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第33話

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カインは私の白いドレスのような下着の裾を捲って、手を差し込んできた。太ももを揉むように触りながら、カインの指先が秘部を包み隠す生理用下着に触れる。私は、羞恥心で涙を零しながら、懇願していた。
「やめてよ、カイン。触らないで!!」
「生理用の下着だな。それにしても、良い香りがする・・・下着にも香水を染み込ませているのか?」
「そんなことするわけ無いだろ!!もうやめてって。嫌よ、嫌っ!!」
カインが私の懇願など聞き入れるはずがない。カインは、躊躇無くメアリー特製の生理用下着を掴むと腰からずらして足から抜き取った。カインはその下着をじろじろ見た後、意地悪な笑みを浮かべて口を開いた。
「おめでとう、トモヤ。生理はほとんど終わっているようだ。これで、破瓜の血が見られる。」

「変態野郎!!嫌よ、冗談じゃない。私は・・私は、はじめての人は『愛する人』って決めていたんだから!!この世界から消えても『愛する人』が初めての人なら私はこの世界の事を綺麗な思い出として遺しておける。嫌なのよ、アーサーが初めてじゃないと嫌なの!!貴方じゃ駄目なの、カイン!!」

アーサーの名を出した途端に、カインの顔色が変わった。カインは怒りに任せて、私の白い下着を引き裂き始めた。カインの手でびりびりと破られ、私の裸体が露になっていく。裸になった私にカインが覆いかぶさり、乳房を掴むと痛むほどに乱暴に揉んだ。

「ひぃ、痛いっ、カイン、やめて!!」
「お前がアーサーの名を出すからだ!!『愛する人』を初めての人にしたいだと?だったら、俺を愛すれば良い。次期王位を継ぐこの俺を『愛する人』にすればいい。アーサーに抱かれても、何の得も無いぞ。俺が王になれば、あいつは俺への暗殺の容疑で幽閉するつもりだ。アーサーは、常に見張られ外に出ることもできずアーサーを訪ねる友もなく、その場所で孤独な一生を終えるのだ。」
「酷い!!アーサーが、あなたに何をしたって言うのよ!!っひ、ああっ・・そんなとこ舐めるな!!」

カインが激しく揉んだせいで乳房にカインの赤い手形が付いてた。その真ん中の乳首をカインが口に含むと舌で舐めて咥内で転がせた。その刺激が、全身に伝わる。もう片方の乳首は感じてぴんと立ってしまっていた。カインはそれを見ると、にやりと笑い今度は反対側の乳首を指で責めだした。

「あっ・・ひ、いや・・・カイン。あっああ・・はんあぁ。」

乳首を指で摘まれもてあそばれているのに、体が熱くなっていく。まずいと思ったときには遅かった。感じやすい体が反応して、茂みに隠れた秘部から愛液を流し始めた。恥ずかしさのあまり、泣き声になって私は助けを求めていた。
「アーサー・・・蓮・・・。お願い、誰でも良いから助けて。私を元の世界に戻して。こんなのやだぁ・・ひぃい。触らないで!!」
部屋に甘い香りがただよい、それが私の愛液が発する香りだと気が付いたカインが目に情欲をありありと浮かべながら、私の閉じた太ももを無理やり左右に押し広げた。露になったその部分から、ぽたぽたと愛液が流れ出していた。カインは誘われるままにその愛液を舐め、驚きの顔をする。

「こんな女は初めてだ。愛液が、花の蜜のような味がする。お前本当に・・・人間の女か?」

異世界の人間だといっても通じるはずがない。でも、化物だといえばカインはこの行為をやめてくれるだろうか?私は泣きじゃくりながら、カインに言っていた。

「私は、人間じゃない。化物なのよっ。すごく恐ろしい生き物なんだから・・ひっく・・うう、だから、こんなこと・・ううっ・・・やめて!!」
「では、お前は花の妖精の類だろう?そう泣くな、化物のくせに俺が怖いのか?」
「怖いよ。嫌だよ・・触らないでよ・・んんっ。」

カインが私の頬を両手で包み込むと唇を奪ってきた。カインの唾液は花の香りのような甘い味がした。これが、私の愛液の味なのだろうか?カインが丹念に私の咥内を舌で舐めて、私の思考を奪っていく。咥内に広がる自分自身の愛液の香りが、私の脳を官能の世界にさそい思わずカインの舌に自身の舌を絡めてしまった。
カインは私に誘われたと思ったのか、おもむろに唇を離すと私に馬乗りになったまま自身の服を脱ぎだした。裸体となったカインの体は、アーサーと違わぬほどに筋肉質でがっしりとしていた。そして、彼の中心のペニスはすでに隆々と天に向かって起き上がっていた。

「もう十分に濡れているな。入れるぞ、トモヤ」
「やめてっ!!」

カインの十分すぎる大きさのペニスが、まだ未通の膣口に圧しつけられる。私は腰をつかまれ足を大きく広げさせられた。私は、はじめての経験に怯えて体を震わせ目を瞑った。もう何も考えられなかった。ただ信じられなかっただけ。

私の・・・初めての人が、カインになるなんて。



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