拝読しました。
金田がまともな人間だったかということが、最終話の争点になっていたようで。
彼はイジメを受けて、人生を狂わされた被害者であったはずですが、手をかけた時点で加害者サイドの人間になってしまったのですね。
八木は本当にひどい人間だったと思います。
じつの弟ですら、彼に同情をしないほどだったのですから。
読み終えて、何が悪で、何が正義なのか？、と考えさせられました。
すべての犠牲が起きてしまった上で、結末を語るのは簡単ですが、金田にも、そして秋山にも幸せになってほしかったです。

ご無沙汰しておりました。
もうすっかり、終わりが近くなっていますね。
金田と秋山……　ふたりとも死んでしまうのかしら？
今作は、首謀者の金田が、いじめの被害者として描かれていて、あまり悪役といった感じではありませんでしたね。
同じピエロでも、バットマン原作のジョーカーが根っからのワルとして描かれているのに対して、ホアキン・フェニックス版のジョーカーが、精神病を患った知的障がい者であり、社会的弱者だった、後者のような描き方でした。
それも、哀愁があると思います。
金田にはちょっと気持ち悪い感じがしますが、最期に秋山くんに想いを伝えて、儚く散るのかしら？
結末の閉じ方が、どう描かれるのかを楽しみにしております。

警察用語など、よく調べてらっしゃいますね。
八木が「特異行方不明者」として、大麻のことを通報しなかったのは、自身のキャリアが傷つく恐れがあるからではないかしら？
となると、金田の別荘に来たのも、秘密裏に兄を捜索、発見し、保護したくて、大麻のことはもみ消すつもりだったのかもしれません。
同じ刑務官の松村は、彼らにとって強力な助っ人ですが、これからコーヒーに毒を混ぜたり、不意をついてスタンガンを浴びせたりと、反撃方法も思いつきます。

八木の弟は、一見普通のようですが、そこはいじめっ子の八木の弟。
別荘の敷地内へ不法侵入して、中を覗いたりと、油断ならない一面を持っています。
また、死体が増えそうですね…… こ、こわい！

金田が見た、生き返った八木は、隼人の弟の貴明だったのかしら？
鋭いまなざしを向けてくるあたり、只者でない人物に視えます。
兄が誘拐され、殺されたと知ったら、何をするかわかりませんね。
金田は、まだ殺人に抵抗があるようですが、一人殺した人間は、あっさりと二人目を手にかけそうです。
事故物件としての、別荘のいわくが怖かったです。

２０話まで拝読いたしました。
気絶したふりをして、八木の脇腹を刺した金田は怖いですが、演技が上手ですね。
ピュアな知的障がい者の佐々木以外は、登場人物みな、心に影を負っているようです。
血を流しながら、床に這いつくばる八木は、哀れですが自業自得感もぬぐえません。
問題なのは、八木の処刑以上に、秋山が今後、囚人役をさせられるか？、といったところですね。
金田光一も、いじめられてドス黒い心を持っているので、最悪の形で秋山への愛を現しそうで怖いです。

今日は、１３話までお読みしました。
囚人の口車に乗せられた、巨漢の佐々木。
歪んだ不協和音のような関係が、少しずつ作られていっているようですね。
個人的には、開き直った秋山が、金田に復讐を果たさせるために、監獄長になる展開を妄想しておりました。
秋山は秋山で、いじめっ子に金田を売ったり、妻に不倫された挙句に酒で死のうとしたりして…… 弱い人間であることが伝わってきます。
簡単にハッピーエンドで終わりそうもない、お話です。

第７話のピエロとお風呂に入るシーンまでをお読みしました。
妙に気遣いがあるところが、気が弱そうで、病んだ印象を感じさせて怖いです。
スタンフォード実験のお話は、映画『es［エス］』にも描かれていますね。
危険すぎて中止になった、一般人を囚人と看守に分ける実験だそうで。
今のところ囚人は一人のようですが、拷問シーンもあり、『グロテスク』などの映画も彷彿とさせます。
BLと狂気を描いた本作の続きも楽しみです。

お久しぶりです
月歌さんのダークなひんやり好きです

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