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21話:お馬鹿な殿下が登場しました
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魔法陣の発動で魔道と呼ばれる空間に強制的に引きずり込まれた僕は、何の抵抗もできないまま、気付けば終着点と思われる場所へと移動していた。
何の準備もしていない状態で魔法陣の転移をすると、身体へ多大な負担がかかる。僕は襲い来る眩暈と、刺すような全身の痛みに耐えきれず、その場に倒れ込んでしまった。
「っつ………」
小さく呻き、床に転がったまま痛みを耐えるように身体を丸める。ぎゅっと目を瞑り、大きく肩で息をして気分の悪さをやり過ごしていると、トスっと何かが近くに落ちた音がした。
ハッとして微かに目を開けると、目の前に赤い表紙の見慣れた本が落ちているのが見えた。
ーーお祖母様…………。
痛む身体を宥めながら頑張って手を伸ばして本を拾う。そしてギュっと目を閉じて表紙を額に押し付けた。
「ーー良かった、無事で……」
大事な宝物をなくさずに済んで安堵していると、コツンと響く足音と共にレッグプロテクターを装着した黒いくつが視界に入ってきた。
「ーー手荒なことをして悪かった」
見覚えのあるその靴は、王宮の第一騎士団の物。つま先に鉄板を仕込んであるその靴で、何度か蹴られたことがあるからよく覚えている。一瞬身構えたけど……。
ーーあれ?聞き覚えのある声?
思わず声の主を見上げた。するとそこには苦い顔をして此方を見下ろすユオ様の姿があった。
「ーーユオ様?」
「起き上がれるか?」
すっと手が差し伸べられる。躊躇したけど、いつまでも床に転がっている訳にもいかないし。
痛む身体をかばいながら彼の手を掴み身体を起こすと、ユオ様の掌からふわりと優しい力が流れ込んだ。
ーーあ……。
聖騎士だったユオ様は治癒魔法が使える。じんわりと染み込むように身体に広がる魔法は、酷い目眩と全身の痛みを癒やしていく。
労るように腕を引かれて立ち上がると、ユオ様は身を屈め服に付いた汚れを払い落してくれた。
こういうとこは本当に優しいんだよねと思いつつ辺りを見渡すと、ここは王宮内にある王族専用の神殿だった。
華美にならない程度に装飾を抑えられた神殿は、信仰のためというより王族の権威を知らしめるためにある。
あまり使用されることもないため、建てられて随分年月が経っているのに信じられないくらいにピカピカに輝いていた。
「宿から急にいなくなって心配したんだぞ。荷物がそのままになっていたから、念のため魔法陣を仕込んでおいたが正解だったな」
「……どうして僕を人間界に戻したんですか?」
ーーあのまま魔界に居たかったんですが……。
僕は丁寧に汚れを払うユオ様を、湧き上がる複雑な気持ちを押さえながら見つめた。でも彼は何も答えてはくれず、僕と視線を合わせることなく淡々と告げてきた。
「そろそろ殿下がお見えになる」
「……殿下って」
「君の婚約者であられる、ナットライム殿下だ」
「僕、婚約破棄されましたけど?」
僕の言葉に、彼はすっと身を起こしゆっくりと首を振った。
「婚約破棄には陛下の裁可か必要だ。それがない以上、君はまだ殿下の婚約者のままだ」
ーー成る程。
ユオ様の言葉に、僕はさっきまで感じていた気持ちに一旦蓋をすることにした。
ーー成る程、成る程。
確かにユオ様は言っていた。陛下の了承が得られるまでは殿下の婚約者の立場だって。
ーーじゃあ今回の転移は、ちゃんと方を付けなかった僕のせいですね。
とすれば、ハッピー魔界ライフを送るために、先ず陛下に婚約破棄の了承を得ればいいわけだ!
僕はそう判断し大きく頷いた。
「じゃあ陛下に裁可を頂けば良いんですね!」
「君は………。いや良い。それより………」
僕が胸に抱えている本を、トンと指先で突いた。
「王族にお会いする場に、私物の持ち込みは厳禁だ。これは俺が預かろう」
「ダメです!」
きっぱりと断る。これだけは絶対にダメ。
ぶんぶんと首を振る僕に、ユオ様は仕方なさそうに眉を下げた。
「じゃあ見つからないように隠してやる。貸してごらん」
差し伸べられた手を見て、もう一度ユオ様を見上げる。
ユオ様は唯一僕を虐げなかった人だし、ここは頼っても良いのかもしれない。
そう判断して、本を手渡した。
ユオ様は僅かに微笑むと、本を片手の平に乗せもう片方の掌を翳して呪言を唱え始めた。
低い声が古の言葉を紡ぐたびに掌から淡い光が溢れ出し、本の形を小さく丸いものへと変えていった。
そして光が消える頃、ユオ様の掌には真紅の石が飾れたペンダントが姿を現していた。
「つけてあげよう」
ペンダントを指で摘むと、ユオ様は僕の首にそれをつけてくれた。コロンとした石が鎖骨辺りで転がる。
僕はそれが外から見えないように服の中に押し込んで隠した。
「本を見たいと願えば、いつでも姿を変える」
「ありがとうございます、ユオ様」
ほんの一時でも手放さずに済んで、ホッとしながらお礼を告げた、その時。バン!と荒々しく神殿入り口の扉が開き、ナットライム殿下がズカズカと中に入ってきた。
僕の正面まで来ると、殿下は尊大な態度で入り口を顎で示す。
「成り損ないを連れ戻せたみたいだな。あとはコイツと二人で話す。ユオ、お前は外に出ていろ」
「しかし、殿下………」
反論しようとしたユオ様は、殿下の冷たい一瞥で口を噤む。
「王族の命令に背くのか?」
「………申し訳ありません」
ぐっと握り拳を作り一礼したユオ様は気遣げに僕を見た後、踵を返して退室していった。
それを見送ることもなくニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた殿下は、僕を見下ろしてとんでもないことを言い出した。
「よぉ成り損ない。お前に朗報だ。婚約破棄を撤回してやる」
ーーえ、嫌ですけど??
何の準備もしていない状態で魔法陣の転移をすると、身体へ多大な負担がかかる。僕は襲い来る眩暈と、刺すような全身の痛みに耐えきれず、その場に倒れ込んでしまった。
「っつ………」
小さく呻き、床に転がったまま痛みを耐えるように身体を丸める。ぎゅっと目を瞑り、大きく肩で息をして気分の悪さをやり過ごしていると、トスっと何かが近くに落ちた音がした。
ハッとして微かに目を開けると、目の前に赤い表紙の見慣れた本が落ちているのが見えた。
ーーお祖母様…………。
痛む身体を宥めながら頑張って手を伸ばして本を拾う。そしてギュっと目を閉じて表紙を額に押し付けた。
「ーー良かった、無事で……」
大事な宝物をなくさずに済んで安堵していると、コツンと響く足音と共にレッグプロテクターを装着した黒いくつが視界に入ってきた。
「ーー手荒なことをして悪かった」
見覚えのあるその靴は、王宮の第一騎士団の物。つま先に鉄板を仕込んであるその靴で、何度か蹴られたことがあるからよく覚えている。一瞬身構えたけど……。
ーーあれ?聞き覚えのある声?
思わず声の主を見上げた。するとそこには苦い顔をして此方を見下ろすユオ様の姿があった。
「ーーユオ様?」
「起き上がれるか?」
すっと手が差し伸べられる。躊躇したけど、いつまでも床に転がっている訳にもいかないし。
痛む身体をかばいながら彼の手を掴み身体を起こすと、ユオ様の掌からふわりと優しい力が流れ込んだ。
ーーあ……。
聖騎士だったユオ様は治癒魔法が使える。じんわりと染み込むように身体に広がる魔法は、酷い目眩と全身の痛みを癒やしていく。
労るように腕を引かれて立ち上がると、ユオ様は身を屈め服に付いた汚れを払い落してくれた。
こういうとこは本当に優しいんだよねと思いつつ辺りを見渡すと、ここは王宮内にある王族専用の神殿だった。
華美にならない程度に装飾を抑えられた神殿は、信仰のためというより王族の権威を知らしめるためにある。
あまり使用されることもないため、建てられて随分年月が経っているのに信じられないくらいにピカピカに輝いていた。
「宿から急にいなくなって心配したんだぞ。荷物がそのままになっていたから、念のため魔法陣を仕込んでおいたが正解だったな」
「……どうして僕を人間界に戻したんですか?」
ーーあのまま魔界に居たかったんですが……。
僕は丁寧に汚れを払うユオ様を、湧き上がる複雑な気持ちを押さえながら見つめた。でも彼は何も答えてはくれず、僕と視線を合わせることなく淡々と告げてきた。
「そろそろ殿下がお見えになる」
「……殿下って」
「君の婚約者であられる、ナットライム殿下だ」
「僕、婚約破棄されましたけど?」
僕の言葉に、彼はすっと身を起こしゆっくりと首を振った。
「婚約破棄には陛下の裁可か必要だ。それがない以上、君はまだ殿下の婚約者のままだ」
ーー成る程。
ユオ様の言葉に、僕はさっきまで感じていた気持ちに一旦蓋をすることにした。
ーー成る程、成る程。
確かにユオ様は言っていた。陛下の了承が得られるまでは殿下の婚約者の立場だって。
ーーじゃあ今回の転移は、ちゃんと方を付けなかった僕のせいですね。
とすれば、ハッピー魔界ライフを送るために、先ず陛下に婚約破棄の了承を得ればいいわけだ!
僕はそう判断し大きく頷いた。
「じゃあ陛下に裁可を頂けば良いんですね!」
「君は………。いや良い。それより………」
僕が胸に抱えている本を、トンと指先で突いた。
「王族にお会いする場に、私物の持ち込みは厳禁だ。これは俺が預かろう」
「ダメです!」
きっぱりと断る。これだけは絶対にダメ。
ぶんぶんと首を振る僕に、ユオ様は仕方なさそうに眉を下げた。
「じゃあ見つからないように隠してやる。貸してごらん」
差し伸べられた手を見て、もう一度ユオ様を見上げる。
ユオ様は唯一僕を虐げなかった人だし、ここは頼っても良いのかもしれない。
そう判断して、本を手渡した。
ユオ様は僅かに微笑むと、本を片手の平に乗せもう片方の掌を翳して呪言を唱え始めた。
低い声が古の言葉を紡ぐたびに掌から淡い光が溢れ出し、本の形を小さく丸いものへと変えていった。
そして光が消える頃、ユオ様の掌には真紅の石が飾れたペンダントが姿を現していた。
「つけてあげよう」
ペンダントを指で摘むと、ユオ様は僕の首にそれをつけてくれた。コロンとした石が鎖骨辺りで転がる。
僕はそれが外から見えないように服の中に押し込んで隠した。
「本を見たいと願えば、いつでも姿を変える」
「ありがとうございます、ユオ様」
ほんの一時でも手放さずに済んで、ホッとしながらお礼を告げた、その時。バン!と荒々しく神殿入り口の扉が開き、ナットライム殿下がズカズカと中に入ってきた。
僕の正面まで来ると、殿下は尊大な態度で入り口を顎で示す。
「成り損ないを連れ戻せたみたいだな。あとはコイツと二人で話す。ユオ、お前は外に出ていろ」
「しかし、殿下………」
反論しようとしたユオ様は、殿下の冷たい一瞥で口を噤む。
「王族の命令に背くのか?」
「………申し訳ありません」
ぐっと握り拳を作り一礼したユオ様は気遣げに僕を見た後、踵を返して退室していった。
それを見送ることもなくニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた殿下は、僕を見下ろしてとんでもないことを言い出した。
「よぉ成り損ない。お前に朗報だ。婚約破棄を撤回してやる」
ーーえ、嫌ですけど??
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