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おっさん聖女は入院中

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◆◆◆◆◆◆

「マコト様、リンゴが剥けました」
「ん、ありがとう。デイジーは器用だね」

「ありがとうございます。さ、『あーん』してください。マコト様、あーん。あーん」

従者のデイジーが、可愛らしい仕草でリンゴを俺の唇に当てる。おっさんが、愛らしい少年に『あーん』を強制したなら、大罪だが・・デイジー自らが『あーん』を望んでいるのだから仕方ない。

「あーん、パク!」
「美味しいですか、マコト様?」
「しゃくしゃく、んっ!旨い!」

俺は王立病院の個室に只今入院中だ。原因は、ポーション中毒である。俺の相棒のコナリーが、魔王討伐に奮闘した結果・・とんでもない痛みを共有する事となった。

そして、許容範囲を越えて、傷み緩和ポーションを俺は飲んでしまった。痛み緩和が付与されたポーションを飲むと、脳内で大量の快楽物質が発生するらしい。それにより、激しい痛みが緩和されるのだが・・これが、痛み緩和ポーション依存に繋がるらしい。

「ところで、デイジー。そろそろ、ポーションおやつの時間だと思うのだけれど?」 

「いけません、マコト様!ポーションおやつは、先ほど食べたばかりです。次のポーションは、夕飯時までお待ち下さい!」

「うー、うー、デイジー」
「もしや、禁断症状ですか?」

「まあね。私は、ポーション中毒を治療するために、入院しているのだから・・ポーションの摂取を減らすしか、治療の道はない事はわかっている」

「その通りです、マコト様」

「だけどさぁ。ポーションの代替えとして、性的快楽を積極的に摂取する事で、ポーションの摂取量を減らしていく治療法って・・何それ?医師から、性的快楽療法を勧められるとか・・ここは、エロゲー世界でしたっけ?違いますよね?ここは、清い音ゲー、間違えた。乙女ゲームの世界ですよね、デイジー?」

「いけない!マコト様が、おかしな発言をされている。禁断症状に違いない!」

俺の言葉に、デイジーが慌てて立ち上がった。そして、俺の下半身に触れてきた。


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