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嬉しい、久しぶりにシエル先輩と過ごせる。
今日の夕食の親子丼をトレーに乗せて、店を施錠したあと、二階の自分の部屋に先輩を案内した。
先輩は仕切りに、俺は男だと言っているけど、今日は聞こえない振り。
ーーだって、会いたかった。
「早く、先輩こっちです。あ、暗いので足元には気をつけて、階段をのぼってください」
「おい、ルー、そんなに急ぐなって」
「大丈夫です。シエル先輩、早く」
部屋の鍵をあけた。
「ここが私の部屋です」
先輩は玄関で部屋の中を見回し、一息つくと「……お邪魔する」と入ってくる。
「いらっしゃいませ、シエル先輩、子犬ちゃんの座布団はコレね。水出し紅茶持ってくるから、好きなところに座って待っていてください」
夕飯をテーブルに置き、冷やし庫から作りおきの水出し紅茶を持ってくる。窓を開けたり、次は? と動こうとする私を先輩は止めた。
「ルー、少しは落ち着け」
「落ち着いてますよ。いま、お茶菓子だしますね」
「…………」
タンスの前に座り、一番下の段を引っ張り出した。この中には私の好きなクッキー、ビスケット、チョコと、港街のお菓子問屋で見つけた、珍しいお菓子で詰まっているのだ。
「また随分と、ため込んだな」
「そうですか? これでも少ない方です……あ、これ、先輩みてください。この国にはない珍しいお菓子なんですって」
港街のお菓子問屋でみつけた、花柄のクッキーを見せながら自信満々に言うと。先輩も気になったのか、タンスを漁る私の横にしゃがみ込み覗いた。
先輩はラングドシャを手にとり。
「お、俺、この菓子好き。あ、これも」
私が手に持っているカゴに入れていく。先輩が選ぶお菓子はラングドシャ以外、ここから遠い国のめずらしいお菓子ばかり。
ーー先輩も、甘いもの好きだものね。
「フフ、私もこのアーモンドクッキー好きです。このキャラメルもチョコも」
「キュッ、キュッ」
私達と一緒にお菓子入れをのぞく子犬ちゃん。
「なになに、子犬ちゃんはこれがいいの? こっちも?」
「子犬、食べ過ぎだ」
「キューン」
タンスの前に並んでお菓子選びを楽しんだ。
+
先輩、子犬ちゃんと楽しいおしゃべり、作りおきしていた、水出し紅茶は切れてしまい。
「先輩、水でもいい?」
と聞くと。
「いいや、紅茶は俺がいれよう」
とかえってきて、先輩が床をトンと床を叩いた。すると床に魔法陣が浮かびあがり、カシャンと音を出してティーセットが目の前にあらわれた。
ーーこれって、シエル先輩の魔法!
私は魔法に心を奪われ先輩の隣に座る、その姿にシエル先輩は笑い。
「あいかわらず、魔法が好きは変わらないな」
「そう簡単に変わりませんよ。魔法好きはシエル先輩もでしょ?」
「ククッ、ルーの言う通りだな」
先輩がパチッと指を鳴らせば、ポットとティーカップはプカプカと空中に浮いた。
「浮いたわ。ハァ……いつみても、すごい」
もう一度、指をパチンとならせば、ポットから温かい紅茶が浮いたままのカップに注がれる。カップに紅茶が注ぎ終わると、先輩はそのカップを手に取り。
「ルーは砂糖とミルク、レモンどれが欲しい?」
と聞いた。
「私は砂糖なしで、レモンが欲しいです」
「レモンだな、分かった」
輪切りのレモンを魔法でだして、紅茶の中に落とした。他の空いているカップにも紅茶を注ぎ、自分の前と子犬の前にも紅茶を置いた。
「え、シエル先輩?」
「ん、どうした?」
「キュ」
「いただきます」といったのか? 子犬ちゃんはペロペロ、カップの中の紅茶を舐めはじめる。
「うそ、子犬ちゃんが紅茶を飲んでいるわ」
「普通、飲むだろう?」
「……先輩、普通の犬は紅茶飲みませんよ」
「そうなのか?」
「そうです」
子犬ちゃん、はじめはペロペロ可愛く飲んでいたのに、ティーカップに顔を突っ込みガブガブ飲みだした……なんで、豪快な飲みっぷり。
(やっぱり、子犬ちゃんは誰かの使い魔か、召喚獣……なんだ。飼い主さんは魔法使いか、召喚士ね)
「ルー、なに、ニヤニヤしてるんだ? 紅茶が冷めるぞ」
「……は、はい、いただきます」
一口飲むと、口いっぱいにレモンの香りが広がった。私のとは違い、茶葉もいいところのなのだろう、先輩のいれる紅茶はいつでもおいしい。
「美味しい、ありがとう先輩」
それに、心がほんわか温まる。このレモンティーに合うお菓子は甘めのパイがいいかな? クッキーも捨てがたい。
「キュ」
「なんだ、どの菓子を取るんだ」
「キュ、キュキュ」
私がとろうとしたリンゴのパイのお菓子を、子犬ちゃんは前足でカゴをさし、シエル先輩に取ってもらい。そのパイを器用にかじっている。
……りんごのパイ。
次はチョコクッキー、お煎餅とお菓子が子犬の胃袋に消えていく。
「まって、子犬ちゃん食べ過ぎ、それは私のクッキーです」
「キュン?」
「ルー?」
子犬ちゃんが紅茶を飲んだとか、お菓子を食べたとか、どうでも良くなり必死に止めた。
「一人で、ぜんぶ食べちゃダメだよ。みんなで食べるの」
「ククッ、ルーの言う通りだ。ディーガはすこし遠慮したほうがいい」
「キュ、キュン」
(あれっ? いま、先輩は子犬ちゃんのことを"名前"と呼んだ?)
先輩は魔法使いだから、知っていてもおかしくないかな。
「ねえ、ディーガって子犬ちゃんの名前? 先輩は飼い主さんを知っているの?」
「あ、いいや……今日、魔法屋で仲良くなって……名前を聞いたんだ」
「そうか……きみの前はディーガって言うんだ。よろしくね、ディーガ君」
「キュン」
返事をかえす子犬を見つめると、目の前にモヤのようなものが掛かり、肌にピリッと痛みが走った。
ーーいたっ、いまのは、な、何?
その、モヤが晴れてくると子犬の体に何か、紋様なものが浮かび上がって見え、それに触れようとした。
「なに、黒い魔法陣? ……なにこれ?」
「ルー、それに触るな、見るな!」
シエル先輩がいきなり声を上げて手を掴み、私の目を両手で覆い魔法を素早く唱えた。
「シエル先輩? いきなり魔法を使ってどうしたの?」
「いや、あのな……子犬を魔法で止めようとしたが。いま、ルーのどんぶりに顔を突っ込んだ……」
どんぶり?
「それって私の夕飯! 待って食べないでぇ」
「すまん、あの勢いは俺には止められん」
「……そんなぁ」
しばらくして、シエル先輩の手が離れて見えたのは……空っぽの丼と、お腹いっぱいにして、幸せそうに床に転がる子犬の姿だった。
今日の夕食の親子丼をトレーに乗せて、店を施錠したあと、二階の自分の部屋に先輩を案内した。
先輩は仕切りに、俺は男だと言っているけど、今日は聞こえない振り。
ーーだって、会いたかった。
「早く、先輩こっちです。あ、暗いので足元には気をつけて、階段をのぼってください」
「おい、ルー、そんなに急ぐなって」
「大丈夫です。シエル先輩、早く」
部屋の鍵をあけた。
「ここが私の部屋です」
先輩は玄関で部屋の中を見回し、一息つくと「……お邪魔する」と入ってくる。
「いらっしゃいませ、シエル先輩、子犬ちゃんの座布団はコレね。水出し紅茶持ってくるから、好きなところに座って待っていてください」
夕飯をテーブルに置き、冷やし庫から作りおきの水出し紅茶を持ってくる。窓を開けたり、次は? と動こうとする私を先輩は止めた。
「ルー、少しは落ち着け」
「落ち着いてますよ。いま、お茶菓子だしますね」
「…………」
タンスの前に座り、一番下の段を引っ張り出した。この中には私の好きなクッキー、ビスケット、チョコと、港街のお菓子問屋で見つけた、珍しいお菓子で詰まっているのだ。
「また随分と、ため込んだな」
「そうですか? これでも少ない方です……あ、これ、先輩みてください。この国にはない珍しいお菓子なんですって」
港街のお菓子問屋でみつけた、花柄のクッキーを見せながら自信満々に言うと。先輩も気になったのか、タンスを漁る私の横にしゃがみ込み覗いた。
先輩はラングドシャを手にとり。
「お、俺、この菓子好き。あ、これも」
私が手に持っているカゴに入れていく。先輩が選ぶお菓子はラングドシャ以外、ここから遠い国のめずらしいお菓子ばかり。
ーー先輩も、甘いもの好きだものね。
「フフ、私もこのアーモンドクッキー好きです。このキャラメルもチョコも」
「キュッ、キュッ」
私達と一緒にお菓子入れをのぞく子犬ちゃん。
「なになに、子犬ちゃんはこれがいいの? こっちも?」
「子犬、食べ過ぎだ」
「キューン」
タンスの前に並んでお菓子選びを楽しんだ。
+
先輩、子犬ちゃんと楽しいおしゃべり、作りおきしていた、水出し紅茶は切れてしまい。
「先輩、水でもいい?」
と聞くと。
「いいや、紅茶は俺がいれよう」
とかえってきて、先輩が床をトンと床を叩いた。すると床に魔法陣が浮かびあがり、カシャンと音を出してティーセットが目の前にあらわれた。
ーーこれって、シエル先輩の魔法!
私は魔法に心を奪われ先輩の隣に座る、その姿にシエル先輩は笑い。
「あいかわらず、魔法が好きは変わらないな」
「そう簡単に変わりませんよ。魔法好きはシエル先輩もでしょ?」
「ククッ、ルーの言う通りだな」
先輩がパチッと指を鳴らせば、ポットとティーカップはプカプカと空中に浮いた。
「浮いたわ。ハァ……いつみても、すごい」
もう一度、指をパチンとならせば、ポットから温かい紅茶が浮いたままのカップに注がれる。カップに紅茶が注ぎ終わると、先輩はそのカップを手に取り。
「ルーは砂糖とミルク、レモンどれが欲しい?」
と聞いた。
「私は砂糖なしで、レモンが欲しいです」
「レモンだな、分かった」
輪切りのレモンを魔法でだして、紅茶の中に落とした。他の空いているカップにも紅茶を注ぎ、自分の前と子犬の前にも紅茶を置いた。
「え、シエル先輩?」
「ん、どうした?」
「キュ」
「いただきます」といったのか? 子犬ちゃんはペロペロ、カップの中の紅茶を舐めはじめる。
「うそ、子犬ちゃんが紅茶を飲んでいるわ」
「普通、飲むだろう?」
「……先輩、普通の犬は紅茶飲みませんよ」
「そうなのか?」
「そうです」
子犬ちゃん、はじめはペロペロ可愛く飲んでいたのに、ティーカップに顔を突っ込みガブガブ飲みだした……なんで、豪快な飲みっぷり。
(やっぱり、子犬ちゃんは誰かの使い魔か、召喚獣……なんだ。飼い主さんは魔法使いか、召喚士ね)
「ルー、なに、ニヤニヤしてるんだ? 紅茶が冷めるぞ」
「……は、はい、いただきます」
一口飲むと、口いっぱいにレモンの香りが広がった。私のとは違い、茶葉もいいところのなのだろう、先輩のいれる紅茶はいつでもおいしい。
「美味しい、ありがとう先輩」
それに、心がほんわか温まる。このレモンティーに合うお菓子は甘めのパイがいいかな? クッキーも捨てがたい。
「キュ」
「なんだ、どの菓子を取るんだ」
「キュ、キュキュ」
私がとろうとしたリンゴのパイのお菓子を、子犬ちゃんは前足でカゴをさし、シエル先輩に取ってもらい。そのパイを器用にかじっている。
……りんごのパイ。
次はチョコクッキー、お煎餅とお菓子が子犬の胃袋に消えていく。
「まって、子犬ちゃん食べ過ぎ、それは私のクッキーです」
「キュン?」
「ルー?」
子犬ちゃんが紅茶を飲んだとか、お菓子を食べたとか、どうでも良くなり必死に止めた。
「一人で、ぜんぶ食べちゃダメだよ。みんなで食べるの」
「ククッ、ルーの言う通りだ。ディーガはすこし遠慮したほうがいい」
「キュ、キュン」
(あれっ? いま、先輩は子犬ちゃんのことを"名前"と呼んだ?)
先輩は魔法使いだから、知っていてもおかしくないかな。
「ねえ、ディーガって子犬ちゃんの名前? 先輩は飼い主さんを知っているの?」
「あ、いいや……今日、魔法屋で仲良くなって……名前を聞いたんだ」
「そうか……きみの前はディーガって言うんだ。よろしくね、ディーガ君」
「キュン」
返事をかえす子犬を見つめると、目の前にモヤのようなものが掛かり、肌にピリッと痛みが走った。
ーーいたっ、いまのは、な、何?
その、モヤが晴れてくると子犬の体に何か、紋様なものが浮かび上がって見え、それに触れようとした。
「なに、黒い魔法陣? ……なにこれ?」
「ルー、それに触るな、見るな!」
シエル先輩がいきなり声を上げて手を掴み、私の目を両手で覆い魔法を素早く唱えた。
「シエル先輩? いきなり魔法を使ってどうしたの?」
「いや、あのな……子犬を魔法で止めようとしたが。いま、ルーのどんぶりに顔を突っ込んだ……」
どんぶり?
「それって私の夕飯! 待って食べないでぇ」
「すまん、あの勢いは俺には止められん」
「……そんなぁ」
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