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夢の花は真夜中に花開く。
9.【受け視点】※
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「せ……せんせぇ……」
ゆったりと重ねてくる身体の重さで逃げ場を失い、思わず情けない声が出る。いつもより高く感じる先生の体温をシャツ越しに感じたフィオは、これからの事を想像して思わず頬を赤く染めた。
…………と、ソレに気付いて、ビクリと肩が跳ねる。
「…………ぁ、」
「分かります?」
ぐりっと下半身を押し付けられ、その存在を主張する昂りがフィオのモノと擦り合う。柔い刺激に、微かに兆していたフィオのモノが少しずつ硬さを持ち始めた。
「っ、ん………ぁ、ぁ…、」
腰に甘い痺れが生まれ、さざ波のように全身に快楽を広げていく。フィオの、その反応を楽しむように眺めていた先生は、煽るように妖しく腰を蠢かせ更にフィオを追い詰めていった。
「や、せっ、んせぇ……、ゃぁ……ん、ぁ、ぁあっっ」
ふるりと身を小さく震わせ、同時に微かに開いた唇から熱い息が洩れる。
「………っ!」
キツく瞳を閉じて、快楽が弾けるその瞬間を迎えた。ドクリ、と溢れたソレが下着を濡らす。
「は、ぁ……はぁ……っ」
初めて他人に与えられた快楽は、フィオの視界を霞ませ思考を奪う。
「ふふ、可愛い…………」
ため息を付くようにひっそりと呟くと、先生はスルリとズボンに手を潜り込ませてきた。
「っ!!?せっ……せんせえ!?」
ぱっと瞼を開き、直に触れてきた指の感触に驚く顔が可愛い。ゆるりと指をフィオのモノに絡ませながら、目尻に甘く唇を落とした。
「テネス、と」
「っ、ん、ん、ん…………っあ、や、な、に……?」
「テネスと、呼んで?」
「テ、ネス?」
「そう。先生と呼ばれながらするのも、背徳感かあって堪らなくイイのですが。やっぱり可愛い番に、名前を呼んで貰いたくて」
「っ、テネ、す……っ、テネス……っ!!あっ、ん、ぁっ」
与えられる刺激を追うことで精一杯な様子のフィオは、最早深く考える事もできなくて、言われるままその名前を呼んだ。
「ーーーーーっ!」
更に追い詰められて、大きく息を飲む。うねる快楽の波が、解放を願って激しく体内を蠢く。どこか期待するように熟れた瞳でテネスを見上げるフィオを、余裕をなくしたテネスの瞳が食い入るように見下ろした。
絡み合う視線に誘われるように二人は唇を重ね、舌を絡めて深く口付けた。ぬちっと滑り擦り合う舌が、押し入り口腔を蹂躙する感触が、自身も知らない快楽を生むポイントを突くように上顎を擽る舌使いが、ゾクゾクとした感覚を覚醒させてくる。
どろどろの快感の沼に引きずり込まれ翻弄されるフィオを眇た瞳で観察するように眺めつつ、テネスは性急に服を寛げて剥ぎ取っていった。
「…………っっっ!?」
びくん!と大きく身体を撓らせて、蕩けていた瞳を見開く。ぐっとテネスの腕を掴んで力を籠めるが、テネスの動きを遮る事はできない。彼はフィオの昂りを片方の手であやしながら、もう片方の手を後穴へと伸ばし柔々と刺激し始めていた。
「ふ、ぁ………ん、っ…………」
唇を合わせたままだったけれど、与えられる刺激にビクビクと反応を示してしまい、その時に喘ぎ声も洩れ出てしまう。
自分の声とは思えないくらい甘い鳴き声に、フィオは羞恥で顔を真っ赤に染めた。でもその刺激を止めてほしくはなくて。
縋り付くようにテネスのシャツを握り締めて、必死に羞恥に耐える。
そうこうする内に、つぷん、と指が潜り込んできた。
「ん………っ、んぅ………、んん」
異物感が半端なくて、苦しそうに声をくぐもらせていたフィオだったが、ある一点をテネスの指が掠めてから声に甘さが滲み始めた。
「はっ、ん………、て、ねす、テネスぅ………っ」
もう懇願しているのか、悦んでいるのか、フィオにも分からない。ただただ、テネスが与える快楽に翻弄され続けているだけだった。
「ーーーーねえ、フィオ。私を見て?」
柔らかく後穴が解きほぐされた頃。
テネスは両手でフィオの頬を包み込み、優しい命令を下した。
もうフィオに拒む力はなく、とろりと甘く溶けた瞳でテネスを見上げる。
「誰が、貴方の中に入るのか。誰が、貴方に所有の印を刻み込むのか。ちゃんと、見ていて下さい」
そう言うと、テネスは自身の剛直をぐぐっとフィオの中に押し込めていった。
ゆったりと重ねてくる身体の重さで逃げ場を失い、思わず情けない声が出る。いつもより高く感じる先生の体温をシャツ越しに感じたフィオは、これからの事を想像して思わず頬を赤く染めた。
…………と、ソレに気付いて、ビクリと肩が跳ねる。
「…………ぁ、」
「分かります?」
ぐりっと下半身を押し付けられ、その存在を主張する昂りがフィオのモノと擦り合う。柔い刺激に、微かに兆していたフィオのモノが少しずつ硬さを持ち始めた。
「っ、ん………ぁ、ぁ…、」
腰に甘い痺れが生まれ、さざ波のように全身に快楽を広げていく。フィオの、その反応を楽しむように眺めていた先生は、煽るように妖しく腰を蠢かせ更にフィオを追い詰めていった。
「や、せっ、んせぇ……、ゃぁ……ん、ぁ、ぁあっっ」
ふるりと身を小さく震わせ、同時に微かに開いた唇から熱い息が洩れる。
「………っ!」
キツく瞳を閉じて、快楽が弾けるその瞬間を迎えた。ドクリ、と溢れたソレが下着を濡らす。
「は、ぁ……はぁ……っ」
初めて他人に与えられた快楽は、フィオの視界を霞ませ思考を奪う。
「ふふ、可愛い…………」
ため息を付くようにひっそりと呟くと、先生はスルリとズボンに手を潜り込ませてきた。
「っ!!?せっ……せんせえ!?」
ぱっと瞼を開き、直に触れてきた指の感触に驚く顔が可愛い。ゆるりと指をフィオのモノに絡ませながら、目尻に甘く唇を落とした。
「テネス、と」
「っ、ん、ん、ん…………っあ、や、な、に……?」
「テネスと、呼んで?」
「テ、ネス?」
「そう。先生と呼ばれながらするのも、背徳感かあって堪らなくイイのですが。やっぱり可愛い番に、名前を呼んで貰いたくて」
「っ、テネ、す……っ、テネス……っ!!あっ、ん、ぁっ」
与えられる刺激を追うことで精一杯な様子のフィオは、最早深く考える事もできなくて、言われるままその名前を呼んだ。
「ーーーーーっ!」
更に追い詰められて、大きく息を飲む。うねる快楽の波が、解放を願って激しく体内を蠢く。どこか期待するように熟れた瞳でテネスを見上げるフィオを、余裕をなくしたテネスの瞳が食い入るように見下ろした。
絡み合う視線に誘われるように二人は唇を重ね、舌を絡めて深く口付けた。ぬちっと滑り擦り合う舌が、押し入り口腔を蹂躙する感触が、自身も知らない快楽を生むポイントを突くように上顎を擽る舌使いが、ゾクゾクとした感覚を覚醒させてくる。
どろどろの快感の沼に引きずり込まれ翻弄されるフィオを眇た瞳で観察するように眺めつつ、テネスは性急に服を寛げて剥ぎ取っていった。
「…………っっっ!?」
びくん!と大きく身体を撓らせて、蕩けていた瞳を見開く。ぐっとテネスの腕を掴んで力を籠めるが、テネスの動きを遮る事はできない。彼はフィオの昂りを片方の手であやしながら、もう片方の手を後穴へと伸ばし柔々と刺激し始めていた。
「ふ、ぁ………ん、っ…………」
唇を合わせたままだったけれど、与えられる刺激にビクビクと反応を示してしまい、その時に喘ぎ声も洩れ出てしまう。
自分の声とは思えないくらい甘い鳴き声に、フィオは羞恥で顔を真っ赤に染めた。でもその刺激を止めてほしくはなくて。
縋り付くようにテネスのシャツを握り締めて、必死に羞恥に耐える。
そうこうする内に、つぷん、と指が潜り込んできた。
「ん………っ、んぅ………、んん」
異物感が半端なくて、苦しそうに声をくぐもらせていたフィオだったが、ある一点をテネスの指が掠めてから声に甘さが滲み始めた。
「はっ、ん………、て、ねす、テネスぅ………っ」
もう懇願しているのか、悦んでいるのか、フィオにも分からない。ただただ、テネスが与える快楽に翻弄され続けているだけだった。
「ーーーーねえ、フィオ。私を見て?」
柔らかく後穴が解きほぐされた頃。
テネスは両手でフィオの頬を包み込み、優しい命令を下した。
もうフィオに拒む力はなく、とろりと甘く溶けた瞳でテネスを見上げる。
「誰が、貴方の中に入るのか。誰が、貴方に所有の印を刻み込むのか。ちゃんと、見ていて下さい」
そう言うと、テネスは自身の剛直をぐぐっとフィオの中に押し込めていった。
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