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12.焼きそばパンの計算式
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世の中の多くの人が焼きそばパンの計算式を
「焼きそば+パン=焼きそばパン」
と、間違って覚えている。別に正しい計算式を知らなくても焼きそばパンは美味しく食べられるのだが、学術的で神経質な性格のせいだろうか、どうしても「違いますよ」と言いたくなってしまう。
「植物学ではメロンは果物ではなく野菜です」、そんな間違っていても差し支えない事をわざわざ指摘するようで恐縮だが、少しだけ解説させて頂きたい。
まずは上記の計算式が間違っている事の証明から始めよう。
「焼きそば+パン=焼きそばパン」の式は
「関数YAKISOBA + 関数PAN = 関数YAKISOBAPAN 」に置き換える事が出来る。次に関数YAKISOBAに焼きそばをそのまま食べた時の美味しさを数値化した10、関数PANに数値化した5を代入してみよう。求められる計算結果は「10+5=15」になる。もうこの時点でこの計算式が間違っているのがお分かり頂けたかと思う。焼きそばとパンを別々に食べるのと、焼きそばをパンに挟んで食べるのでは美味しさが全然違う。計算結果が15なんてのはありえない。焼きそばパンはもっとパワフルだ。この結果を踏まえ、正解を見てみよう。
「焼きそば×(かける)パン=焼きそばパン」
これが正しい計算式だ。炭水化物と炭水化物の組み合わせは足し算でなく掛け算となる。よって、導き出される計算結果は「10×5=50」。納得出来る数値だ。焼きそばパンはパワフルだ。
このように炭水化物と炭水化物を一緒に食べるとより美味しくなる法則を「炭水化物重複の法則」と呼ぶ。料理をしたり、外食でメニュー選ぶ際に知っておいて損はない法則だ。
当然の事だが、この法則は焼きそばパンだけでなく他の炭水化物同士の組み合わせにも働く。理論の方は理解して頂けたかと思うので、次は実践だ。「炭水化物×炭水化物」の例をいくつかご紹介するので、ご自身で試して頂きたい。
馴染みのない組み合わせの方が「炭水化物重複の法則」の普遍性をより強く印象付けられると思うので、まずは関西の方以外が「ありえない」と思っている「お好み焼定食」から紹介したい。
関西人はお好み焼きをおかずに白米をモリモリ食べるらしいのだが、関西以外の人からすれば物珍しく映る風習だ。と言うか、ちょっと怖いし、ちょっと引く。まるで知らない国の食事のようだ。
私も以前は「お好み焼きとご飯、それとみそ汁?狂気の沙汰だな」と思っていたのだが、冷蔵庫にお好み焼きとご飯、それとインスタントみそ汁しかない時に試してみたら想像以上に美味しかった。関西の皆様、大変申し訳ありませんでした。皆さんも騙されたと思って食べてみて欲しい。精神的なハードルが高い組み合わせだが、確実に美味い。味のカテゴリー的にはそばめしなんかに近い気がする。B級感がプンプン漂うテイストだ。
味も最高だが、「喉ごし」も最高だ。口の中いっぱいに頬張ったお好み焼きとご飯をみそ汁で流し込むのはもう快楽といって差し支えない。フライドポテトをコーラで流し込むあの感じだ。「暴食してる」とか、「俺は今、生きている」と実感できる瞬間だ。
偏見は人生を貧しくする。私も「お好み焼きとご飯はありえない」という偏見により、今の今までお好み焼定食の喜びを自らで奪っていたのだ。お好み焼定食に拒否感を持つ関西地区以外の読者の皆様、私と同じ過ちを犯してはいけない。お好み焼定食の魅力を知るのは早ければ早いほど良い。せっかく良さが分かったのに、歳を取り過ぎててお好み焼とご飯の両方を食べのはちょっとキツい・・・そんな後悔を味わわないためにも。
味について語ったので、計算式の方にも触れていこう。お好み焼定食の計算式は、
「お好み焼き×ご飯×みそ汁=お好み焼定食」
となる。これが有名な「炭水化物× α ×水分(吸物)=定食」で表される「定食の法則」だ。これも覚えておくと損はない。「ご飯×ハンバーグ×みそ汁」のように「 α 」にはタンパク質が入るケースが多いので、今回のように「 α 」の部分に炭水化物が入って「炭水化物重複の法則」を内包するケースは珍しい。実に学術的好奇心を搔きたてられるケースだ。
実践するにあたって精神的なハードルが高い例を紹介した後は、技術的ハードルが高いものを紹介しよう。「コロッケそば」だ。こちらは計算式から紹介していこう。さすがにそろそろ「掛け算しかしてないじゃないか」とのクレームがきそうだが、コロッケそばの計算式は下記の通りだ。
「そば×コロッケ×スープ=コロッケそば」
やっぱり掛け算だが、この計算式も実に興味深い。何故なら、「炭水化物×炭水化物=」の「炭水化物重複の法則」と「麺×スープ=」の「麺類の最終定理」が複合することで構成されているのだ。
さて、前述したようにコロッケそばは技術的ハードルが高い食べ物だ。どんな料理にも「どの順番で食べ進めるのか」という問題は出てくるのだが、コロッケそばには更に「どのような時間経過で食べ進めるのか」という問題が加わる。コロッケがスープを吸い、その形状と味を刻一刻変化させていくからだ。
長くスープに浸かっていたために天ぷらの衣が崩れてしまった。そんな似たような問題は天ぷら系のトッピングでも起こりうるが、海老天の衣が崩れたからといって海老自体が無くなるなんて事はない。だが、コロッケは違う。長くスープに浸かったコロッケはスープに溶け、その存在自体をロストしてしまう。
最終的にはスープの中の藻屑となる。これはコロッケの逃れられない運命だ。なんと儚い食べ物だろう。だが、そんな滅びの美学こそがコロッケそばの魅力でもある。崩壊を畏れるあまり、急いでコロッケだけ完食する人もいるが、それはエレガントな食べ方とは言い難い。コロッケが崩れ落ちていく過程を楽しむのも、コロッケそばの醍醐味なのだから。
では、コロッケそばを堪能するための私なりのやり方を紹介させて頂く。麺とコロッケを交互に食しながら、かつ、コロッケの変化の過程を下記の4段階で味わうのが理想形だ。
①提供初記(出来立ての状態)・・・食べ始めの時はまだコロッケも元気だ。この時点のコロッケの硬度は100%。カチカチの状態だ。悪い予感のかけらもなさそうに見えるが、破滅へのカウントダウンはすでに始まっている。この時点で綿密な計画を立てる必要はないが、計画の大枠は考えておいた方が良い。
②浸食初期(少しスープが染みてる状態)・・・スープに少しだけ浸した状態。硬度で表すなら80%程度だ。スープが染み込んだコロッケは実に美味い。実家で食べてたおかずのような優しい味がするが、実家でコロッケそばを食べた事なんかないので不思議だ。
麺を食べ進めた結果、コロッケが常にスープに水没してる状態になるのはこの辺りから。あれだけカチカチだったコロッケの硬度が一気に低下していく。食べなれた人はこの段階からコロッケのカタストロフィを意識してハラハラドキドキしてくる。吊り橋効果に近いのかもしれない。ドキドキがより味覚を刺激するが、ハートは熱くなっても頭脳はクールに。食べ進めるペースと時間配分をしっかりと考えておこう。
③浸食後期(スープが染み染みの状態)・・・硬度50%。フガフガした食感が堪らないが、乱暴な箸使いで壊してしまわないよう注意が必要だ。また、勢いよく麺を啜り上げるのは御法度。啜り上げから生じた水流がコロッケに深刻なダメージを与える危険性がある。
残り時間にも要注意。「硬度50%→0%」までの時間は「硬度100%→50%」よりも明らかに短い。体感的には3倍早い。頭の中でフィニッシュに向けた計画を再度精査しよう。
④崩壊期・・・肉は腐りかけが美味いと言うが、コロッケそばのコロッケは崩れかけが美味い。特に崩壊寸前のブツは格別。おそばに乗るコロッケの到達点と呼べる状態だが、この状態を保っているのは刹那とも言える一瞬だ。完全崩壊まで残り数十秒の危険な状態なので、速やかに食するのをおススメする。
なお、食べる際に高い箸スキルを要求される状態でもある。何しろ硬度は10%以下。普通の力で摘まもうとすると崩壊してしまう。フェザータッチを意識しよう。
ところで大変なことに気付いた。「炭水化物×炭水化物」の話をしていた筈なのに、コロッケとスープについてしか語ってない。話がズレているじゃないか。なので、改めてコロッケと蕎麦の相乗効果について語ろうと思ったが、考えてみたらコロッケと蕎麦が互いを高めあってるわけでもない気がしてきた。そもそも、私はコロッケと蕎麦を別々、交互に食べているではないか。
更に言うと、原材料、具材、料理が入り乱れて使われてるコロッケそばの計算式云々も、書いてる自分自身がよく理解できなかった。ちょっと強引過ぎたのではないかと反省している。
そういうわけで大変恐縮だが、コロッケそばの話は無かった事にして頂きたい。綺麗さっぱり記憶から抹消して頂きたい。
さて、今回は「焼きそばパンの計算式」と「炭水化物重複の法則」、その実践例としての「お好み焼定食」について話をさせて頂いたが、いかがだっただろうか。昨今は過度な健康志向が蔓延してるせいで炭水化物自体が敬遠されがちだが、今回の解説を通して皆様が「やはり炭水化物と炭水化物の組み合わせは偉大だ」という事を再認識して頂ければ、筆者としてこれ以上の喜びはない。
それでは、私は今から「ナポリタンロール」を買いに行こうと思う。昭和の頃はブイブイ言わせてたのに、令和の今となっては絶滅危惧種の懐かしき逸品だ。何故か近所のコンビニに必ず置いてある。きっと、筋金入りのナポリタンローラー(※1)がそのコンビニでナポリタンロールを買いまくっているのだろう。おかげで私もありつける。まだ見ぬ彼に感謝だ。
「理論なき実践は暴挙、実践なき理論は空虚」。ナポリタンロールによる「炭水化物重複の法則」の実践、頑張ってきます。
※1・・・ナポリタンロールをこよなく愛する人。実際に会ったことはないが、ナポリタンロールを好きな人に悪い人はいない気がする。きっと、優しい目をしているのだろう。
「焼きそば+パン=焼きそばパン」
と、間違って覚えている。別に正しい計算式を知らなくても焼きそばパンは美味しく食べられるのだが、学術的で神経質な性格のせいだろうか、どうしても「違いますよ」と言いたくなってしまう。
「植物学ではメロンは果物ではなく野菜です」、そんな間違っていても差し支えない事をわざわざ指摘するようで恐縮だが、少しだけ解説させて頂きたい。
まずは上記の計算式が間違っている事の証明から始めよう。
「焼きそば+パン=焼きそばパン」の式は
「関数YAKISOBA + 関数PAN = 関数YAKISOBAPAN 」に置き換える事が出来る。次に関数YAKISOBAに焼きそばをそのまま食べた時の美味しさを数値化した10、関数PANに数値化した5を代入してみよう。求められる計算結果は「10+5=15」になる。もうこの時点でこの計算式が間違っているのがお分かり頂けたかと思う。焼きそばとパンを別々に食べるのと、焼きそばをパンに挟んで食べるのでは美味しさが全然違う。計算結果が15なんてのはありえない。焼きそばパンはもっとパワフルだ。この結果を踏まえ、正解を見てみよう。
「焼きそば×(かける)パン=焼きそばパン」
これが正しい計算式だ。炭水化物と炭水化物の組み合わせは足し算でなく掛け算となる。よって、導き出される計算結果は「10×5=50」。納得出来る数値だ。焼きそばパンはパワフルだ。
このように炭水化物と炭水化物を一緒に食べるとより美味しくなる法則を「炭水化物重複の法則」と呼ぶ。料理をしたり、外食でメニュー選ぶ際に知っておいて損はない法則だ。
当然の事だが、この法則は焼きそばパンだけでなく他の炭水化物同士の組み合わせにも働く。理論の方は理解して頂けたかと思うので、次は実践だ。「炭水化物×炭水化物」の例をいくつかご紹介するので、ご自身で試して頂きたい。
馴染みのない組み合わせの方が「炭水化物重複の法則」の普遍性をより強く印象付けられると思うので、まずは関西の方以外が「ありえない」と思っている「お好み焼定食」から紹介したい。
関西人はお好み焼きをおかずに白米をモリモリ食べるらしいのだが、関西以外の人からすれば物珍しく映る風習だ。と言うか、ちょっと怖いし、ちょっと引く。まるで知らない国の食事のようだ。
私も以前は「お好み焼きとご飯、それとみそ汁?狂気の沙汰だな」と思っていたのだが、冷蔵庫にお好み焼きとご飯、それとインスタントみそ汁しかない時に試してみたら想像以上に美味しかった。関西の皆様、大変申し訳ありませんでした。皆さんも騙されたと思って食べてみて欲しい。精神的なハードルが高い組み合わせだが、確実に美味い。味のカテゴリー的にはそばめしなんかに近い気がする。B級感がプンプン漂うテイストだ。
味も最高だが、「喉ごし」も最高だ。口の中いっぱいに頬張ったお好み焼きとご飯をみそ汁で流し込むのはもう快楽といって差し支えない。フライドポテトをコーラで流し込むあの感じだ。「暴食してる」とか、「俺は今、生きている」と実感できる瞬間だ。
偏見は人生を貧しくする。私も「お好み焼きとご飯はありえない」という偏見により、今の今までお好み焼定食の喜びを自らで奪っていたのだ。お好み焼定食に拒否感を持つ関西地区以外の読者の皆様、私と同じ過ちを犯してはいけない。お好み焼定食の魅力を知るのは早ければ早いほど良い。せっかく良さが分かったのに、歳を取り過ぎててお好み焼とご飯の両方を食べのはちょっとキツい・・・そんな後悔を味わわないためにも。
味について語ったので、計算式の方にも触れていこう。お好み焼定食の計算式は、
「お好み焼き×ご飯×みそ汁=お好み焼定食」
となる。これが有名な「炭水化物× α ×水分(吸物)=定食」で表される「定食の法則」だ。これも覚えておくと損はない。「ご飯×ハンバーグ×みそ汁」のように「 α 」にはタンパク質が入るケースが多いので、今回のように「 α 」の部分に炭水化物が入って「炭水化物重複の法則」を内包するケースは珍しい。実に学術的好奇心を搔きたてられるケースだ。
実践するにあたって精神的なハードルが高い例を紹介した後は、技術的ハードルが高いものを紹介しよう。「コロッケそば」だ。こちらは計算式から紹介していこう。さすがにそろそろ「掛け算しかしてないじゃないか」とのクレームがきそうだが、コロッケそばの計算式は下記の通りだ。
「そば×コロッケ×スープ=コロッケそば」
やっぱり掛け算だが、この計算式も実に興味深い。何故なら、「炭水化物×炭水化物=」の「炭水化物重複の法則」と「麺×スープ=」の「麺類の最終定理」が複合することで構成されているのだ。
さて、前述したようにコロッケそばは技術的ハードルが高い食べ物だ。どんな料理にも「どの順番で食べ進めるのか」という問題は出てくるのだが、コロッケそばには更に「どのような時間経過で食べ進めるのか」という問題が加わる。コロッケがスープを吸い、その形状と味を刻一刻変化させていくからだ。
長くスープに浸かっていたために天ぷらの衣が崩れてしまった。そんな似たような問題は天ぷら系のトッピングでも起こりうるが、海老天の衣が崩れたからといって海老自体が無くなるなんて事はない。だが、コロッケは違う。長くスープに浸かったコロッケはスープに溶け、その存在自体をロストしてしまう。
最終的にはスープの中の藻屑となる。これはコロッケの逃れられない運命だ。なんと儚い食べ物だろう。だが、そんな滅びの美学こそがコロッケそばの魅力でもある。崩壊を畏れるあまり、急いでコロッケだけ完食する人もいるが、それはエレガントな食べ方とは言い難い。コロッケが崩れ落ちていく過程を楽しむのも、コロッケそばの醍醐味なのだから。
では、コロッケそばを堪能するための私なりのやり方を紹介させて頂く。麺とコロッケを交互に食しながら、かつ、コロッケの変化の過程を下記の4段階で味わうのが理想形だ。
①提供初記(出来立ての状態)・・・食べ始めの時はまだコロッケも元気だ。この時点のコロッケの硬度は100%。カチカチの状態だ。悪い予感のかけらもなさそうに見えるが、破滅へのカウントダウンはすでに始まっている。この時点で綿密な計画を立てる必要はないが、計画の大枠は考えておいた方が良い。
②浸食初期(少しスープが染みてる状態)・・・スープに少しだけ浸した状態。硬度で表すなら80%程度だ。スープが染み込んだコロッケは実に美味い。実家で食べてたおかずのような優しい味がするが、実家でコロッケそばを食べた事なんかないので不思議だ。
麺を食べ進めた結果、コロッケが常にスープに水没してる状態になるのはこの辺りから。あれだけカチカチだったコロッケの硬度が一気に低下していく。食べなれた人はこの段階からコロッケのカタストロフィを意識してハラハラドキドキしてくる。吊り橋効果に近いのかもしれない。ドキドキがより味覚を刺激するが、ハートは熱くなっても頭脳はクールに。食べ進めるペースと時間配分をしっかりと考えておこう。
③浸食後期(スープが染み染みの状態)・・・硬度50%。フガフガした食感が堪らないが、乱暴な箸使いで壊してしまわないよう注意が必要だ。また、勢いよく麺を啜り上げるのは御法度。啜り上げから生じた水流がコロッケに深刻なダメージを与える危険性がある。
残り時間にも要注意。「硬度50%→0%」までの時間は「硬度100%→50%」よりも明らかに短い。体感的には3倍早い。頭の中でフィニッシュに向けた計画を再度精査しよう。
④崩壊期・・・肉は腐りかけが美味いと言うが、コロッケそばのコロッケは崩れかけが美味い。特に崩壊寸前のブツは格別。おそばに乗るコロッケの到達点と呼べる状態だが、この状態を保っているのは刹那とも言える一瞬だ。完全崩壊まで残り数十秒の危険な状態なので、速やかに食するのをおススメする。
なお、食べる際に高い箸スキルを要求される状態でもある。何しろ硬度は10%以下。普通の力で摘まもうとすると崩壊してしまう。フェザータッチを意識しよう。
ところで大変なことに気付いた。「炭水化物×炭水化物」の話をしていた筈なのに、コロッケとスープについてしか語ってない。話がズレているじゃないか。なので、改めてコロッケと蕎麦の相乗効果について語ろうと思ったが、考えてみたらコロッケと蕎麦が互いを高めあってるわけでもない気がしてきた。そもそも、私はコロッケと蕎麦を別々、交互に食べているではないか。
更に言うと、原材料、具材、料理が入り乱れて使われてるコロッケそばの計算式云々も、書いてる自分自身がよく理解できなかった。ちょっと強引過ぎたのではないかと反省している。
そういうわけで大変恐縮だが、コロッケそばの話は無かった事にして頂きたい。綺麗さっぱり記憶から抹消して頂きたい。
さて、今回は「焼きそばパンの計算式」と「炭水化物重複の法則」、その実践例としての「お好み焼定食」について話をさせて頂いたが、いかがだっただろうか。昨今は過度な健康志向が蔓延してるせいで炭水化物自体が敬遠されがちだが、今回の解説を通して皆様が「やはり炭水化物と炭水化物の組み合わせは偉大だ」という事を再認識して頂ければ、筆者としてこれ以上の喜びはない。
それでは、私は今から「ナポリタンロール」を買いに行こうと思う。昭和の頃はブイブイ言わせてたのに、令和の今となっては絶滅危惧種の懐かしき逸品だ。何故か近所のコンビニに必ず置いてある。きっと、筋金入りのナポリタンローラー(※1)がそのコンビニでナポリタンロールを買いまくっているのだろう。おかげで私もありつける。まだ見ぬ彼に感謝だ。
「理論なき実践は暴挙、実践なき理論は空虚」。ナポリタンロールによる「炭水化物重複の法則」の実践、頑張ってきます。
※1・・・ナポリタンロールをこよなく愛する人。実際に会ったことはないが、ナポリタンロールを好きな人に悪い人はいない気がする。きっと、優しい目をしているのだろう。
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