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第24話 愛人と性奴隷の間

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◆◆◆◆◆◆


「んんっ・・ぁはっ、待って・・清二さんっん・・っん・・」

寝室のベッドに押し倒されると、いきなり咥内を貪られた。覆いかぶさる清二の舌が僕の舌を絡み取り吸い上げる。トロリと流れ出る唾液が、僕の頬を流れていく。唇を解放されても、すぐに奪われる。何時の間にか、清二の手がシャツの裾から入り込み、胸の突起に触れられて、甘い痺れが体に走った。

「んんっ!!」

僕は清二の背中を叩いて、注意を引いた。清二は、妙に名残惜しそうな表情で、僕の唇を解放した。

「なんだ、速水?」
「『なんだ、速水?』じゃないですよ、清二さん。どうしちゃったんですか?最初の一回目以降、全然抱かずに放置してたのに。急に抱きたくなるとか、おかしいですよ?しかも、どうして今なんですか?」
「お前は、俺の愛人だろーが?お前を抱きたいと思ったから抱くだけだ」
「『愛人』なんて、思ってもないことを口にしないでください。清二さんにとっては、僕は清一さんが残した厄介な『性奴隷』でしかないでしょ?それに今は、『かさぶらんか』のオーナーとして相談したいことがあって・・」

清二は黙ったまま僕を見つめていた。僕は返事を待つ。だが、清二は自身の服を脱いで上半身裸になると、僕の服を脱がせに掛かった。僕を全裸にすると、清二は再び僕に覆いかぶさってきた。体が重なると、清二の下半身が熱くなっている事に気が付き、僕は焦りを覚え口を開いた。

「その・・清二さんが欲求不満なら『性奴隷』として対応します。でも、今はまずいです。『かさぶらんか』の事で相談したいんですってば、清二さん!!」
「まず、お前は認識を改めろ。お前は、俺の『愛人』であって『性奴隷』ではない。そして、お前は『かさぶらんか』のオーナーである前に、俺の『愛人』だ」
「でも、今は緊急事態で・・死人も出てますし」

清二はニヤリと笑った。

「うまくやったじゃないか、速水?」
「皮肉はやめてください。僕だって、死人を出してしまって・・まずい対応だったと反省しているんですから」
「速水」
「はい?」
「俺は、お前に対して怒っている」
「っ!!」
「どうやら、俺はお前に対して怒りを感じると・・お前を抱きたくなるらしい」

そう言うと、僕の手を取って清二は自身の股間に押しあてた。明らかに隆起している。僕は清二の手から逃れようとしたが、そのままズボンの中に手を引き込まれてしまった。

「清二さん!!」
「直接触れろ、速水」
「あの・・はい」

僕は抵抗をやめて下着の中に手を入れると、清二の太いペニスを握り込んだ。完全に勃起している。前回、清二を勃起させるために、僕はあらゆる『性奴隷』の技を駆使したけど全く通用しなかった。最終的には、『殺し合いごっこ』をして怒りを煽ったら勃起した。

つまりは、清二は、僕に対して怒りを感じてると勃起する、特殊性癖らしい。それって、僕を抱く行為には全く『愛』がない事を意味する。自分は『性奴隷』だと何度も口にしながら、やっぱり『愛人』に憧れている自分がいたみたいだ。でも、清二にとっても・・僕はただの『性奴隷』だった。そんな当たり前のことにショックを受けて、嘆く自分がいた。なんだか、泣けてきた。

「ふぅ・・速水、それ以上触るな。このまま達しそうだ」
「はい・・清二さん」
「ん?随分、素直だな?」
「・・・・」
「速水・・何を泣いてる??全く意味が分からん。やはり男に抱かれるのが怖いのか??」

僕は清二さんの背中に腕を回して、その胸に顔をうずめて顔を隠した。

「もう清二さんの『愛人』さんの座を狙うのやめます。『性奴隷』として従います。どんな体位にも応じます。だから・・もう、嘘はやめてください。清二さん、僕を『愛人』って呼ばないでください」

清二は僕を胸に抱いたまま上半身を起こし、顔を覗き込んでくる。僕は俯いたまま、清二のズボンに手を掛けて、彼のペニスを取り出した。僕は大きく足を広げてそのまま腰を下ろした。顔を合わせての座位は、苦しくて苦手だけど、清二さんが望むなら仕方ない。それが『性奴隷』の役割だから。

「うっ・・はぁ・・清二さん・・」
「ちょっと待て、速水!!」

清二さんが慌ててあぐらをくみ、座位の体位を取ってくれたので、体勢が楽になった。清二に抱きつき、さらに腰を下ろす。でも、ペニスの圧迫感と痛みに途中で、腰を下ろせなくなった。

「いったぁ・・はぁ・・はぁ・・ごめんなさい、清二さん・・腰、すすめ・・て」
「おい、大丈夫なのか・・この、体位で?くそ、疼く。突っ込んでいいんだな?」
「いいよ、大丈夫」

清二が腰を進める。アナルを無理矢理押し広げ直腸へと侵入するが、入り方が優しすぎる。僕は、歯を食いしばって、一気に腰を下ろした。アナルが切れて血が流れるが構わなかった。ペニスが直腸に入れば、少し空間が生まれて清二も動きやすくなるはずだ。清二に早く快感を与えないと。

「うっ・・はぁ・・はぁ・・・・くっ、清二さん・・動いても・・いいよっ・・はぁ」
「速水、無理をするな。俺は無理矢理お前を・・犯したい・・訳じゃない」
「はぁ・・でも、清二さん、怒ってるん・・でしょ?僕を無茶苦茶にしても・いいよ・はぁ・・んんっ!!」

僕は一気に腰を下ろしぺニスを最奥に導いた。そのまま力尽きて清二の腕を掴んだまま、体が弓なりになった。目からは涙が溢れて止まらなかった。清二は快感に滲む表情で、口を開く。

「速水・・くそ、一度ペニスを抜くぞ」
「どうして、やだ!」

ゆっくりと、ペニスがアナルから抜き出された。その事にショックを受けた僕は、本格的に泣きだした。

「ごめんなさい。僕は『性奴隷』としても失格だ。この程度の・・体位もできないなんて。どうしよ・・」
「速水、お前の好きな体位はなんだ・・すぐに挿入しないと・・外に出しそうだ。お前の中でいきたい・・」
「・・背後から・・が好き」

清二は僕をうつ伏せにすると、腰を掴み一気に挿入してきた。そのペニスの圧迫感に息を止めながらも、清二が再び挿入してくれたことに安堵していた。僕は『性奴隷』としては、まだ価値があるらしい。僕は、清二に必要とされている。

「はぁ・・清二さん、捨てないでくれて・・ありがとう・・ぁあ、清二さんのぺニス、入ってる、んぁ!!」
「はぁ、はぁっ。おい、速水・・セックスが終わっても、気絶するなよ。お前に話がある。お前に『かさぶらんか』のオーナーを任せたのは、お前を『愛人』だと認めたからだ。我慢できん・・動くぞ!!」
「はぁ、はぁ、んーー!!」
「俺が怒っている、理由も話す。だから、俺と一緒に快感を貪れ!!」


清二は僕の背に手を這わすと、激しく腰を振り出した。清二が腰を動かす度に、僕の体はシーツに押し付けられる。僕のぺニスに、シーツが絡み刺激を与える。胸の突起にもシーツが擦れ快感を生む。甘い声が僕の口から漏れ出て、止まらなかった。

「あっーーんっあーーぁはぁはぁ!!」
「んっ、速水、中締め上げるな、いく。まずい、もっと・・もたせろ」
「あぁ、清二さんーーひぁ、感じるぅーーもっと奥ーぁあー!」
「う、速水。ヤバい、気持ち・・よすぎだろうがーー!!」

痛みと、快感が、交互に襲う。涙が溢れてシーツを濡らす。僕のぺニスは完全に立ち上がり、快感を貪っていた。



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