お気楽、極楽⁉︎ ポンコツ女神に巻き込まれた俺は、お詫びスキルで異世界を食べ歩く！

スキルチェック

　食べ終わった俺は皿をカウンターに置いた。

「美味しかったです、ごちそうさまでした」

「ああ、にいちゃんの食いっぷりの良さに、俺も嬉しかったぞ。昼飯、夜飯もしっかり食わせてやるからな！」

「はい？楽しみにしています」

　量はあったが、腹8分目といったところか。
　満足のいく朝食を食べた俺は、2階の借りた部屋に戻ろうとした。カランコロンと扉が開き、可愛い女の子が入ってくる。

「お父さん、裏の掃除が終わったよ。次は何処を手伝えばいい？」

「ユズか？　お疲れ。もうすぐ店が開店するから、お前も朝食を食べちゃいなさい」

「はーい」

　あの可愛い女の子はおっちゃんの娘か。2人の楽しげなやりとりを聞きながら、俺は借りた2階の角部屋に向かった。


　部屋を見渡しベッドに腰掛ける。お、ベッドが俺が使っていた物よりもフカフカだ。そこで俺は「ステータスオープン」と言った。

　目の前に画面が現れる。

「……これが俺のステータスか」

　名前・鈴村凛太郎（27）
　職業・女神のミスにより巻き込まれた別世界人
　レベル・1
　体力・100
　攻撃・20
　防御・10
　魔力・30
　幸運・70

　幸運は普通にあるんだな。攻撃、防御、魔法系のスキルを貰わなかったから……こんなものか。それで、女神に頼んだスキルは……あれ、この欄に、生活魔法の他に何も書いていない⁉︎

　おい、俺ご女神に伝えた幸運スキル、他のスキルは？　城と下で幸運と鑑定のスキルが発動したろ？

　なんで、ステータス画面に表示されていない？

　どう言う事だ！　俺はステータス画面を触った。一瞬バチっと光が走り、生活魔法のとなりの空白部分に"赤い文字で、裏スキルと書かれた文字が現れる。

「う、裏スキル？」

　その裏スキルには幸運・鑑定・強化胃袋・状態異常無効と書いてあり、そのとなりには裏固定スキル・女神食堂と書いてあった。

「はぁ？　女神食堂⁉︎」