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第二章 ストレーガ国までの帰路

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 何処の国にいるのだとか、何処にいるとかわからないけど、森の開けた場所で朝食をとっていた。みんなはペロッとハンバーガー、ジャガイモ、サラダを食べてしまい。

 まだ、たらない様子。

「ルー、ハンバーガーは美味いが、他に何かない?」
「僕ももう少し食べたいです」
「ルーチェちゃん、ボクも」

「みんなも……私も少し足りないと思っていたわ」

 次に何を作ろうか悩む。そうだ、ジャガイモなどの野菜とお肉、ソーセージがまだあるから。

「野菜とお肉、ソーセージを塩と香辛料で煮込む、ポトフはどう?」

「ルーチェちゃん、それ食べたい!」
「うん、ベルーガ、美味しそうだね」

「美味そうだな、俺も手伝うよ」

 お願いしますと、シエルさんと深めの鍋で、お肉と野菜、ソーセージでポトフ作りを始めた。
 ガチャっとコテージの扉が開き、復活した福ちゃんとガット君、クレが出てきて「お腹すいた」と私にくっついてくる。

 それを見て、隣で料理していたシエンさんの瞳が座る。

「お前ら、俺の前でルーにくっ付くとはいい度胸だ……と言いたいが……何食べるんだ?」

「俺っち、チョコ」
「主、クッキーが食べたいです」
「両方欲しい」
「ボク、チョコ!」

「ベルーガ……どさくさに紛れて、ルーに抱っこされようとするのは、良い度胸だな。抱っこなら俺がしてやる」

 シエルさんが出した手を叩き。

「シエルはいやぁ!」と子犬ちゃんは逃げて、ラエルさんの背中に隠れた。シエルさんはため息をつくと、アイテムボックスを開き、福ちゃん達にお菓子を数種類取り出した。

「「チョコ、クッキー!!」」

 と、喜ぶみんな……なぜ、好きなお菓子を持って、カマドに鍋をかけて、ポトフを煮込む私の周りに集まった。

「よっと! 姉さんの隣ゲット……癒されるっス!」
「お嬢の側はホッコリする」
「うむ、2人のいう通りだな」

「それはよかったわ。もっとポトフを煮込んだ方がいいけど、お肉と野菜が柔らかくなったから食べよう」

 みんなを呼んで皿によそい、マスタードを添えて配る。
 お肉とお野菜が美味しい、ポトフの優しい味わいにほっこりする。ピリリとする、マスタードを付けて食べると十倍美味しくなる。

「ンン、ポトフ美味しい」
「優しい味にホッコリする」

「マスタードをつけて食べると、またいいな」
「兄貴、更に美味しくなるね」

 ――フフ、みんなポトフにハマっているわね。

(私はこのポトフにパンをひたして食べたると、絶対に美味しいと思う)

「シエルさん、パン余って無い?」
 
「ん、パン? たくさん買い込んだから、あるんじゃないかな? 探すから待ってろ」

 アイテムボックスを開きパンを探してくれる。
 出てきたのはフランスパンに似た長いパンだ、それを食べやすく切って、フライパンで軽く焼いた。

「「美味い!!」」
 

 朝食に満足して後片付けの後、この後の進路をシエルさんが地図を見せながら話してくれた。

「ルー、ひとつ国を超えた先にの森に、ストレーガ国まで一気に転移できる場所がある。夜になったらそこに行って使えるか試そうと思う」

 その場所でベルーガと一緒に魔力を流して、転移魔法の魔法陣が浮かべは一瞬で国に行けると、シエルさんは言った。――しかし、国を襲ったナタリーが何か仕掛けているかも、しれないとも話した。

「何が起こるかわからない、気を引き締めていこう」
「そうだね、兄貴」
「上手く出来るか心配だけど……転移できるといいな」

 シエルさんとラエルさんは頷く。

 私も「わかった」と頷いた。
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