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シャオえる

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62.明日のために話し合いを

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「母さんが、帰ってくるって?」
 作ったハンバーグを頬張りながら、アカリの話を聞いて、驚くミツキ。同じくハンバーグを頬張っているアカリが頷く
「うん。ルカちゃんのお母さんと一緒に帰ってくるって。お兄ちゃん知ってた?」
「いや、父さんもそんな話してなかったし……」
 二人が会話している側で、話に入らず無言で食べ進めてくルカ。どこか落ち込んでそうな雰囲気を感じつつも、二人で会話を進めていく
「まあでも、すぐに会えるなら良かったんじゃないか?」
「うん。お土産とか持ってくるかな?」
 アカリの言葉に一瞬、リビングにまだ置かれている鬼灯を見たミツキが、はぁ。とため息ついて、アカリの質問に答えた
「さあな?……でも、前来たときには無かったから、あるかもな」




「それじゃあ、その作戦でいい?」
「まあ、それしかないのなら……」
 何やら話し合いをしていた様子のヒナタ達。ルナの隣で機嫌の悪そうな顔をして、カグヤも話し合い参加している
「カグヤも手伝ってくれるしね。助かるわ」
「そりゃあ、あなた達の頼みなら、よろこんで受けるわよ」
 ヒナタの話を、カグヤの代わりに答えるアンズ。カグヤもお茶を飲みながら、小さく頷いて一応返事をしている
「じゃあ明日、帰るってことで……って、ルナ何しているの?」
 話の途中、急に携帯を取りだして誰かと連絡を取っている様子のルナに、ヒナタが声をかけた
「ルカにお菓子を作るようにお願いしているの。前にお菓子食べたから、また食べたくなっちゃって」
 と言ったルナの言葉で、話し合いを暇そうに聞いていたユラのテンションが一気に上がって、ルナの隣でニコニコと微笑んでいる

「ヒナタ、僕はもう帰るけど……」
 と、話し合いの途中で、少し話から抜けていたノドカが戻ってきた
「お疲れさま。明日、私達も帰るけど……」
「ああ、そうだったね。でも、ミツキはバイトって言ってたけど……」
「あら、ミツキには会えないのね……仕方ないか」
 と残念そうに話すヒナタ。ノドカと一緒に、お茶を飲んで、ふぅ。と一息つく


「……アンズ、そろそろ帰るぞ」
 ノドカの帰るという言葉で、話し合いが終わったと思ったカグヤがアンズに声をかけ、一足先に帰ろうとするカグヤ。その後ろ姿を見て、ノドカが呼び止めるように声をかけた
「カグヤ君、せっかくだから今日、家に泊まらない?」
 と声をかけられたカグヤが一瞬、ノドカの方を見ると、すぐ振り返り何も言わず、アンズと一緒にどこかへと消えてしまった

「……嫌われちゃったかな?」
 消えていったカグヤの姿に苦笑いするノドカ。二人の様子を見ていたヒナタもクスッと笑っている
「明日、一緒に行くから大丈夫よ。それより、明日のためにも私達も休まなきゃね」
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