56 / 108
52
しおりを挟む
私に魔力が芽生えた……うれしい。と喜ぶ私に先輩はすぐに魔法は使うなといった。それは城での子どあるからだろう。
「シエルさんが、一から私に魔法を教えてください」
「わかった。時間ができたら基礎からゆっくりな」
「もしかして、ルーチェちゃんもオレの国に来るの? やった!」
「抱っこしてっス」
「お嬢、よろしく」
子犬ちゃんと、ひょっこりあらわれたガット君、福ちゃんは先輩を退け、私に飛びついた。
「福ちゃん、ガット君、こちらこそよろしくね」
ふたりをギュッと抱きしめたのだけど、のけられた先輩は私からふたりを引き剥がした。
「ルーは俺のだ! 触るな、近寄るな、お前らは甘えるなぁー!」
先輩はみんなを追い払い、私を抱きしめた。
+
先輩たちは国に帰る、子犬ちゃん呪い、私の魔力の話は終わった。福ちゃんとガット君は寝床にかえり、ラエルさんと子犬ちゃんはお風呂に行き。先輩と私はそのままテーブルで、紅茶を飲みまったりしていた。
キッチンの時計が9時半をまわる。明日も仕事だからと、帰ることにした。
「さてと、遅くなったし帰るね」
「そうだな、送るよ。……ルー、明日になったら店の人に伝えるのだろ?」
私はそうだと頷く。明日は――大将さん、女将さん、チックさんにたくさんの感謝と、ありがとうを伝えたい。
「そのとき、俺もついて行くよ」
「ほんと? ありがとう……シエルさん。おやすみなさい」
魔法屋さんから部屋に戻り、のこりの部屋の片付けと掃除を始めた。ガリタ食堂にきて約半年ぐらい、だったけど楽しかったな。
婚約破棄をされて、家を飛び出し、大将さんと女将さんに出会い、この部屋に住み出して2、3日たった頃。海側の窓に福ちゃんが現れた。ここに来た頃は失敗もたくさんし、悲しくて泣いた日もあった。
大将さん、女将さん、ニックさんは優しくて、ここで声を上げて笑えた。いい思い出を思いだして、鼻の奥がツーンとして涙が込み上げてくる。
……でも私は、シエルさんに着いて行くって決めた。この気持ちは変わらない。
「女将さん達と最後の別れじゃない。手紙だって書ける、会いたければ会いにだって来れる。何年後かには先輩との子供を連れて……会いにこれる」
そうだ、レシピノートに新しい料理書いてお礼に渡そう。この日、私の部屋の明かりは遅くまでついていた。いつもより遅く寝たのに――いつもより早く目が覚めた。それなのに福ちゃんはそれ以上に早く、海側の窓に来ていた。
「福ちゃん、おはよう」
「ホーホー、おはよう」
「そうだ、福ちゃん。これからよろしくね」
「こちらこそ、よろしく頼む。また、後でな」
モフモフな羽で、私の頭をなでなで飛び去って行った。
「また、後でね!」
鏡の前で髪をセットして、ピシッと仕事服に着替えた。今日でこの服を着るの最後になる。すべての準備が終わった頃、壁にスーッと扉が現れてコンコンとノックされた。
「ルー、入ってもいいか?」
「どうぞ、先輩」
返事を返すと、扉が開き先輩が入ってきた。
「おはよう、ルー」
「おはよう、シエル先輩」
見慣れた黒いローブ姿の先輩が現れる。この日、先輩はフードは被っておらず、黒い髪はいつもより綺麗にセットされていた。
「下に行く時間だろ、行くか」
「うん」
短い返事で緊張が伝わったのか、大丈夫だと私の手を握り、一階に降りると仕込みの準備をする女将さんの姿が見えた。
「おはようございます、女将さん」
「ルーチェちゃんおはよう。あら、後ろの人はまさか! ルーチェちゃんの彼氏?」
「「はぁ! ルーチェに彼氏だって!」」
女将さんの声が厨房にも聞こえたのかニックさんが飛び出てきた。その後にゆっくり大将さんも出てくる。早く、何か言わなくちゃと焦る……でも、焦れば焦るほど喉が鳴り口が乾く。
「あの……あの、わ、私」
みんな集まると何から伝えればいいのか、頭の中はごちゃ混ぜだ。
「ルー、俺から言おうか?」
「でも、シエルさん」
「なんだね……彼とルーチェちゃんは私達に何か話があるんだね。店が終わってからでもいいかい?」
それもそう、今日もたくさんのお客さんが、ガリタ食堂の美味しいご飯を待っている。
「はい、後で話します」
「ルー、俺も手伝うよ」
「お、手伝うのはいいけど、けっこう大変だよ。あんたに出来るのかい?」
「大丈夫です」
今日のガリタ食堂のメニューは肉厚トンカツ定食! 衣がサク、サクッと揚がった肉厚トンカツに甘めのソースとマスタードが合う。大盛りのキャベツの千切りと、大根と揚げの味噌汁、付け合わせはきゅうりと白菜の浅漬け。
「さて、キャベツの千切りを始めるよ!」
私の最後の仕込みが始まった。
+
「七番テーブルよろしく!」
「はい!」
先輩もホールに立ち、出来立ての料理を運ぶ。前に一度だけやっているからか、スムーズに料理を運んでいた。働く先輩の姿を見るの、初めてだ。
「ほら、ルーチェちゃん。素敵だからって見惚れてないの。あなたもよ」
「すみません、女将さん」
「すみません……」
肉厚トンカツ定食は飛ぶように出て行き、開店からお昼過ぎには売り切れた。後片付けを終えてみんなはテーブルに集まる。
「ルーチェちゃん、シエル君、お疲れ様、じゃ、話を聞こうかね」
「はい。私がお付き合いをしている、シエルさんです。出会いは学園で一つ上の先輩でした」
「ルーチェさんと、お付き合いをさせていただいております、シエルです。」
そのあと、私はゆっくりみんなに伝えた。女将さん達に挨拶をしようと話していたのだけど、シエルさんが急用で――彼の母国ストレーガ国に戻らなくてはならなくなり。ここを辞めて彼に着いて行きたいと話した。
頷きなから私の話を聞き、女将さんと大将さんはしばらく考えて話しはじめた。
「今日みていて、2人はお似合いだと思ったよ。ルーチェちゃんと出会って半年か……いつのまにか、こんなに素敵な人を見つけたんだね、寂しくなるけど幸せになってね」
「そうだ、幸せになりなさい。ルーチェ、何かあったらすぐに戻っておいで。2階の部屋はいつでも空いてるからな」
女将さん、大将さんありがとう。
ガタッと、席を立つニックさん。
「おい、ルーチェを、俺の妹を必ず幸せにしてやってくれ!」
そう、先輩に手の前に手をだした。
先輩も立ち上がり、ニックさんの手をにぎり。
「はい、必ずルーは俺が幸せにします。大切にして、決して離さない」
「よし、言ったな。男同士の約束だ。ルーチェ、大切にしてもらえよ!」
「うん、ありがとうニックさん」
大将さんと女将さんに料理を書いたレシピノートをわたした。受け取った、女将さんは大切に胸にノートを抱きしめた。
「ありがとう。ルーチェちゃん、いつでもここを家だと思って帰っておいで……」
「はい、帰ってきます。お、お父さん、お母さん、お兄ちゃん」
「あら、可愛い娘が嫁に行っちゃうわね」
「そうだな。ルーチェ、元気でな」
笑顔の大将さんと、涙目の女将さんに抱きしめてもらった。ニックさんは何か言いたげだけど、笑って、
「ルーチェ……幸せになれよ」
「はい、ニックさんも……ほんとうに、ほんとうに、お世話になりました」
「シエルさんが、一から私に魔法を教えてください」
「わかった。時間ができたら基礎からゆっくりな」
「もしかして、ルーチェちゃんもオレの国に来るの? やった!」
「抱っこしてっス」
「お嬢、よろしく」
子犬ちゃんと、ひょっこりあらわれたガット君、福ちゃんは先輩を退け、私に飛びついた。
「福ちゃん、ガット君、こちらこそよろしくね」
ふたりをギュッと抱きしめたのだけど、のけられた先輩は私からふたりを引き剥がした。
「ルーは俺のだ! 触るな、近寄るな、お前らは甘えるなぁー!」
先輩はみんなを追い払い、私を抱きしめた。
+
先輩たちは国に帰る、子犬ちゃん呪い、私の魔力の話は終わった。福ちゃんとガット君は寝床にかえり、ラエルさんと子犬ちゃんはお風呂に行き。先輩と私はそのままテーブルで、紅茶を飲みまったりしていた。
キッチンの時計が9時半をまわる。明日も仕事だからと、帰ることにした。
「さてと、遅くなったし帰るね」
「そうだな、送るよ。……ルー、明日になったら店の人に伝えるのだろ?」
私はそうだと頷く。明日は――大将さん、女将さん、チックさんにたくさんの感謝と、ありがとうを伝えたい。
「そのとき、俺もついて行くよ」
「ほんと? ありがとう……シエルさん。おやすみなさい」
魔法屋さんから部屋に戻り、のこりの部屋の片付けと掃除を始めた。ガリタ食堂にきて約半年ぐらい、だったけど楽しかったな。
婚約破棄をされて、家を飛び出し、大将さんと女将さんに出会い、この部屋に住み出して2、3日たった頃。海側の窓に福ちゃんが現れた。ここに来た頃は失敗もたくさんし、悲しくて泣いた日もあった。
大将さん、女将さん、ニックさんは優しくて、ここで声を上げて笑えた。いい思い出を思いだして、鼻の奥がツーンとして涙が込み上げてくる。
……でも私は、シエルさんに着いて行くって決めた。この気持ちは変わらない。
「女将さん達と最後の別れじゃない。手紙だって書ける、会いたければ会いにだって来れる。何年後かには先輩との子供を連れて……会いにこれる」
そうだ、レシピノートに新しい料理書いてお礼に渡そう。この日、私の部屋の明かりは遅くまでついていた。いつもより遅く寝たのに――いつもより早く目が覚めた。それなのに福ちゃんはそれ以上に早く、海側の窓に来ていた。
「福ちゃん、おはよう」
「ホーホー、おはよう」
「そうだ、福ちゃん。これからよろしくね」
「こちらこそ、よろしく頼む。また、後でな」
モフモフな羽で、私の頭をなでなで飛び去って行った。
「また、後でね!」
鏡の前で髪をセットして、ピシッと仕事服に着替えた。今日でこの服を着るの最後になる。すべての準備が終わった頃、壁にスーッと扉が現れてコンコンとノックされた。
「ルー、入ってもいいか?」
「どうぞ、先輩」
返事を返すと、扉が開き先輩が入ってきた。
「おはよう、ルー」
「おはよう、シエル先輩」
見慣れた黒いローブ姿の先輩が現れる。この日、先輩はフードは被っておらず、黒い髪はいつもより綺麗にセットされていた。
「下に行く時間だろ、行くか」
「うん」
短い返事で緊張が伝わったのか、大丈夫だと私の手を握り、一階に降りると仕込みの準備をする女将さんの姿が見えた。
「おはようございます、女将さん」
「ルーチェちゃんおはよう。あら、後ろの人はまさか! ルーチェちゃんの彼氏?」
「「はぁ! ルーチェに彼氏だって!」」
女将さんの声が厨房にも聞こえたのかニックさんが飛び出てきた。その後にゆっくり大将さんも出てくる。早く、何か言わなくちゃと焦る……でも、焦れば焦るほど喉が鳴り口が乾く。
「あの……あの、わ、私」
みんな集まると何から伝えればいいのか、頭の中はごちゃ混ぜだ。
「ルー、俺から言おうか?」
「でも、シエルさん」
「なんだね……彼とルーチェちゃんは私達に何か話があるんだね。店が終わってからでもいいかい?」
それもそう、今日もたくさんのお客さんが、ガリタ食堂の美味しいご飯を待っている。
「はい、後で話します」
「ルー、俺も手伝うよ」
「お、手伝うのはいいけど、けっこう大変だよ。あんたに出来るのかい?」
「大丈夫です」
今日のガリタ食堂のメニューは肉厚トンカツ定食! 衣がサク、サクッと揚がった肉厚トンカツに甘めのソースとマスタードが合う。大盛りのキャベツの千切りと、大根と揚げの味噌汁、付け合わせはきゅうりと白菜の浅漬け。
「さて、キャベツの千切りを始めるよ!」
私の最後の仕込みが始まった。
+
「七番テーブルよろしく!」
「はい!」
先輩もホールに立ち、出来立ての料理を運ぶ。前に一度だけやっているからか、スムーズに料理を運んでいた。働く先輩の姿を見るの、初めてだ。
「ほら、ルーチェちゃん。素敵だからって見惚れてないの。あなたもよ」
「すみません、女将さん」
「すみません……」
肉厚トンカツ定食は飛ぶように出て行き、開店からお昼過ぎには売り切れた。後片付けを終えてみんなはテーブルに集まる。
「ルーチェちゃん、シエル君、お疲れ様、じゃ、話を聞こうかね」
「はい。私がお付き合いをしている、シエルさんです。出会いは学園で一つ上の先輩でした」
「ルーチェさんと、お付き合いをさせていただいております、シエルです。」
そのあと、私はゆっくりみんなに伝えた。女将さん達に挨拶をしようと話していたのだけど、シエルさんが急用で――彼の母国ストレーガ国に戻らなくてはならなくなり。ここを辞めて彼に着いて行きたいと話した。
頷きなから私の話を聞き、女将さんと大将さんはしばらく考えて話しはじめた。
「今日みていて、2人はお似合いだと思ったよ。ルーチェちゃんと出会って半年か……いつのまにか、こんなに素敵な人を見つけたんだね、寂しくなるけど幸せになってね」
「そうだ、幸せになりなさい。ルーチェ、何かあったらすぐに戻っておいで。2階の部屋はいつでも空いてるからな」
女将さん、大将さんありがとう。
ガタッと、席を立つニックさん。
「おい、ルーチェを、俺の妹を必ず幸せにしてやってくれ!」
そう、先輩に手の前に手をだした。
先輩も立ち上がり、ニックさんの手をにぎり。
「はい、必ずルーは俺が幸せにします。大切にして、決して離さない」
「よし、言ったな。男同士の約束だ。ルーチェ、大切にしてもらえよ!」
「うん、ありがとうニックさん」
大将さんと女将さんに料理を書いたレシピノートをわたした。受け取った、女将さんは大切に胸にノートを抱きしめた。
「ありがとう。ルーチェちゃん、いつでもここを家だと思って帰っておいで……」
「はい、帰ってきます。お、お父さん、お母さん、お兄ちゃん」
「あら、可愛い娘が嫁に行っちゃうわね」
「そうだな。ルーチェ、元気でな」
笑顔の大将さんと、涙目の女将さんに抱きしめてもらった。ニックさんは何か言いたげだけど、笑って、
「ルーチェ……幸せになれよ」
「はい、ニックさんも……ほんとうに、ほんとうに、お世話になりました」
11
お気に入りに追加
3,033
あなたにおすすめの小説
前世軍医だった傷物令嬢は、幸せな花嫁を夢見る
花雨宮琵
恋愛
侯爵令嬢のローズは、10歳のある日、背中に刀傷を負い生死の境をさまよう。
その時に見た夢で、軍医として生き、結婚式の直前に婚約者を亡くした前世が蘇る。
何とか一命を取り留めたものの、ローズの背中には大きな傷が残った。
“傷物令嬢”として揶揄される中、ローズは早々に貴族女性として生きることを諦め、隣国の帝国医学校へ入学する。
背中の傷を理由に六回も婚約を破棄されるも、18歳で隣国の医師資格を取得。自立しようとした矢先に王命による7回目の婚約が結ばれ、帰国を余儀なくされる。
7人目となる婚約者は、弱冠25歳で東の将軍となった、ヴァンドゥール公爵家次男のフェルディナンだった。
長年行方不明の想い人がいるフェルディナンと、義務ではなく愛ある結婚を夢見るローズ。そんな二人は、期間限定の条件付き婚約関係を結ぶことに同意する。
守られるだけの存在でいたくない! と思うローズは、一人の医師として自立し、同時に、今世こそは愛する人と結ばれて幸せな家庭を築きたいと願うのであったが――。
この小説は、人生の理不尽さ・不条理さに傷つき悩みながらも、幸せを求めて奮闘する女性の物語です。
※この作品は2年前に掲載していたものを大幅に改稿したものです。
(C)Elegance 2025 All Rights Reserved.無断転載・無断翻訳を固く禁じます。
【完結】周りの友人達が結婚すると言って町を去って行く中、鉱山へ働くために町を出た令嬢は幸せを掴む
まりぃべる
恋愛
『集え!鉱山へ!!莫大な給料が欲しく無いか!?』という謳い文句がある、近くにある鉱山への労働者募集がこのほどまたあると聞きつけた両親が、お金が欲しい為にそこへ働きにいってほしいと領主である父から言われた少女のお話。
☆現実世界とは異なる場合が多々あります。
☆現実世界に似たような名前、地名、単語などがあると思いますが全く関係ありません。
☆まりぃべるの世界観です。一般的に求められる世界観とは違うとは思いますが、暇つぶしにでもそれを楽しんでいただけると幸いです。
下げ渡された婚約者
相生紗季
ファンタジー
マグナリード王家第三王子のアルフレッドは、優秀な兄と姉のおかげで、政務に干渉することなく気ままに過ごしていた。
しかしある日、第一王子である兄が言った。
「ルイーザとの婚約を破棄する」
愛する人を見つけた兄は、政治のために決められた許嫁との婚約を破棄したいらしい。
「あのルイーザが受け入れたのか?」
「代わりの婿を用意するならという条件付きで」
「代わり?」
「お前だ、アルフレッド!」
おさがりの婚約者なんて聞いてない!
しかもルイーザは誰もが畏れる冷酷な侯爵令嬢。
アルフレッドが怯えながらもルイーザのもとへと訪ねると、彼女は氷のような瞳から――涙をこぼした。
「あいつは、僕たちのことなんかどうでもいいんだ」
「ふたりで見返そう――あいつから王位を奪うんだ」
お飾りの私と怖そうな隣国の王子様
mahiro
恋愛
お飾りの婚約者だった。
だって、私とあの人が出会う前からあの人には好きな人がいた。
その人は隣国の王女様で、昔から二人はお互いを思い合っているように見えた。
「エディス、今すぐ婚約を破棄してくれ」
そう言ってきた王子様は真剣そのもので、拒否は許さないと目がそう訴えていた。
いつかこの日が来るとは思っていた。
思い合っている二人が両思いになる日が来ればいつの日か、と。
思いが叶った彼に祝いの言葉と、破棄を受け入れるような発言をしたけれど、もう私には用はないと彼は一切私を見ることなどなく、部屋を出て行ってしまった。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
婚約破棄されたので、論破して旅に出させて頂きます!
桜アリス
ファンタジー
婚約破棄された公爵令嬢。
令嬢の名はローザリン・ダリア・フォールトア。
婚約破棄をした男は、この国の第一王子である、アレクサンドル・ピアニー・サラティア。
なんでも好きな人ができ、その人を私がいじめたのだという。
はぁ?何をふざけたことをおっしゃられますの?
たたき潰してさしあげますわ!
そして、その後は冒険者になっていろんな国へ旅に出させて頂きます!
※恋愛要素、ざまぁ?、冒険要素あります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
文章力が、無いのでくどくて、おかしいところが多いかもしれません( ̄▽ ̄;)
ご注意ください。m(_ _)m
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる