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仕事より恋バナ

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私は24歳。独身。
社会人2年目。職業エンジニア。
大学時代からの恋人と同棲している。
2LDKのオートロック。新築。
都内では無いが。
普通に生活する分には余裕である。
貯金も出来ている。

このご時世を見ればいい生活をさせてもらっている。
強いて言うなら、いい加減レンジラックが欲しい。


同い年の彼氏。職業エンジニア。
いい匂い。目つき悪い。
私より10cmくらい高い。オシャレ。
卵料理が美味しい。関西人。
私のネジ外れた奇行を受け止めてくれる。


今日は高校時代の友達と飲みに行く。
文からして久々な感じがするが、月一くらいでオンラインゲームしたり、半年に1回遊ぶ仲である。
大学4年と時に、ひょんなことから連絡を取り始め、今に至る。


「おう。お疲れ~」
乾杯はハイボールとゆず酒ロック。
お通しをつまみにお供を選ぶ。
一通り注文終えたところで話を切り出す。

「調子どうよ」
「ぼちぼちかな。そっちは?」
「まあまあかな。」
会話にやる気が全くないように聞こえるが、ここからが本番である。

「彼女とはどうよ?」
「順調。同棲する事になったよ」
「おー。いいね。同棲2年目の頼もしい先輩に何でも聞きなはれ」
「はは。ありがたいね。彼氏とはどうなん?」
「順調よ。」
「付き合って何年だっけ?」
「4年くらいかな。多分」

だし巻き玉子がきた

「結婚するの?」
「どうだろう。同棲しようって言われた時に、先々の事をちゃんと考えろって言ったからね。来年辺りプロポーズくるんじゃね?って思ってる」
「結婚式呼べよ」
「人前でキスとな無理やからな。下敷きでも挟むか」
「その方が恥ずかしいやろ」

唐揚げがきた

「そっちは結婚どうなのよ?同棲するってことはある程度考えてるの?」
「そりゃな。俺も彼女に腹決めろみたいな事言われたし。」
「彼女最高かよ」

刺身盛り合わせがきた

「やっぱり同棲するとそういうの減るん?」
「徐々にかな。最初の方はずっと一緒に居られるバフがあるから大丈夫だったけどね。スキンシップと会話大事だよ」
「経験者は語る」
「ゲームに没頭して放置されたのにはブチ切れた」
「気をつけます」

酒追加

「嫌なら嫌って言ってくれ。子供どうする?」
「うーん」
「嫌だった?すまん」
「いや、違う。最近考えるんだ。こぼしてもいいか?結婚決まってない彼氏に言う勇気が無くて。関係ない人に聞いてほしい。あえて。」
「いいよ。遠慮する仲じゃない。」

「…場所を変えないか?2軒目」

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