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sideノア
13.答え合わせ
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今いる場所は、俺が受けたクエストの目的地の街だった。
意識を無くした俺を担いで、ルーカスはこの街に引き返したらしい。
確かに、あのまま隣国に行くより遥かにマトモな判断だと思う。
この街に着いて、俺は10日間程寝込んでいたそうな。
そりゃそうだよな。
傷を負って熱出してんのに、更に追い討ちかけた挙げ句に無理やり犯したバカが居たからな。
チラリとベッドから相手に視線を向ける。
「どうした?」
いち早く気付き近寄って来る。
甲斐甲斐しく世話を焼く姿は、スパダリ風だけどさ。
俺は忘れてないからな。誰が俺をこんな風にしたのか……。
ちょっと恨みがましい視線を送るが、ルーカスは全く気にする事はなく俺の世話に励む。
その姿は実に嬉しそうで、怒っていたはずの俺もつい毒気を抜かれた。
あれからアイツがポツポツ断片的に語る内容を何とか繋ぎ合わせて、大体の話は理解したと思う。
俺を番と認識しても、出会いが出会いだっただけに言い出せす、随分悶々としていたらしい。
もしかしたらデロデロに甘やかしたり、身体から陥落させたらイケるんじゃないかって、睦言を囁いたり接触を多くしたり、セックスを頑張ったりしてたらしいが……。
いやさ、セフレ宣言してただろう?
いくら甘やかされても、立ち位置はセフレなんだから踏み込む訳ないじゃん。
少しは考えろよ……とか思う。
予想に反して俺が落ちてこないもんだから、今度はマーキングして他のヤツが近付かないようにしたり、俺の背後から威嚇しまくってガードしてたらしい…………。
ちょっと待て。
それじゃ何か?俺とお前の仲は、あの街のヤツら結構知ってるって事か………!?
初めて知った事実に、思わず両手で顔を覆う。
マジか――……………。恥ずかし過ぎんだろ…………。
ただルーカスの周囲へのアピールって、匂いに敏感な獣人にだけ有効って事で。
そろそろ獣人には周知できたから、ついでに人族にも釘刺しとくかって『番を発見』宣言→『俺の番はノアだ』発表の途中の経過が俺の耳に入り………そして『イマ、ココ』状態に至る、と。
何だコレ。くっそバカバカしいぞ。
その結果、俺は失恋したと思って旅立ち、アイツはアイツで捨てられたと思って逆上したってか。
オチはどこだよ?迷走するにも程があるわ!
ただ、ルーカスに俺自身ちょっとだけ釘を刺された。
もともと狼は一途な一族なんだと。番ともなれば、その唯一を最後まで愛しぬく。
だから離れていくって事は、食い殺されても文句は言えないし、異議は受け付けないんだってさ。
……早く言えよ。
それじゃ俺、今回遠回しに自殺しに旅立ったようなモンじゃん………。サイアク。
道理でアイツも、あんなに酷い事しておきながら、悪怯れた様子がないと思ったよ。
これからどうしようかなぁ……。
小さく溜め息をつく。
耳聰く聴きつけて、ルーカスが俺を抱き締める。
「どうした?」
響く声はトロリと甘い。最早遠慮は要らないとばかりに、ドロドロに溺愛してくるルーカスを見上げる。
スタートがセフレで、絶対に叶わないって思ってた恋が叶ってしまった。
じゃあ、こっからはどうすれば良いんだ?
自慢じゃないが、俺は今までモテた試しがないから恋愛なんて初めてだ。
始まったモンを皆どうやって維持してるんだろうなぁ。
ふと漏らした呟きに、ルーカスは甘やかに微笑んで口付けてきた。
『そんなの簡単だ。俺に甘やかされてりゃイイんだよ』と囁きながら…………。
意識を無くした俺を担いで、ルーカスはこの街に引き返したらしい。
確かに、あのまま隣国に行くより遥かにマトモな判断だと思う。
この街に着いて、俺は10日間程寝込んでいたそうな。
そりゃそうだよな。
傷を負って熱出してんのに、更に追い討ちかけた挙げ句に無理やり犯したバカが居たからな。
チラリとベッドから相手に視線を向ける。
「どうした?」
いち早く気付き近寄って来る。
甲斐甲斐しく世話を焼く姿は、スパダリ風だけどさ。
俺は忘れてないからな。誰が俺をこんな風にしたのか……。
ちょっと恨みがましい視線を送るが、ルーカスは全く気にする事はなく俺の世話に励む。
その姿は実に嬉しそうで、怒っていたはずの俺もつい毒気を抜かれた。
あれからアイツがポツポツ断片的に語る内容を何とか繋ぎ合わせて、大体の話は理解したと思う。
俺を番と認識しても、出会いが出会いだっただけに言い出せす、随分悶々としていたらしい。
もしかしたらデロデロに甘やかしたり、身体から陥落させたらイケるんじゃないかって、睦言を囁いたり接触を多くしたり、セックスを頑張ったりしてたらしいが……。
いやさ、セフレ宣言してただろう?
いくら甘やかされても、立ち位置はセフレなんだから踏み込む訳ないじゃん。
少しは考えろよ……とか思う。
予想に反して俺が落ちてこないもんだから、今度はマーキングして他のヤツが近付かないようにしたり、俺の背後から威嚇しまくってガードしてたらしい…………。
ちょっと待て。
それじゃ何か?俺とお前の仲は、あの街のヤツら結構知ってるって事か………!?
初めて知った事実に、思わず両手で顔を覆う。
マジか――……………。恥ずかし過ぎんだろ…………。
ただルーカスの周囲へのアピールって、匂いに敏感な獣人にだけ有効って事で。
そろそろ獣人には周知できたから、ついでに人族にも釘刺しとくかって『番を発見』宣言→『俺の番はノアだ』発表の途中の経過が俺の耳に入り………そして『イマ、ココ』状態に至る、と。
何だコレ。くっそバカバカしいぞ。
その結果、俺は失恋したと思って旅立ち、アイツはアイツで捨てられたと思って逆上したってか。
オチはどこだよ?迷走するにも程があるわ!
ただ、ルーカスに俺自身ちょっとだけ釘を刺された。
もともと狼は一途な一族なんだと。番ともなれば、その唯一を最後まで愛しぬく。
だから離れていくって事は、食い殺されても文句は言えないし、異議は受け付けないんだってさ。
……早く言えよ。
それじゃ俺、今回遠回しに自殺しに旅立ったようなモンじゃん………。サイアク。
道理でアイツも、あんなに酷い事しておきながら、悪怯れた様子がないと思ったよ。
これからどうしようかなぁ……。
小さく溜め息をつく。
耳聰く聴きつけて、ルーカスが俺を抱き締める。
「どうした?」
響く声はトロリと甘い。最早遠慮は要らないとばかりに、ドロドロに溺愛してくるルーカスを見上げる。
スタートがセフレで、絶対に叶わないって思ってた恋が叶ってしまった。
じゃあ、こっからはどうすれば良いんだ?
自慢じゃないが、俺は今までモテた試しがないから恋愛なんて初めてだ。
始まったモンを皆どうやって維持してるんだろうなぁ。
ふと漏らした呟きに、ルーカスは甘やかに微笑んで口付けてきた。
『そんなの簡単だ。俺に甘やかされてりゃイイんだよ』と囁きながら…………。
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