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雑多な未分類掌編共(単発完結シリーズ)
お題「革靴」R15
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部活動中に体調が悪くなり、早退させてもらう事にした。
吐き気と頭痛で死にそうになりながら、玄関のドアを開ける。
そして、そこには見慣れない一足の革靴がおいてあった。
お客様かな?どちらにしても、体調不良で早引けしてきたのだから、挨拶もしたくはない。
とはいえ、どんな人か興味はあるので、ちらっと居間を見たが誰も居ないように見える。
まさか泥棒じゃないよね。
この時間には母がいるし、それはないだろう。そもそも、泥棒なら丁寧に靴を脱いだりはしない。
どちらにしても具合は悪いし、部屋にいってさっさと寝よう。
そう思って階段を上り、制服のままベッドの上に横たわる。
すると、下の階から、何かきしむ音が聞こえてきた。
(うそ……)
息を潜め、耳をそばだてると、リズミカルに何かがきしむ音と母の声も聞こえてきた。
(ちょっと何やってんの)
父は単身赴任で遠くに出張中。今日は私は部活で居ないことになってる。
となると、これは……嫌だ。考えたくない。
熱で朦朧とした意識でも、耳が母の喘ぎ声を捉えてしまう。
私は枕に顔を埋めながら、そのまま意識を失うのだった。
吐き気と頭痛で死にそうになりながら、玄関のドアを開ける。
そして、そこには見慣れない一足の革靴がおいてあった。
お客様かな?どちらにしても、体調不良で早引けしてきたのだから、挨拶もしたくはない。
とはいえ、どんな人か興味はあるので、ちらっと居間を見たが誰も居ないように見える。
まさか泥棒じゃないよね。
この時間には母がいるし、それはないだろう。そもそも、泥棒なら丁寧に靴を脱いだりはしない。
どちらにしても具合は悪いし、部屋にいってさっさと寝よう。
そう思って階段を上り、制服のままベッドの上に横たわる。
すると、下の階から、何かきしむ音が聞こえてきた。
(うそ……)
息を潜め、耳をそばだてると、リズミカルに何かがきしむ音と母の声も聞こえてきた。
(ちょっと何やってんの)
父は単身赴任で遠くに出張中。今日は私は部活で居ないことになってる。
となると、これは……嫌だ。考えたくない。
熱で朦朧とした意識でも、耳が母の喘ぎ声を捉えてしまう。
私は枕に顔を埋めながら、そのまま意識を失うのだった。
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