心が温まる。お狐様と私のあったかご飯。

 疲れて帰ってきた帰り、秋内(あきない)サツキは見たことがない、不思議な定食屋につく。

 この定食屋で「親子丼とロールキャベツ」を頼み、出てきた親子丼とロールキャベツの味が、懐かしい「おばちゃんの味」だった。

 その不思議な定食屋に行ってから、サツキの周りで不思議なことが起こりはじめる。スーパーに行けば、あの耳と尻尾の男性と会い。玄関には毎日、謎のお弁当が届く。

 お昼。恐々、お弁当を食べてみるも。そのお弁当はおばあちゃんがよく作ってくれたお弁当で、おばちゃんの味だった。

「おいしい」

 ひとりぼっちの、サツキの願いは。
 あったか、ご飯を誰かと食べたい。
 
 
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