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魔法のホウキ
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昨日はホームシアターに籠り映画を見ていた。セバスは映画に感動してぽろぽろ涙を流した。
それを見て、可愛いと思ったことは口に出さなかった。
最近、連夜、やり過ぎだと1人で反省したからだ。いくらぬるぬる液でほぐしも、挿れる方はいいが、挿れらる方の体に負担をかけているのではないか? と思うからだ。
(でも、このことを言うと、セバスは私なら平気ですとか言うんだよな)
しばらく後ろは無しにする。まっ、お互いに我慢ができなくなったら触り合いっこだ、って、結局のところ触っているがな。
+
早朝、素振りを終えて風呂に入り。アロハシャツに着替えて、リビングのソファーに座り本を読みながら、まったりしていた。
(今朝の朝食はチーズとハムが入ったホットサンドが食べたいな……後は果物と林檎の果実水か?)
そこにモードラー家からなにが届いたと聞き、エントランスに呼ばれていたセバスが戻ってきた。
「いま戻りました」
「お帰り、モードラー家から何が届いたんだ?」
「何かと言いますと。魔力が無くても誰でも乗れる「魔法のほうき」の試作品が届きました」
魔法のほうきと聞き、本を閉じてセバスの話を聞いた。
「なに、魔法のほうきの試作品だと!」
「はい。試作品と言っていますが、既に完成品とは変わらないそうで、私たちに乗り心地を試して欲しいそうです」
「へぇ、乗り心地かぁ」
「エントランスに見に行きますか?」
うーん、見に行きたいが……。
「後でいい、腹が減ったからチーズとハムのホットサンドを作ってくれ」
「はい、かしこまりました」
+
朝食を終えて、セバスとエントランスに向かうと、壁に2本のほうきが立てかけてあった。
俺は1本手に取り見るが、普通の竹ほうきにしか見えない。
「これが魔法のほうきなのか?」
「はい、そうです」
セバスの話によると、アーサーとミッシェルはとっくに側近とメイドを連れて、魔法のほうきで散歩に出ているらしい。
よし、俺たちも乗ろうと外に出た。
「セバス、この、ほうきに跨がればいいのか?」
「はい、そうです。跨がればほうきに施された魔法が発動して、地面を蹴るだけで空に飛び上がります。あ、レオール様お待ちください。怪我をなさらない様に強化魔法を施しますね」
「ありがとう、セバス」
セバスの魔法がかけ終わり、地面を蹴って飛び上がった。
俺の体はほうきごと一気に空高く飛び上がり、空が雲が近くなった感じがした。
「セバス、凄いぞ! お前も来いよ」
「ただいま、向かいます」
セバスはほうきに跨がず、横座りで飛び上がった。
「ふうっ、レオール様、風が気持ちいいですね」
「あぁ気持ちいな、ほうきに乗るのは馬に乗るよりも案外、楽だな。休憩なくずっと飛べそうだ」
「便利ですが、ずっとは使用できないんです。3時間くらいでほうきの魔力が切れます」
「3時間で切れるのか……魔力が切れたらどうするんだ? ほうきごと入れ替えるか?」
セバスが「いいえ」と首を振り。
「魔力を持つ者が、ほうきに魔力を充電すればいいと、聞いております」
ほう、魔力をもつセバスがいるから心配ないな。
(しかし、セバスの魔力が切れたら困らないか?)
そうなると1時間で行ける範囲で出かけれいい。明日にでも近くの湖にピクニックに行くか。
「それで、このほうきは貰ってもいいのか?」
「えぇ、当主から皆様へのプレゼントだと言っておりました」
「ありがたいが……こうも貰ってもばかりで悪いな。俺にできることがあれば、遠慮なくなんでも言ってくれ。と言っていたと伝えておいてくれ」
「はい、かしこまりました」
この『何でも遠慮なくが』のちに大変なことになるとは。この時の俺は思っていなかった。
それは、もちろんセバスもだ。
それを見て、可愛いと思ったことは口に出さなかった。
最近、連夜、やり過ぎだと1人で反省したからだ。いくらぬるぬる液でほぐしも、挿れる方はいいが、挿れらる方の体に負担をかけているのではないか? と思うからだ。
(でも、このことを言うと、セバスは私なら平気ですとか言うんだよな)
しばらく後ろは無しにする。まっ、お互いに我慢ができなくなったら触り合いっこだ、って、結局のところ触っているがな。
+
早朝、素振りを終えて風呂に入り。アロハシャツに着替えて、リビングのソファーに座り本を読みながら、まったりしていた。
(今朝の朝食はチーズとハムが入ったホットサンドが食べたいな……後は果物と林檎の果実水か?)
そこにモードラー家からなにが届いたと聞き、エントランスに呼ばれていたセバスが戻ってきた。
「いま戻りました」
「お帰り、モードラー家から何が届いたんだ?」
「何かと言いますと。魔力が無くても誰でも乗れる「魔法のほうき」の試作品が届きました」
魔法のほうきと聞き、本を閉じてセバスの話を聞いた。
「なに、魔法のほうきの試作品だと!」
「はい。試作品と言っていますが、既に完成品とは変わらないそうで、私たちに乗り心地を試して欲しいそうです」
「へぇ、乗り心地かぁ」
「エントランスに見に行きますか?」
うーん、見に行きたいが……。
「後でいい、腹が減ったからチーズとハムのホットサンドを作ってくれ」
「はい、かしこまりました」
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朝食を終えて、セバスとエントランスに向かうと、壁に2本のほうきが立てかけてあった。
俺は1本手に取り見るが、普通の竹ほうきにしか見えない。
「これが魔法のほうきなのか?」
「はい、そうです」
セバスの話によると、アーサーとミッシェルはとっくに側近とメイドを連れて、魔法のほうきで散歩に出ているらしい。
よし、俺たちも乗ろうと外に出た。
「セバス、この、ほうきに跨がればいいのか?」
「はい、そうです。跨がればほうきに施された魔法が発動して、地面を蹴るだけで空に飛び上がります。あ、レオール様お待ちください。怪我をなさらない様に強化魔法を施しますね」
「ありがとう、セバス」
セバスの魔法がかけ終わり、地面を蹴って飛び上がった。
俺の体はほうきごと一気に空高く飛び上がり、空が雲が近くなった感じがした。
「セバス、凄いぞ! お前も来いよ」
「ただいま、向かいます」
セバスはほうきに跨がず、横座りで飛び上がった。
「ふうっ、レオール様、風が気持ちいいですね」
「あぁ気持ちいな、ほうきに乗るのは馬に乗るよりも案外、楽だな。休憩なくずっと飛べそうだ」
「便利ですが、ずっとは使用できないんです。3時間くらいでほうきの魔力が切れます」
「3時間で切れるのか……魔力が切れたらどうするんだ? ほうきごと入れ替えるか?」
セバスが「いいえ」と首を振り。
「魔力を持つ者が、ほうきに魔力を充電すればいいと、聞いております」
ほう、魔力をもつセバスがいるから心配ないな。
(しかし、セバスの魔力が切れたら困らないか?)
そうなると1時間で行ける範囲で出かけれいい。明日にでも近くの湖にピクニックに行くか。
「それで、このほうきは貰ってもいいのか?」
「えぇ、当主から皆様へのプレゼントだと言っておりました」
「ありがたいが……こうも貰ってもばかりで悪いな。俺にできることがあれば、遠慮なくなんでも言ってくれ。と言っていたと伝えておいてくれ」
「はい、かしこまりました」
この『何でも遠慮なくが』のちに大変なことになるとは。この時の俺は思っていなかった。
それは、もちろんセバスもだ。
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