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番外編
もしもこの世界にバレンタインデーがあったとしたら………。
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バレンタインデー記念に他サイトに投下したものです。
時期はズレたけど、こちらにも!
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「いや~ん!ルーカス、ひっさしぶり~っ!!」
ダン達のパーティーとのクエストを完了して、飲屋街に足を向けたところ、姦しい声が響き渡った。
「――――あ”?」
獣人は耳が良いんだよ、煩すぎるわ。
眉間に皺を寄せて声がした方を見ると、更に『きゃ―――っっ!』って複数の悲鳴の様な声が重なった。
「……あー、今日は、あの日かぁ」
ダンが髪をガリガリ掻きながら呟くと、俺の背中をバンバン叩いた。
「ま、頑張れ」
「は?何を?」
怪訝な顔をした俺に、ダンはニヨニヨ笑って答えない。
それどころか俺と少し距離を取り、きゃあきゃあ騒ぐ女達にサムズアップした後、その指を俺に向けてきやがった。
瞬間、爆発的に歓喜の声が轟く。1人の声だけでも煩いのに、何の拷問だよ。
片耳を押さえてダンを睨むと、ヤツは『じゃ!』って感じで手を振る。
「ルーカス、いつもの店に居るからな~!」
と言いつつ離れていく。コラ、待て…っ!!
「――ダ…っ」
名前を呼ぼうとした時、遠慮もなく女達が俺の周りを取り囲む。
「いや~ん、イケオジなダンの神対応、素敵っ!」
「ルーカスぅ、折角ダンが気を利かせくれたんだから、ちょっと付きあってよぉ」
「今日はね、お祭りなんだよ!好きな人に告白していい日なんだよ~!」
「最近、飲屋街も花街もご無沙汰じゃな~い?アタシ達寂しかったんだからねっ!」
一斉に喋りだす。そして、やたらと押しが強い。
俺は思わず上半身を仰け反らせてしまっていた。
「はい、ルーカス。これアタシから。返事待ってるね!」
「はいは~い!私はこっち♡連絡先もちゃんと入れてるから」
「やだ抜け駆け~!私も渡す!ルーカス、私の気持ち♡受け取って?」
きゃらきゃらと姦しく囀りながらも、やたらと目が真剣だ。そして謎のプレゼントを押し付けてくる。
「―――これはいったい……」
何だ?と続けようとした時。
「うわ~、ルーカスすっごくモテてる!!」
のほ~んとした声が聞こえた。
声がする方を見ると、今日ノアとペアを組んでクエストを受けていたクランがニヤニヤしながらこっちを見ていた。
何か嫌な予感しかしない。
「ノーア!見てみろよ、ルーカスが激モテ!」
クランが良く通る声で背後に声をかける。名を呼ばれて、露天商のテントからヒョイッと顔を出したのは紛れもなくノアだった。
彼は現状を見て、目を丸くする。
「わぁ、こんなに女の人達に囲まれているルーカス見るの初めてだ……」
全く嬉しくない感想を口にしている。
「……で、コレ何事?」
こちらを指差しながらクランに尋ねる。
「この間、遠くの国の行商の団体が市を開いてたじゃん?その時にさ、『ウチの国には年に一度の、想いを告白する日がある』って話したのが爆発的に広がったみたいよ?」
「へぇ~!」
「告白されたら、相手はちゃんとプレゼントのお返しと返事をしなきゃいけないってのが、世のお嬢様達の心を掴んだみたい」
成程、とノアが頷く。いや、そこで納得しないでくれ。
思わずノアを凝視して、ダラダラと背中に汗をかく。
いや、俺が悪い訳じゃねーし、浮気の現場を見られた訳でもないが、何となくノアに見られたくなかった。
う~ん…、と顎に手を当て小首を傾げて考えていたノアは、少しの時間そうした後『うん、』と頷いた。
そしてテクテク俺に歩み寄る。
「あら、ノアちゃ~ん?いくらルーカスと仲良しでも、今日は邪魔しちゃダメよぉ~」
女達の中のリーダー格のヤツが、くすくす笑いながら唇に指を当ててノアの行動を咎めた。何となく嘲笑う雰囲気を感じて、俺の方が苛つく。
――てめぇ等、俺の番に………っ
眉間の溝を深くした俺の肩をポンと叩き、ノアは女達にふわりと柔らかく微笑んだ。
「うん、他のヤツなら邪魔しないんだけどね、」
言葉を一度切り、ノアの雰囲気が変わった。
「コイツ、俺のなの。俺、自分の盗られんのを黙って見てる程お人好しじゃないんだよ?」
笑顔なのに、怖い。ノアの威圧は、人の根底にある恐怖を煽る作用があるんだけど、今までそれを人に対して向けた事はなかった。
「……ひっ」
そもそも高ランクの冒険者の威圧に、普通の街娘が耐えれる訳がない。
青ざめて立ち尽くした女達に、ノアはもう一度微笑んだ。
「お家に、お帰り」
美しく整うノアの顔に浮ぶ氷の笑みに、今度は魅了された様に女達はぽ~っと頬を赤らめた。
「え…ぁ…っ、そ……そうね、人のに手は出しちゃダメよねっ」
「そ~よねぇ…。あは、ごめんねぇ、ルーカス告白はなしで」
「ノアちゃん、今度はウチの店に飲みに来てねぇ~」
言いたい放題告げると、彼女らはあっという間に居なくなった。
「え~……と?」
俺はもうア然としてノアを見る。何て言うか……女王様の様なノアが……うん堪らなく、イイ………。
思わず抱き寄せようとした俺を振り返り、ノアはいつもの笑みを浮かべた。
「ルーカスが困ってるみたいだったから、つい来ちゃったよ。大丈夫?」
「…あ、うん、ありがとう?助かったよ」
普通の態度のノアに胸を撫で下ろす。
「わぁ、ノアったら瞬殺!」
ケラケラとクランが笑う。ノアは肩を竦めると、踵を返して俺から離れ始めた。
「ぁ!ノア……っ?」
思わず追いかけようとすると、ノアは振り返り――
「ダン達が待ってるよ?俺は先に戻るね」と言いスタスタ歩き始めた。
「ありゃ~……。怒ってんねぇ、ノア」
「………は?」
ポツンと呟くクランを俺は見下ろして、間の抜けた声を出した。
「ん――、怒っているって言うか、ああ嫉妬か。愛されてんねぇ、ルーカス。あんなに人当たりが良いノアが、人に対して威圧出すくらいには、キミを大事にしてんだねぇ」
ぴくんっと耳と尻尾が揺れる。バッとノアが去った方を見ると、通りの角を曲がろうとしている所だった。
「…感謝する!礼はまた今度!」
後を追いかけようと足を踏み出した俺に、クランはのんびりと言った。
「いや、礼はいらね。それよりノアとチーム組む度に睨んで威圧すんのは止めてね?」
「無理」
キッパリ断り、俺は走り始めた。
「げーっ、嫉妬深い男なんて振られちまえ!」
後ろでクランが喚くが、知ったことか。
それより、初めて俺に嫉妬の気持ちを向けてくれたノアの側に居たいし、顔を眺めていたいし、押し倒したいし……。
あっという間にノアに追いつき、後ろから抱き込む。
「一緒に帰ろう?」
嫌なんて言わせない。朝まで俺に付きあって貰うぞ、ノア。
時期はズレたけど、こちらにも!
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「いや~ん!ルーカス、ひっさしぶり~っ!!」
ダン達のパーティーとのクエストを完了して、飲屋街に足を向けたところ、姦しい声が響き渡った。
「――――あ”?」
獣人は耳が良いんだよ、煩すぎるわ。
眉間に皺を寄せて声がした方を見ると、更に『きゃ―――っっ!』って複数の悲鳴の様な声が重なった。
「……あー、今日は、あの日かぁ」
ダンが髪をガリガリ掻きながら呟くと、俺の背中をバンバン叩いた。
「ま、頑張れ」
「は?何を?」
怪訝な顔をした俺に、ダンはニヨニヨ笑って答えない。
それどころか俺と少し距離を取り、きゃあきゃあ騒ぐ女達にサムズアップした後、その指を俺に向けてきやがった。
瞬間、爆発的に歓喜の声が轟く。1人の声だけでも煩いのに、何の拷問だよ。
片耳を押さえてダンを睨むと、ヤツは『じゃ!』って感じで手を振る。
「ルーカス、いつもの店に居るからな~!」
と言いつつ離れていく。コラ、待て…っ!!
「――ダ…っ」
名前を呼ぼうとした時、遠慮もなく女達が俺の周りを取り囲む。
「いや~ん、イケオジなダンの神対応、素敵っ!」
「ルーカスぅ、折角ダンが気を利かせくれたんだから、ちょっと付きあってよぉ」
「今日はね、お祭りなんだよ!好きな人に告白していい日なんだよ~!」
「最近、飲屋街も花街もご無沙汰じゃな~い?アタシ達寂しかったんだからねっ!」
一斉に喋りだす。そして、やたらと押しが強い。
俺は思わず上半身を仰け反らせてしまっていた。
「はい、ルーカス。これアタシから。返事待ってるね!」
「はいは~い!私はこっち♡連絡先もちゃんと入れてるから」
「やだ抜け駆け~!私も渡す!ルーカス、私の気持ち♡受け取って?」
きゃらきゃらと姦しく囀りながらも、やたらと目が真剣だ。そして謎のプレゼントを押し付けてくる。
「―――これはいったい……」
何だ?と続けようとした時。
「うわ~、ルーカスすっごくモテてる!!」
のほ~んとした声が聞こえた。
声がする方を見ると、今日ノアとペアを組んでクエストを受けていたクランがニヤニヤしながらこっちを見ていた。
何か嫌な予感しかしない。
「ノーア!見てみろよ、ルーカスが激モテ!」
クランが良く通る声で背後に声をかける。名を呼ばれて、露天商のテントからヒョイッと顔を出したのは紛れもなくノアだった。
彼は現状を見て、目を丸くする。
「わぁ、こんなに女の人達に囲まれているルーカス見るの初めてだ……」
全く嬉しくない感想を口にしている。
「……で、コレ何事?」
こちらを指差しながらクランに尋ねる。
「この間、遠くの国の行商の団体が市を開いてたじゃん?その時にさ、『ウチの国には年に一度の、想いを告白する日がある』って話したのが爆発的に広がったみたいよ?」
「へぇ~!」
「告白されたら、相手はちゃんとプレゼントのお返しと返事をしなきゃいけないってのが、世のお嬢様達の心を掴んだみたい」
成程、とノアが頷く。いや、そこで納得しないでくれ。
思わずノアを凝視して、ダラダラと背中に汗をかく。
いや、俺が悪い訳じゃねーし、浮気の現場を見られた訳でもないが、何となくノアに見られたくなかった。
う~ん…、と顎に手を当て小首を傾げて考えていたノアは、少しの時間そうした後『うん、』と頷いた。
そしてテクテク俺に歩み寄る。
「あら、ノアちゃ~ん?いくらルーカスと仲良しでも、今日は邪魔しちゃダメよぉ~」
女達の中のリーダー格のヤツが、くすくす笑いながら唇に指を当ててノアの行動を咎めた。何となく嘲笑う雰囲気を感じて、俺の方が苛つく。
――てめぇ等、俺の番に………っ
眉間の溝を深くした俺の肩をポンと叩き、ノアは女達にふわりと柔らかく微笑んだ。
「うん、他のヤツなら邪魔しないんだけどね、」
言葉を一度切り、ノアの雰囲気が変わった。
「コイツ、俺のなの。俺、自分の盗られんのを黙って見てる程お人好しじゃないんだよ?」
笑顔なのに、怖い。ノアの威圧は、人の根底にある恐怖を煽る作用があるんだけど、今までそれを人に対して向けた事はなかった。
「……ひっ」
そもそも高ランクの冒険者の威圧に、普通の街娘が耐えれる訳がない。
青ざめて立ち尽くした女達に、ノアはもう一度微笑んだ。
「お家に、お帰り」
美しく整うノアの顔に浮ぶ氷の笑みに、今度は魅了された様に女達はぽ~っと頬を赤らめた。
「え…ぁ…っ、そ……そうね、人のに手は出しちゃダメよねっ」
「そ~よねぇ…。あは、ごめんねぇ、ルーカス告白はなしで」
「ノアちゃん、今度はウチの店に飲みに来てねぇ~」
言いたい放題告げると、彼女らはあっという間に居なくなった。
「え~……と?」
俺はもうア然としてノアを見る。何て言うか……女王様の様なノアが……うん堪らなく、イイ………。
思わず抱き寄せようとした俺を振り返り、ノアはいつもの笑みを浮かべた。
「ルーカスが困ってるみたいだったから、つい来ちゃったよ。大丈夫?」
「…あ、うん、ありがとう?助かったよ」
普通の態度のノアに胸を撫で下ろす。
「わぁ、ノアったら瞬殺!」
ケラケラとクランが笑う。ノアは肩を竦めると、踵を返して俺から離れ始めた。
「ぁ!ノア……っ?」
思わず追いかけようとすると、ノアは振り返り――
「ダン達が待ってるよ?俺は先に戻るね」と言いスタスタ歩き始めた。
「ありゃ~……。怒ってんねぇ、ノア」
「………は?」
ポツンと呟くクランを俺は見下ろして、間の抜けた声を出した。
「ん――、怒っているって言うか、ああ嫉妬か。愛されてんねぇ、ルーカス。あんなに人当たりが良いノアが、人に対して威圧出すくらいには、キミを大事にしてんだねぇ」
ぴくんっと耳と尻尾が揺れる。バッとノアが去った方を見ると、通りの角を曲がろうとしている所だった。
「…感謝する!礼はまた今度!」
後を追いかけようと足を踏み出した俺に、クランはのんびりと言った。
「いや、礼はいらね。それよりノアとチーム組む度に睨んで威圧すんのは止めてね?」
「無理」
キッパリ断り、俺は走り始めた。
「げーっ、嫉妬深い男なんて振られちまえ!」
後ろでクランが喚くが、知ったことか。
それより、初めて俺に嫉妬の気持ちを向けてくれたノアの側に居たいし、顔を眺めていたいし、押し倒したいし……。
あっという間にノアに追いつき、後ろから抱き込む。
「一緒に帰ろう?」
嫌なんて言わせない。朝まで俺に付きあって貰うぞ、ノア。
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