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135. 眩しい光と抱きしめられた温もり
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「止めろ!せっかくの術が!」
本から溢れ破れていくページを見て叫ぶ大人達。その様子を見てノエルが呆れたように話しかける
「先生達が書いた術はあまりないじゃないから、別に良いじゃん」
「良くない!何年かけてやっとこの本が現れたと思っている!」
「だから、この本も書いている術も魔力なんて先生達のは皆無に等しいですし、仮にそうだとしても今の時代に書かれた術は合わないし」
と、ノエル達が言い合っていると、家の中に避難していた生徒会長達がざわめきはじめていた
「私達の本が……」
各自持っていた生徒会長の本がふわり浮かんで光を放っていた。触れようにも光の強さに負けて触れられず戸惑っていた
「本はユイさん達が持つそうです。そのための術を書くために、皆さん頑張ってくれました。だから……」
家の中の様子も見ながら、ミコトがそう呟くと、足元にある大きな本が更に光を放ち、光の粒も増えて飛んでいく。そのせいで苦しそう顔するミコト。すると、後ろから突然ぎゅっと抱きしめられた
「ミコト、私の魔力も使って」
そうノエルが声をかけると、優しく抱いたミコトの体をちょっと強く抱きしめた
「……ノエル。勝手に戻って酷いよ」
「ゴメンね。色々あったんだ」
ミコトの言葉にエヘヘと笑って返事をするノエル。それを聞いて、ミコトも呆れたように笑う
「ミコト、私達はどうすれば良い?」
二人の側に来たノアがミコトに問いかけると、まだ家の中で戸惑っている生徒会長達の方を見た
「他の学園の生徒会長さん達のサポートをお願い。他の術やページを呼ぶにも魔力がいるから」
「了解。ナギ、行くよ」
ミコトの返事を聞いてすぐ、家の方に振り向きながら、隣で不安そうにしているナギに声をかける
「うん……。モカとモナカも行こう……」
ナギの隣にいた二人にもナギが声をかける。モカはミコトに声をかけることなく、ノアとナギの後を早足で追っていった
「早く止めねば!」
「しかし、我々には魔力が……」
ノエルがミコトのサポートをし始めてから、更に速度を増して光が溢れ出すその様子に、慌てるどころか、呆然とする大人達。その声がミコトまで聞こえて、ふぅ。と一つため息をついた
「先生達の魔力は確かに本の中にあります。ただ、ユイさん達みんな、先生達の書いた術は使う気は一切ないみたいですけど」
と、ミコトが言うと、苛ついた顔をする大人達。どうにか止めようと、一歩歩き出したその時、一際大きな光が本から現れ、その眩しさに家の中にいたノア達がぎゅっと目を閉じた
「これが最後のページ。このページはノエルとユイさんにしか出来ないから……」
そう言われ、ミコトを抱きしめていた手を離すと、ノエルの本が現れ、その大きな光の中に入ると、その光をノエルがぎゅっと抱きしめた
「ミコト、頑張ってくれてありがとう。そのユイさんっていう人ともう少し私も頑張るよ」
本から溢れ破れていくページを見て叫ぶ大人達。その様子を見てノエルが呆れたように話しかける
「先生達が書いた術はあまりないじゃないから、別に良いじゃん」
「良くない!何年かけてやっとこの本が現れたと思っている!」
「だから、この本も書いている術も魔力なんて先生達のは皆無に等しいですし、仮にそうだとしても今の時代に書かれた術は合わないし」
と、ノエル達が言い合っていると、家の中に避難していた生徒会長達がざわめきはじめていた
「私達の本が……」
各自持っていた生徒会長の本がふわり浮かんで光を放っていた。触れようにも光の強さに負けて触れられず戸惑っていた
「本はユイさん達が持つそうです。そのための術を書くために、皆さん頑張ってくれました。だから……」
家の中の様子も見ながら、ミコトがそう呟くと、足元にある大きな本が更に光を放ち、光の粒も増えて飛んでいく。そのせいで苦しそう顔するミコト。すると、後ろから突然ぎゅっと抱きしめられた
「ミコト、私の魔力も使って」
そうノエルが声をかけると、優しく抱いたミコトの体をちょっと強く抱きしめた
「……ノエル。勝手に戻って酷いよ」
「ゴメンね。色々あったんだ」
ミコトの言葉にエヘヘと笑って返事をするノエル。それを聞いて、ミコトも呆れたように笑う
「ミコト、私達はどうすれば良い?」
二人の側に来たノアがミコトに問いかけると、まだ家の中で戸惑っている生徒会長達の方を見た
「他の学園の生徒会長さん達のサポートをお願い。他の術やページを呼ぶにも魔力がいるから」
「了解。ナギ、行くよ」
ミコトの返事を聞いてすぐ、家の方に振り向きながら、隣で不安そうにしているナギに声をかける
「うん……。モカとモナカも行こう……」
ナギの隣にいた二人にもナギが声をかける。モカはミコトに声をかけることなく、ノアとナギの後を早足で追っていった
「早く止めねば!」
「しかし、我々には魔力が……」
ノエルがミコトのサポートをし始めてから、更に速度を増して光が溢れ出すその様子に、慌てるどころか、呆然とする大人達。その声がミコトまで聞こえて、ふぅ。と一つため息をついた
「先生達の魔力は確かに本の中にあります。ただ、ユイさん達みんな、先生達の書いた術は使う気は一切ないみたいですけど」
と、ミコトが言うと、苛ついた顔をする大人達。どうにか止めようと、一歩歩き出したその時、一際大きな光が本から現れ、その眩しさに家の中にいたノア達がぎゅっと目を閉じた
「これが最後のページ。このページはノエルとユイさんにしか出来ないから……」
そう言われ、ミコトを抱きしめていた手を離すと、ノエルの本が現れ、その大きな光の中に入ると、その光をノエルがぎゅっと抱きしめた
「ミコト、頑張ってくれてありがとう。そのユイさんっていう人ともう少し私も頑張るよ」
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