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17. 朝から元気で騒がしく
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「レアスー。おはよう!開けてー!」
「ツムギ、朝から元気だね……」
「そりゃあテストが終わった次の日の休みだよ。元気じゃなきゃもったいないよ」
その次の日の朝早くから、レアスの屋敷の周りを探し回って、やっと見つけた玄関の扉をドンドンと叩くツムギにナオが呆れていると、ナツメとココがルトとララに誘われて、一緒にドンドンと扉を叩きはじめた
「でも、レアス出てこないけど、どうするの?」
慌てて扉を叩くココを止めながら、ツムギに問いかけるカホ。その言葉を聞きながら、ふと玄関の取っ手が目に入った
「鍵、開いてないのかな?」
ガチャガチャと取っ手を引っ張ってみるが、扉は開かず、思わず、はぁ。とため息ついた
「鍵閉まってるじゃん。出掛けてるんじゃない?」
「えー。一人でお出掛け?」
「そりゃ、一人でお出掛けくらいするでしょ」
「どうせなら、一緒に行けばいいのに……」
「一人が良いんだよ。それより、もう行くよ」
「……うん。ルト、ララ。行こう」
しょんぼりとしながら、ナオとカホの後を追ってくツムギ。ルトとララも少ししょんぼりとした顔で、ツムギの肩に乗る
「そうだ。ツムギが行きたがってたお店に今から行く?」
「行く!今日は、あのお菓子食べれるかなぁ……」
ナオの提案に、しょんぼりした顔から一気に笑顔になって、二人を追い越してお店へと走っていった
「やっと行った……」
屋敷の二階からツムギ達を見ていたレアスが疲れた声で呟く
「やっと寝れたのに、目が覚めたな……」
はぁ。と、ため息ついて髪の毛をくしゃっと掻き分けていると、ルトと何やら言い争っているララを見つけた
「ララ、楽しそうね」
クスッと笑いながら、遠く離れていくララを見ていると、ぐぅ。とお腹が大きな音をたてて鳴った
「お腹すいたな。何かあったかな」
キッチンへと歩いてくレアス。お腹をさすりつつ、あくびもしながらキッチンへと着くと、ガサゴソと冷蔵庫や戸棚を漁り食べ物を探すが、すぐに食べれそうなものは見つからない
「何にもないか……。仕方ない。私も買い物に」
と、キッチンから出ようとした時、ガタンと大きな物音が聞こえてきた。ツムギ達が、家の中に入ってたのかと思いつつ、音のする方へと向かっていく
「あの本……」
音がした場所は、本棚がたくさんある部屋。昨日、本棚に立て掛けていたはずの本が、床に倒れてページがパラパラと開いていく。その様子を見て、グッと息を飲み、本の元へとゆっくりと歩いていく
「やっぱり、お母様は間違ってない」
「ツムギ、朝から元気だね……」
「そりゃあテストが終わった次の日の休みだよ。元気じゃなきゃもったいないよ」
その次の日の朝早くから、レアスの屋敷の周りを探し回って、やっと見つけた玄関の扉をドンドンと叩くツムギにナオが呆れていると、ナツメとココがルトとララに誘われて、一緒にドンドンと扉を叩きはじめた
「でも、レアス出てこないけど、どうするの?」
慌てて扉を叩くココを止めながら、ツムギに問いかけるカホ。その言葉を聞きながら、ふと玄関の取っ手が目に入った
「鍵、開いてないのかな?」
ガチャガチャと取っ手を引っ張ってみるが、扉は開かず、思わず、はぁ。とため息ついた
「鍵閉まってるじゃん。出掛けてるんじゃない?」
「えー。一人でお出掛け?」
「そりゃ、一人でお出掛けくらいするでしょ」
「どうせなら、一緒に行けばいいのに……」
「一人が良いんだよ。それより、もう行くよ」
「……うん。ルト、ララ。行こう」
しょんぼりとしながら、ナオとカホの後を追ってくツムギ。ルトとララも少ししょんぼりとした顔で、ツムギの肩に乗る
「そうだ。ツムギが行きたがってたお店に今から行く?」
「行く!今日は、あのお菓子食べれるかなぁ……」
ナオの提案に、しょんぼりした顔から一気に笑顔になって、二人を追い越してお店へと走っていった
「やっと行った……」
屋敷の二階からツムギ達を見ていたレアスが疲れた声で呟く
「やっと寝れたのに、目が覚めたな……」
はぁ。と、ため息ついて髪の毛をくしゃっと掻き分けていると、ルトと何やら言い争っているララを見つけた
「ララ、楽しそうね」
クスッと笑いながら、遠く離れていくララを見ていると、ぐぅ。とお腹が大きな音をたてて鳴った
「お腹すいたな。何かあったかな」
キッチンへと歩いてくレアス。お腹をさすりつつ、あくびもしながらキッチンへと着くと、ガサゴソと冷蔵庫や戸棚を漁り食べ物を探すが、すぐに食べれそうなものは見つからない
「何にもないか……。仕方ない。私も買い物に」
と、キッチンから出ようとした時、ガタンと大きな物音が聞こえてきた。ツムギ達が、家の中に入ってたのかと思いつつ、音のする方へと向かっていく
「あの本……」
音がした場所は、本棚がたくさんある部屋。昨日、本棚に立て掛けていたはずの本が、床に倒れてページがパラパラと開いていく。その様子を見て、グッと息を飲み、本の元へとゆっくりと歩いていく
「やっぱり、お母様は間違ってない」
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