私。
まあ、、自分に浸れるのは一旦置いといて、バッグに詰めてきたものは少し袋に詰めておいたニンジンや果物のドライフルーツ、あとは焚火を起こすためのマッチとランタン、他には自分で余った布で作った特注寝袋。
他にもこの森のルートが書かれた地図やコンパスを父の部屋からひったくてきたのだ。
散々あんな仕打ちを私にしたんだから、せめてもの償いだと思ってほしい。
そしてそのまま森をつき進んでいくと途中でがさっと葉が揺れる音がした
「えっ、、、おばけ」
恐る恐る音がした方の木々をかき分けていくと罠にかかったフェンリルがいたのだ
キューキューと犬のように鳴いていてこちらに助けを求めているようだった。
「大丈夫??」
私は恐る恐る近づきながらもトラバサミに挟まったフェンリルの足の様子を見る。
幸いにもそこまで深く刺さっていなかったようで、そこまでの出血はなかった。
この世界ではフェンリルは神獣として人々に崇め祀られてきた存在だ。
しかしその反面フェンリルの数は非常に少なくこうして合うことも奇跡に近いものだ。
「大丈夫??痛いところはない?いま外してあげるからね」
少し周りを見まわして太くて長い木の枝を拾うと、トラバサミをこじ開けるように枝を突っ込み、4歳が限界まで出せる力を振り絞った。
カチャン
「やった取れた!!」
そう心のなかで決心すると冷めた体からみるみる活力が湧いてきた
そして4歳にして初めて家出を決行することを決意した
でもすぐにはダメだ
両親と姉がでかけている時を見計らって出ていかないと、また雑用係にされてそのまま一生両親に虐げられる毎日が来るかもしれない。
そう考えるとゾッと悪寒が走り、両腕にできた両親からの傷跡を見る
ブルブルと今までにされてきた事を思い出す、洗濯物や皿洗いを全部私に押し付けようとしてきたり、私の顔より大きい皿を移動しろと共用されるが、割れてしまえば体を蹴られ叩かれる毎日。
そう考えると今までの怒りと憎しみが入り混じったような感情に変わり、ギュッと拳を握り感情を表に出すのを抑えた。
深呼吸をして一旦今までの計画を振り返り、脱走経路をどうするかなども練りに練った。
そして数日後
私はようやくその機会を得るときが来た
「じゃあ私達はこれから姉の魔法属性を調べに行くからあなたは家で雑用でもしてて頂戴」
相変わらず素っ気なくて冷たい目を私に見せる母親とその横でニヤニヤといい気味とでも言うように笑う姉がいた
「アンタみたいなやつが来たら友達にどう思われるかたまったものじゃないわ」
「そろそろ時間だ、行くぞ」
父親が袖口に巻いた時計を確認して姉のはーいという声と共に、ドアが乱雑に閉められ家には私一人になった
「よし!!今だ」
私はあらかじめ準備しておいた荷物や道具をバックに入れ藁の下に隠して家出するタイミングを今か今かと見計らっていたのだ。
そして今がその絶好の機会だった。
バッグを腕から通して肩にかける状態で持ち、山に行くときに使うブーツを履いて、服は質素な頭巾を深く被り私は玄関とは反対の裏口から外に出て、周りに人がいないか確認して急いで裏の森の中へと掛けていった。
そうあらかじめ人がいる道より森の道を使って街に出るほうがよっぽどなことがない限り、両親と合う可能性は低いと考えたのだ。
へへん、、自分で言うのもなんだけど意外と頭いいでしょ私。
まあ、、自分に浸れるのは一旦置いといて、バッグに詰めてきたものは少し袋に詰めておいたニンジンや果物のドライフルーツ、あとは焚火を起こすためのマッチとランタン、他には自分で余った布で作った特注寝袋。
他にもこの森のルートが書かれた地図やコンパスを父の部屋からひったくてきたのだ。
散々あんな仕打ちを私にしたんだから、せめてもの償いだと思ってほしい。
そしてそのまま森をつき進んでいくと途中でがさっと葉が揺れる音がした
「えっ、、、おばけ」
恐る恐る音がした方の木々をかき分けていくと罠にかかったフェンリルがいたのだ
キューキューと犬のように鳴いていてこちらに助けを求めているようだった。
「大丈夫??」
私は恐る恐る近づきながらもトラバサミに挟まったフェンリルの足の様子を見る。
幸いにもそこまで深く刺さっていなかったようで、そこまでの出血はなかった。
この世界ではフェンリルは神獣として人々に崇め祀られてきた存在だ。
しかしその反面フェンリルの数は非常に少なくこうして合うことも奇跡に近いものだ。
「大丈夫??痛いところはない?いま外してあげるからね」
少し周りを見まわして太くて長い木の枝を拾うと、トラバサミをこじ開けるように枝を突っ込み、4歳が限界まで出せる力を振り絞った。
カチャン
「やった取れた!!」
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