お気楽、極楽⁉︎ ポンコツ女神に巻き込まれた俺は、お詫びスキルで異世界を食べ歩く！

ようやく女神食堂！

　ニャン太郎の世話が終わり、買い物に行ってきますと、俺のアパートを女神ルルーナは、他の女神へのお土産を買いに出たらしい。

〈鈴村様～猫ちゃん喜んで5本食べましたね〉
〈そうだな、ルルーナは少し心配だが、私が見ておくよ〉
〈もっと、猫ちゃんのことを知りたい〉

　他の女神は口々お礼と、ニャン太郎が気になったと、ラインから消えていった。

「ふぅ、文字だけのラインというより、チャットの方に似ているな……まあ、これはこれでいいか」

　静かになった部屋で俺はアイテムボックスを開き、肩掛けポシェットから財布を取り出し開いた。

　俺の財布の中にさっきまで無かった、1枚のゴールドに光るカードが入っていた。

「おお、これが女神食堂券売機で使えるカードか？」

　これでタダ飯とお味噌汁、漬物が食べれる。
　ステータスを開き、裏固定スキルにして、俺は券売機を出した。

（券売機というが、券はでなさそうだけど……形がそれだから、呼び方はそれでいいっか）

　女神に貰ったゴールドカードを、カード差し込み口に入れた。するとご飯、味噌汁、漬物の無料ボタンが光る。

【お買い上げありがとうございました】

　の音声が聞こえた。

「ワクワクする。何が出るやら心配だが、押すぞ！」

　ポチッとな！

　無料ボタンを押すと券売機が光り、黒いトレーに乗ったチンするほかほかご飯と、レトルトのお豆腐とワカメのお味噌汁、見たことがないおひたしが出てきた。

（思っていたのと違うが、これはこれでありがたいが、このおひたし紫色なんだが食べれるのか？）

　付いてきた割り箸で掴み、クンクン匂いを嗅いだ。