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37. 尋ね人に導かれて
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「……なんだか騒がしいなぁ」
急に人達が騒ぎだした教室で、ノエル達より先に来ていたモカが不思議そうに見ている
「ミコトとノエルが何か騒いでたりして」
と、呟きながら教科書を鞄から取り出していると、モカを見つけたクラスメイト達が、ご機嫌で駆け寄ってきた
「ねぇ、モカ聞いた?」
「なにを?」
「ノエルに本が戻ってきたんだって!さっき校門前で、みんな持っているのを見たって言ってて騒いでるよ」
そうテンション高く話すクラスメイト達を見て、モカが少し驚いた顔をして聞き返した
「えっ?でも今の生徒会長はサクナさんじゃないの?」
「だからみんな、さっきから騒いでるの」
「じゃあ、ノエルは?」
「ミコトと一緒にどっか行っちゃったって。サクナさんも帰っちゃって、今役員の人達が探してるってさ」
「はー、朝から大変だねぇ」
話を聞いて苦笑いで返事をしながら、授業の準備をはじめたモカにクラスメイトが首をかしげる
「あれ?ミコトとノエルを探しに行かないの?」
「行きたいけど、私は二人みたいに成績優秀じゃないからね、授業受けておかないと……」
と、話していると学園のチャイムが鳴り、廊下や教室にいた生徒達が各自教室へと戻っていく
「じゃあまた後でね」
モカと話していたクラスメイト達も机のある場所へと戻り、モカがノエルとミコトの机を見て、ふぅ。とため息をついた
「私があの本を持つべきなのに……どうして……」
その頃、ノエル達から離れたサクナがらうつ向きながら一人、街中を宛もなく歩いていると、突然後ろから腕をつかまれてグイッと強く引っ張られ驚き振り向くと、サクナを睨むナギがいた
「ねぇ、ミコト達の学園の生徒会長でしょ?」
と、強くサクナの腕をつかんだまま話しかけるナギに、サクナがゆっくりと頷いた
「あなたは……」
そうナギに話しかけた瞬間、またグイッと強く引っ張られ、そのまま引っ張り続けながら街中を歩きだした
「ちょっと……。急になに?」
戸惑うサクナの声を聞いて、くるりと振り返ったナギ。ふぅ。と一つ深呼吸をして話しかけた
「相談があるの……。ちょっといい?」
急に人達が騒ぎだした教室で、ノエル達より先に来ていたモカが不思議そうに見ている
「ミコトとノエルが何か騒いでたりして」
と、呟きながら教科書を鞄から取り出していると、モカを見つけたクラスメイト達が、ご機嫌で駆け寄ってきた
「ねぇ、モカ聞いた?」
「なにを?」
「ノエルに本が戻ってきたんだって!さっき校門前で、みんな持っているのを見たって言ってて騒いでるよ」
そうテンション高く話すクラスメイト達を見て、モカが少し驚いた顔をして聞き返した
「えっ?でも今の生徒会長はサクナさんじゃないの?」
「だからみんな、さっきから騒いでるの」
「じゃあ、ノエルは?」
「ミコトと一緒にどっか行っちゃったって。サクナさんも帰っちゃって、今役員の人達が探してるってさ」
「はー、朝から大変だねぇ」
話を聞いて苦笑いで返事をしながら、授業の準備をはじめたモカにクラスメイトが首をかしげる
「あれ?ミコトとノエルを探しに行かないの?」
「行きたいけど、私は二人みたいに成績優秀じゃないからね、授業受けておかないと……」
と、話していると学園のチャイムが鳴り、廊下や教室にいた生徒達が各自教室へと戻っていく
「じゃあまた後でね」
モカと話していたクラスメイト達も机のある場所へと戻り、モカがノエルとミコトの机を見て、ふぅ。とため息をついた
「私があの本を持つべきなのに……どうして……」
その頃、ノエル達から離れたサクナがらうつ向きながら一人、街中を宛もなく歩いていると、突然後ろから腕をつかまれてグイッと強く引っ張られ驚き振り向くと、サクナを睨むナギがいた
「ねぇ、ミコト達の学園の生徒会長でしょ?」
と、強くサクナの腕をつかんだまま話しかけるナギに、サクナがゆっくりと頷いた
「あなたは……」
そうナギに話しかけた瞬間、またグイッと強く引っ張られ、そのまま引っ張り続けながら街中を歩きだした
「ちょっと……。急になに?」
戸惑うサクナの声を聞いて、くるりと振り返ったナギ。ふぅ。と一つ深呼吸をして話しかけた
「相談があるの……。ちょっといい?」
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