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第二章 ストレーガ国までの帰路
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ワンピースに着替えてエプロンを持ち、コテージから出ると、大小2つのカマドに火が付いた。その周りで、シエルさんとラエルさんはアイテムボックスをひらき、調理具、食材を準備している。
「おはよう、ルーチェさん。カマドの準備は終わったよ」
「ルー、こっちで料理を始めよう」
「おはよう、ラエルさん。いま行きます」
エプロンをつけて2人に近づくと。まな板、包丁がテーブルの上に置かれ、鍋などが使いやすく並んでいる。子犬ちゃんとガット君はまだ寝ていて、福ちゃんは小島の見回りに行っているらしい。
「ラエル、この大きな鍋に水魔法で水を出してくれ」
「わかった、他にはいい?」
「ラエルさん、このポットにもお願いします」
後で、みんなにコーヒーか紅茶をいれよう。食事の準備を始めると、ラエルさん側のコテージの扉が開き、子犬ちゃんがあくびをしながら出てきた。
「おはよう、みんな。あ――腹減った」
「ベルーガ、おはよう。よく眠れたみたいだな」
「フフ、ベッドで高いびきだったからね、よかった」
「ああ、ひさしぶりにぐっすり眠れたよ」
「うん、呪いも鎮まっているな」
シエルさんは子犬ちゃんに近付き、体をチェックしてうなずいていた。――よかった、夜に寝ると熱がでて、苦しむとシエルさんが前に言っていたから。
「さてと、調理はじめまーす!」
小さい方のカマドで3合分のお米を鍋で炊いて。つぎに、生姜を半分すり下ろして醤油などで漬けタレを作り、豚肉と薄切りの玉ねぎをボールに漬けた。
残った生姜はみじん切りにして、水にさらし。キャベツの千切りも作り水にさらした。キュウリは薄切りにして、ボールのなかで塩と揉んでおく。
――甘めの卵焼きも作るから。
「シエルさん、卵焼き用のフライパンも出して」
「わかった」
フライパンを受け取りカマドにかけ。卵をボールに割り甘めの味付けをして卵焼き用のフライパンで焼く。ふっくらに焼けた甘めの卵焼きの、端っこを2枚の皿に乗せて――側でラエルさんと、これから進む進路について地図を出して確認している、シエルさんのところに向かった。
――焼き立ての卵焼きを箸でとり。
「シエルさん、あーん」
「あーん……! うまっ!」
「フフ、よかった。ラエルさんも味見して」
「ありがとう、いただきます……うん、美味しい」
シエルさんとラエルさんの、美味しい笑顔に満足して調理にもどり、ベーコンとジャガイモのスープを作り始めた。
♱♱♱
――お昼をかなり過ぎて料理が完成した。
私達は海辺の近くに移動して、魔法屋で使われていた食卓をだし――テーブルの上に出来たての料理を並べる。献立は炊き立てのご飯、お肉たっぷりの生姜焼きと、大盛り千切りキャベツ。ジャガイモとベーコンのスープ、キュウリの塩揉みと甘めの卵焼き。
みんなで並んでテーブルにつき、手を合わせた。
「「「「いただきまーす!」」」」
まず先に大皿の生姜焼きを食べだした子犬ちゃん。甘めの卵焼きを独り占めにしたシエルさん。ラエルさんはそんな2人を見て笑い。スープの具――ジャガイモを山盛りお椀に盛っている。
(これはまずい、このままでは食いっぱぐれる?)
私も箸を伸ばして、山盛りご飯の上に生姜焼きを乗せてパクついた。
「んん、美味しい」
「ハァ? なんだ? ルーのそのご飯の量は?」
「ルーチェさんのご飯、山盛りだね」
「さすが、ルーチェちゃん」
私のお茶碗に盛られた、ご飯の量を見て驚く3人に。
「それはみんなもでしょう! 生姜焼きいただき、あと卵焼き、スープも!」
「あー、ボクのお肉! クソッ、負けるかルーチェちゃん!」
「俺の卵焼きが!」
「子犬ちゃん、シエルさんだけの料理じゃないですからね」
おかずの取り合い合戦とかした食卓の上。
ラエルさんはそれに加わらず、スープのジャガイモをニコニコ独り占めにしていて。気付いた頃にはスープはベーコンスープへと変わっていた。
「ラエル……お前、スープのジャガイモひとりで食べたな!」
「ごめんね。僕、ジャガイモ好きなんだ。ご馳走さまルーチェさん美味しかったよ」
「だからって、ジャガイモだけ食べちゃうとか……ラエルありえねぇー!」
「お肉を独り占めにした、ベルーガよりはいいでしょ? 僕は生姜焼き、あまり食べていないからね」
「うっ!」
その様子を。見回りから帰ってきた福ちゃんと、起きたばかりのガット君は少し離れた位置で、私のお気に入り、とろけるチョコと、さくさくクッキーを食べなが呆れてみていた。
「おはよう、ルーチェさん。カマドの準備は終わったよ」
「ルー、こっちで料理を始めよう」
「おはよう、ラエルさん。いま行きます」
エプロンをつけて2人に近づくと。まな板、包丁がテーブルの上に置かれ、鍋などが使いやすく並んでいる。子犬ちゃんとガット君はまだ寝ていて、福ちゃんは小島の見回りに行っているらしい。
「ラエル、この大きな鍋に水魔法で水を出してくれ」
「わかった、他にはいい?」
「ラエルさん、このポットにもお願いします」
後で、みんなにコーヒーか紅茶をいれよう。食事の準備を始めると、ラエルさん側のコテージの扉が開き、子犬ちゃんがあくびをしながら出てきた。
「おはよう、みんな。あ――腹減った」
「ベルーガ、おはよう。よく眠れたみたいだな」
「フフ、ベッドで高いびきだったからね、よかった」
「ああ、ひさしぶりにぐっすり眠れたよ」
「うん、呪いも鎮まっているな」
シエルさんは子犬ちゃんに近付き、体をチェックしてうなずいていた。――よかった、夜に寝ると熱がでて、苦しむとシエルさんが前に言っていたから。
「さてと、調理はじめまーす!」
小さい方のカマドで3合分のお米を鍋で炊いて。つぎに、生姜を半分すり下ろして醤油などで漬けタレを作り、豚肉と薄切りの玉ねぎをボールに漬けた。
残った生姜はみじん切りにして、水にさらし。キャベツの千切りも作り水にさらした。キュウリは薄切りにして、ボールのなかで塩と揉んでおく。
――甘めの卵焼きも作るから。
「シエルさん、卵焼き用のフライパンも出して」
「わかった」
フライパンを受け取りカマドにかけ。卵をボールに割り甘めの味付けをして卵焼き用のフライパンで焼く。ふっくらに焼けた甘めの卵焼きの、端っこを2枚の皿に乗せて――側でラエルさんと、これから進む進路について地図を出して確認している、シエルさんのところに向かった。
――焼き立ての卵焼きを箸でとり。
「シエルさん、あーん」
「あーん……! うまっ!」
「フフ、よかった。ラエルさんも味見して」
「ありがとう、いただきます……うん、美味しい」
シエルさんとラエルさんの、美味しい笑顔に満足して調理にもどり、ベーコンとジャガイモのスープを作り始めた。
♱♱♱
――お昼をかなり過ぎて料理が完成した。
私達は海辺の近くに移動して、魔法屋で使われていた食卓をだし――テーブルの上に出来たての料理を並べる。献立は炊き立てのご飯、お肉たっぷりの生姜焼きと、大盛り千切りキャベツ。ジャガイモとベーコンのスープ、キュウリの塩揉みと甘めの卵焼き。
みんなで並んでテーブルにつき、手を合わせた。
「「「「いただきまーす!」」」」
まず先に大皿の生姜焼きを食べだした子犬ちゃん。甘めの卵焼きを独り占めにしたシエルさん。ラエルさんはそんな2人を見て笑い。スープの具――ジャガイモを山盛りお椀に盛っている。
(これはまずい、このままでは食いっぱぐれる?)
私も箸を伸ばして、山盛りご飯の上に生姜焼きを乗せてパクついた。
「んん、美味しい」
「ハァ? なんだ? ルーのそのご飯の量は?」
「ルーチェさんのご飯、山盛りだね」
「さすが、ルーチェちゃん」
私のお茶碗に盛られた、ご飯の量を見て驚く3人に。
「それはみんなもでしょう! 生姜焼きいただき、あと卵焼き、スープも!」
「あー、ボクのお肉! クソッ、負けるかルーチェちゃん!」
「俺の卵焼きが!」
「子犬ちゃん、シエルさんだけの料理じゃないですからね」
おかずの取り合い合戦とかした食卓の上。
ラエルさんはそれに加わらず、スープのジャガイモをニコニコ独り占めにしていて。気付いた頃にはスープはベーコンスープへと変わっていた。
「ラエル……お前、スープのジャガイモひとりで食べたな!」
「ごめんね。僕、ジャガイモ好きなんだ。ご馳走さまルーチェさん美味しかったよ」
「だからって、ジャガイモだけ食べちゃうとか……ラエルありえねぇー!」
「お肉を独り占めにした、ベルーガよりはいいでしょ? 僕は生姜焼き、あまり食べていないからね」
「うっ!」
その様子を。見回りから帰ってきた福ちゃんと、起きたばかりのガット君は少し離れた位置で、私のお気に入り、とろけるチョコと、さくさくクッキーを食べなが呆れてみていた。
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