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106. この手を離しても
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「ノエル、どこ行くの?」
ノア達を置いて空を飛び続けるノエル。どんどんと離れ、真下を見ると見慣れぬ場所の空を飛んで、ミコトが不安そうにノエルに問いかける
「私達の学園に向かってるんだけど」
「学園って、ここにもあるの?」
「多分ね。急いでいかないと……」
と、ミコトと話している途中、突然掴んでいたミコトの手をパッと離した
「えっ……」
ノエルの突然の行動にミコトが驚いているその間にも、どんどんと体が地面の方へと落ちていく
「ちょっとノエル!」
落ちていくなか叫ぶミコトをジーッと見つめるノエル。ジタバタと動き術を使わないミコトを見て、はぁ。とため息をつくと、急いでミコトを捕まえて、またふわりと空を飛び出した
「なんで……」
「やっぱりもう術は使えないか……。まあ、空を飛ぶのは結構魔力いるから他なら……」
と、ブツブツと一人呟くノエルに、ミコトが少し苛ついた顔でノエルに声をかける
「ねぇ、使えないか調べる方法、酷くない?」
「この方が手っ取り早かったから……」
ミコトの問いかけに、エヘヘと笑って誤魔化そうとした時、突然目眩が起きて、ノエルが立ち止まった
「どうしたの?大丈夫?」
「うん、大丈夫。けど少し急ごっか」
少しうつ向くノエルを見て、心配そうなミコトに、またエヘヘと笑って誤魔化すと、さっきよりも速度を上げて空を飛んでいった
「やっと着いた……」
その頃、ミコトの家から帰った生徒会長の一人が疲れた顔で、学園の近くに着いていた
「本に入って、ここに帰ってから時間はあまり過ぎていないのですが、疲れましたね」
と、なぜか一緒に来ていた他校の生徒会長がクスッと笑って話しかける
「そうですね……。でも学園に戻らなくて良いのですか?」
「ええ、みなさんもう今日の対戦は終わっているみたいですし、あなたの学園に私の学園の本が置かれているので、少し様子を見たいので……」
「えっ、そうなの?」
「ええ、学園の本が一つの場所に置き続けるのは良くないと、昔から他校に移動したりしているそうで……」
と、話している間に学園に着いた二人。まだ学園に生徒達が残っているのか、所々に明かりがついていて、まだ声が聞こえてくる。その様子を見ながら二人一緒に学園の入り口に入ると、この学園の生徒会長が、ついてきたもう一人の生徒会長に話しかけた
「じゃあ、私も一緒に本がある場所に見に行っても良い?」
「もちろんです。ついでに学園の案内もお願いしますね」
ノア達を置いて空を飛び続けるノエル。どんどんと離れ、真下を見ると見慣れぬ場所の空を飛んで、ミコトが不安そうにノエルに問いかける
「私達の学園に向かってるんだけど」
「学園って、ここにもあるの?」
「多分ね。急いでいかないと……」
と、ミコトと話している途中、突然掴んでいたミコトの手をパッと離した
「えっ……」
ノエルの突然の行動にミコトが驚いているその間にも、どんどんと体が地面の方へと落ちていく
「ちょっとノエル!」
落ちていくなか叫ぶミコトをジーッと見つめるノエル。ジタバタと動き術を使わないミコトを見て、はぁ。とため息をつくと、急いでミコトを捕まえて、またふわりと空を飛び出した
「なんで……」
「やっぱりもう術は使えないか……。まあ、空を飛ぶのは結構魔力いるから他なら……」
と、ブツブツと一人呟くノエルに、ミコトが少し苛ついた顔でノエルに声をかける
「ねぇ、使えないか調べる方法、酷くない?」
「この方が手っ取り早かったから……」
ミコトの問いかけに、エヘヘと笑って誤魔化そうとした時、突然目眩が起きて、ノエルが立ち止まった
「どうしたの?大丈夫?」
「うん、大丈夫。けど少し急ごっか」
少しうつ向くノエルを見て、心配そうなミコトに、またエヘヘと笑って誤魔化すと、さっきよりも速度を上げて空を飛んでいった
「やっと着いた……」
その頃、ミコトの家から帰った生徒会長の一人が疲れた顔で、学園の近くに着いていた
「本に入って、ここに帰ってから時間はあまり過ぎていないのですが、疲れましたね」
と、なぜか一緒に来ていた他校の生徒会長がクスッと笑って話しかける
「そうですね……。でも学園に戻らなくて良いのですか?」
「ええ、みなさんもう今日の対戦は終わっているみたいですし、あなたの学園に私の学園の本が置かれているので、少し様子を見たいので……」
「えっ、そうなの?」
「ええ、学園の本が一つの場所に置き続けるのは良くないと、昔から他校に移動したりしているそうで……」
と、話している間に学園に着いた二人。まだ学園に生徒達が残っているのか、所々に明かりがついていて、まだ声が聞こえてくる。その様子を見ながら二人一緒に学園の入り口に入ると、この学園の生徒会長が、ついてきたもう一人の生徒会長に話しかけた
「じゃあ、私も一緒に本がある場所に見に行っても良い?」
「もちろんです。ついでに学園の案内もお願いしますね」
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