お気楽、極楽⁉︎ ポンコツ女神に巻き込まれた俺は、お詫びスキルで異世界を食べ歩く!

にのまえ

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幸運スキル

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 今俺は騎士団長に欲しいものを伝えている。王からは約半年分の生活費として100枚の金貨がもらえるらしい。

 そして王子からは衣類、騎士団長は攻撃アップが付与された小型ナイフと、王子が準備した衣類に防御アップを付与してくれた。
 
(攻撃と防御の付与は助かる)

 場所を書庫に移して、

「鈴村様、古いですがこの辺りの地図です。新しい地図はギルドに行けばもらえますので、登録をするときにもらってください」

 と説明を受けて、古いこの世界の地図を受け取った。

「ありがとうございます」

(古いがこの辺りの地図か、なかなか良いもん貰ったな~ありがたい)

 王からも、100枚もの金塊が貰えるなんて……まあ、価値はまだわからないが、かなりの大金だろう。なにせ無一文で追い出されるはずが、幸運スキルのおかげで旅支度までしてもらえた。  

 だが、幸運のスキルの効果が、そういつまで効くか試していないから、出ていくのは早い方がいい。今日一晩はあの部屋に泊まって、早朝、街に出て宿屋と、これからどう進むかを食べ歩きしながら考えるか。

 冒険者と商人のギルドにも登録に寄らないとな。



(あはっ、美味そう!)

 夕食は城の食堂で勇者2人に混じり、王達と共にとる。さすが王だ良いものを食っているが、異世界なのか味がイマイチ。野菜も保存法がないのか、あまり新鮮じゃない。これなら、野菜炒めにしたほうが美味いだろう。

 たが、ばあちゃんの言いつけだ。
 どんな食事でも残さず食べる。

(それで、胃腸薬を何日も飲むハメになっても、全て食べてお腹を下す)

 この食事は女神のスキルのおかげなのか、食べても食べても、前のように胃腸が悲鳴を上げない。逆に、まだまだ食べても平気みたいだ。

 おいおい、スゲェ。
 俺が何皿も空にできるなんて、夢見てぇ。
 
「ハッハハ、食欲があって何より。勇者召喚に耐えれず倒れ、君が目を覚まさなくて心配していた」

「ああ、すみません……」

「謝らなくて良いです、こちらも、見ていて気持ちがいいですね、父上」

「そうだな」

 と、王と王子が笑う。
 勇者達も楽しそうだ、楽しい食事ができた。
 
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