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空森島にやってきたモフモフ黒い鳥。
二
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黒モコはあれから俺の作る食事を気に入り、空森島に住みついて二ヶ月。サン先生に報告すると会ってみたいと言ったので、みんなに紹介することになった。
「エン、元気か?」
「ああ、元気だ。遠征でローリスのポーションには助けられたよ」
疲れたように笑うエン、たくさんポーションを渡しといてよかった。
「遠征も大変だな……だが、勇者が成人するまでだ、がんばろう。美味いもんを、たくさん食べて帰ってくれ!」
「ローリス、ありがとう」
オッサンとサン先生、久しぶりにきた魔女先生はきて早々、酒盛りをはじめていた。
今晩の夕飯は石でかまどを作り、ドワーフ手作りデカい鉄板をおいて、オッサンが持ってきた肉とお好み焼きだ。
先に肉を焼き、お好み焼きの準備をはじめた。
みんなに紹介する、黒はヌヌにまかしている。
「きゃっ、ローリス君、黒ちゃんが!」
「ヌヌ、黒がどうした?」
「いい匂いじゃ、余が全部食べるのじゃ!」
「待って、服を着なくちゃ!」
ヌヌの家から裸の幼女が飛びでて「肉と叫びこっちに走ってくる」その姿に、ここにいる男どもは目をまん丸にした。
「だれだぁ、お前は?」
と、叫んだ俺。
「「ヌヌとローリスの隠し子か?」」
オッサンとサン先生は驚き。
「隠し子ですって! 私というものがありながら……ヌヌちゃんといいことして子供を作るなんて! 私にもあなたの子種をよこしなさい!」
ひっついてこようとした。
「ま、まって魔女先生違うって、俺とヌヌはそんな仲じゃない!」
「何が違うの? あの子はなに?」
魔女先生はすでに酒に酔ってるのか、頬を赤くして、いつも以上に絡んでくる。
「エン、止めてくれぇ!」
――エン? なに腕を組んで真剣な顔で考えてる?
「その子の頭のツノと背中に羽……俺と同じ?」
ちょっ、エン……こっちをみても何も起こらん、俺たちは男だ。
「バカめ。余が竜人と同じなわけなかろう! 聞いて驚け! 余は、余は…………ぐるるるるっ、いうのはご飯の後にするのじゃ」
――おまっ、黒。
「……ハァ、わかったから。服は着ような。幼女でも女の子なんだから、ヌヌなにか服ない?」
「待っていて、なにか探してくる」
――数分後、ヌヌのシャツを着た黒。
「なんじゃ、これは美味いのじゃ! フワフワしてタレとマヨネーズがあう! こっちの肉も美味い」
黒は小さいながらよく食べる、量はオッサン、ヌヌ、エンくらい。
準備したお好み焼きがなくなりそうだ。でもよかった、オッサンが肉の塊を待ってきてくれたし、うどん十玉はある。
かけうどん、サラダうどん、つけうどん、焼きうどん。
魔女先生とヌヌにはハチミツとバターたっぷりホットケーキを焼く。
――塩と牛乳、砂糖、氷で簡単アイスクリームも作った。
「みんな、腹いっぱい食べてくれ!」
「エン、元気か?」
「ああ、元気だ。遠征でローリスのポーションには助けられたよ」
疲れたように笑うエン、たくさんポーションを渡しといてよかった。
「遠征も大変だな……だが、勇者が成人するまでだ、がんばろう。美味いもんを、たくさん食べて帰ってくれ!」
「ローリス、ありがとう」
オッサンとサン先生、久しぶりにきた魔女先生はきて早々、酒盛りをはじめていた。
今晩の夕飯は石でかまどを作り、ドワーフ手作りデカい鉄板をおいて、オッサンが持ってきた肉とお好み焼きだ。
先に肉を焼き、お好み焼きの準備をはじめた。
みんなに紹介する、黒はヌヌにまかしている。
「きゃっ、ローリス君、黒ちゃんが!」
「ヌヌ、黒がどうした?」
「いい匂いじゃ、余が全部食べるのじゃ!」
「待って、服を着なくちゃ!」
ヌヌの家から裸の幼女が飛びでて「肉と叫びこっちに走ってくる」その姿に、ここにいる男どもは目をまん丸にした。
「だれだぁ、お前は?」
と、叫んだ俺。
「「ヌヌとローリスの隠し子か?」」
オッサンとサン先生は驚き。
「隠し子ですって! 私というものがありながら……ヌヌちゃんといいことして子供を作るなんて! 私にもあなたの子種をよこしなさい!」
ひっついてこようとした。
「ま、まって魔女先生違うって、俺とヌヌはそんな仲じゃない!」
「何が違うの? あの子はなに?」
魔女先生はすでに酒に酔ってるのか、頬を赤くして、いつも以上に絡んでくる。
「エン、止めてくれぇ!」
――エン? なに腕を組んで真剣な顔で考えてる?
「その子の頭のツノと背中に羽……俺と同じ?」
ちょっ、エン……こっちをみても何も起こらん、俺たちは男だ。
「バカめ。余が竜人と同じなわけなかろう! 聞いて驚け! 余は、余は…………ぐるるるるっ、いうのはご飯の後にするのじゃ」
――おまっ、黒。
「……ハァ、わかったから。服は着ような。幼女でも女の子なんだから、ヌヌなにか服ない?」
「待っていて、なにか探してくる」
――数分後、ヌヌのシャツを着た黒。
「なんじゃ、これは美味いのじゃ! フワフワしてタレとマヨネーズがあう! こっちの肉も美味い」
黒は小さいながらよく食べる、量はオッサン、ヌヌ、エンくらい。
準備したお好み焼きがなくなりそうだ。でもよかった、オッサンが肉の塊を待ってきてくれたし、うどん十玉はある。
かけうどん、サラダうどん、つけうどん、焼きうどん。
魔女先生とヌヌにはハチミツとバターたっぷりホットケーキを焼く。
――塩と牛乳、砂糖、氷で簡単アイスクリームも作った。
「みんな、腹いっぱい食べてくれ!」
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