58 / 136
58. 素敵なお菓子には勝てない
しおりを挟む
「このお菓子、美味しい」
「でしょ、私のお気に入りのお菓子なの。ミコトとノエルに出したら、私が食べる前に全部無くなっちゃうから、ずっと隠してたの」
お菓子をどんどん食べ進めていくナギを見ながら、モカがお茶を淹れてクスッと微笑むその間に、モナカがお菓子を食べたそうにお菓子を見つめている
「モナカも食べる?」
ナギがお菓子を差し出すと、大きく口を開けて食べはじめた
「三人は何してるのかな」
モナカの食べる様子を見ながら、ポツリ呟いたナギの言葉を聞きながらモカがクスッと笑いながら、お菓子を手に取った
「さぁ……。意外とおやつでも食べに行ってたりしてね」
「こんな時間に?」
「そう、私達も食べてるし」
「そっか。そうだね」
モカの言葉に納得したナギもエヘヘと笑い、お菓子を手に取る。二人ののんびりとした時間を打ち消すように玄関からバタバタと騒がしい物音が聞こえてきた
「ただいま」
ミコトが疲れた顔をして一番にリビングに入ってくると、モカの隣に座ってふぅ。とため息ついた
「お帰り。みんな大丈夫?」
「うん、大丈夫」
ミコトの様子を見て心配そうに話しかけるモカにニコッと微笑み答えていると、ドタバタと足音をたてながらノエルがリビングに入ってきた
「このお菓子、食べてたの?ずるいー!」
モナカが食べるお菓子を見るなり叫ぶノエルの声がリビングに響いた
「もー、せっかく隠してたのに……」
帰ってくるなりすぐお菓子を食べはじめたノエルに呆れるモカ。モナカと美味しそうに食べるノエルをボーッと見ていたナギの隣に、いつの間にかノアが立っていた
「ノア、お帰り……」
ナギが小声で話しかけると、視線に合わせるようにかがんでナギの顔を見つめるが、ナギは視線をそらしていると、ノアがナギの頭の上にポンッと手を置いた
「めっ」
と、少し言葉強めにナギに言うノアに、ナギは驚き戸惑う
「えっ……なに?」
「ナギ怒られたの?しょうがないよねー。サクナさんに余計なこと言ったもんね」
二人のやり取り見ていたノエルが笑いながらそう言うと、ちょうどキッチンから三人分のコップを持ってきたモカが不思議そうな顔をしてノエルに話しかけた
「サクナさんがどうしたの?」
「ナギとノアの学園に転校したんだってさ。いくら生徒会長になりたいって言っても、そこまでしなくてもねー」
モカからお茶を受け取りながら返事をすると、それを聞いてナギがしょんぼりとうつ向いた
「ごめんなさい……」
「ナギの言葉を飲んだのはサクナさんだから。でも一言くらい言ってほしかったかな」
謝るナギに、ため息つきながらノアがナギの頭を撫でると、ナギが返事をするようにゆっくりと頷いた
「二人とも、お菓子無くなるよー」
ノエルの声を聞いてテーブルを見ると、たくさんあったはずのお菓子がノエルとミコトがほとんど食べて少なくなっていた。すると、ナギの頭を撫でたノア。ゆっくりと顔を上げノアを見ると、ニコッと微笑んでいた
「私達も食べよ。もう少し気持ちが落ち着いてからゆっくり話そう」
「でしょ、私のお気に入りのお菓子なの。ミコトとノエルに出したら、私が食べる前に全部無くなっちゃうから、ずっと隠してたの」
お菓子をどんどん食べ進めていくナギを見ながら、モカがお茶を淹れてクスッと微笑むその間に、モナカがお菓子を食べたそうにお菓子を見つめている
「モナカも食べる?」
ナギがお菓子を差し出すと、大きく口を開けて食べはじめた
「三人は何してるのかな」
モナカの食べる様子を見ながら、ポツリ呟いたナギの言葉を聞きながらモカがクスッと笑いながら、お菓子を手に取った
「さぁ……。意外とおやつでも食べに行ってたりしてね」
「こんな時間に?」
「そう、私達も食べてるし」
「そっか。そうだね」
モカの言葉に納得したナギもエヘヘと笑い、お菓子を手に取る。二人ののんびりとした時間を打ち消すように玄関からバタバタと騒がしい物音が聞こえてきた
「ただいま」
ミコトが疲れた顔をして一番にリビングに入ってくると、モカの隣に座ってふぅ。とため息ついた
「お帰り。みんな大丈夫?」
「うん、大丈夫」
ミコトの様子を見て心配そうに話しかけるモカにニコッと微笑み答えていると、ドタバタと足音をたてながらノエルがリビングに入ってきた
「このお菓子、食べてたの?ずるいー!」
モナカが食べるお菓子を見るなり叫ぶノエルの声がリビングに響いた
「もー、せっかく隠してたのに……」
帰ってくるなりすぐお菓子を食べはじめたノエルに呆れるモカ。モナカと美味しそうに食べるノエルをボーッと見ていたナギの隣に、いつの間にかノアが立っていた
「ノア、お帰り……」
ナギが小声で話しかけると、視線に合わせるようにかがんでナギの顔を見つめるが、ナギは視線をそらしていると、ノアがナギの頭の上にポンッと手を置いた
「めっ」
と、少し言葉強めにナギに言うノアに、ナギは驚き戸惑う
「えっ……なに?」
「ナギ怒られたの?しょうがないよねー。サクナさんに余計なこと言ったもんね」
二人のやり取り見ていたノエルが笑いながらそう言うと、ちょうどキッチンから三人分のコップを持ってきたモカが不思議そうな顔をしてノエルに話しかけた
「サクナさんがどうしたの?」
「ナギとノアの学園に転校したんだってさ。いくら生徒会長になりたいって言っても、そこまでしなくてもねー」
モカからお茶を受け取りながら返事をすると、それを聞いてナギがしょんぼりとうつ向いた
「ごめんなさい……」
「ナギの言葉を飲んだのはサクナさんだから。でも一言くらい言ってほしかったかな」
謝るナギに、ため息つきながらノアがナギの頭を撫でると、ナギが返事をするようにゆっくりと頷いた
「二人とも、お菓子無くなるよー」
ノエルの声を聞いてテーブルを見ると、たくさんあったはずのお菓子がノエルとミコトがほとんど食べて少なくなっていた。すると、ナギの頭を撫でたノア。ゆっくりと顔を上げノアを見ると、ニコッと微笑んでいた
「私達も食べよ。もう少し気持ちが落ち着いてからゆっくり話そう」
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる