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4. 私の対戦相手
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「ここは……」
教室から移動をして、体育館のようなとても広い室内に連れてこられたノエル。ミコトのクラスの生徒達だけでなく、他のクラスの生徒達も集まっていた
「ノエル、大丈夫?離れて見ておく?」
思っていたよりも人が多く、うろたえてたノエルに気づいて、ミコトが隅っこの方へと移動させると、モカが人混みの中、離れていく二人に気づいて駆け寄ってきた
「二人とも、大丈夫?」
「うん、私は大丈夫だけど……」
まだ少し増えていく生徒達に、困った顔をしているノエルに、ミコトがぎゅっと抱きしめて落ち着かせていると、拡声器を持ったミコトのクラスの担任が生徒達に向かって話しはじめた
「みなさん、集まりましたね。今日の授業は対戦です。勝った人は、次のテストを免除してあげます。みなさん、本気で頑張ってくださいね」
ニコッと微笑み話した内容に、生徒達が急にざわめきだした
「えー、ヒカリ先生、さっきのんびり授業するって言ってたのに……油断した」
授業を少しサボろうとしていたミコトは、喜ぶよりも話を聞いて少し面倒と思って、思わずはぁ。とため息ついていた
「落ち込んでいる暇はないよ。急いで対戦の準備をしないと」
「そうだね。ノエル、ちょっと待ってて」
モカと一緒に、人混みの中へと走っていったミコト。すぐに二人の姿が見えなくなり、ノエルが壁に背もたれてふぅ。とため息をついた
「えーっと……。私の対戦相手は」
ノエルから離れてしばらくすると、番号が書かれた小さな紙を手に持って、キョロキョロと辺りを見渡しながら、対戦相手を探すミコト。すると、ミコトの周りにいる生徒の間を通り抜け、コツコツと足音を立てながら、一人の生徒が近づいてきた
「あなたの対戦相手は私よ」
後ろから、聞き覚えのある声に少し嫌そうな顔をしてミコトが振り向くと、腕組みをしたサクナが立っていた
「えー、なんで……」
「くじ引きであなたが当たったの。これは素敵な勝負になりそうね」
腕組みをしながら、ミコトと同じ番号が書かれた紙を持ってミコトにそう話すサクナに、はぁ。とため息まじりにミコトがポツリと呟く
「なんかムカつく……」
「ミコト、大丈夫?」
ちょっと不穏な雰囲気を感じたモカが慌ててミコトに駆け寄り声をかけると、ミコトがエヘヘと笑って、頷いた
「うん大丈夫。サクナにさっさと勝ってテストの免除貰って、今日の授業も休んじゃおうかな」
と、話をしているとミコトとサクナが対戦する事に気づいたヒカリが、二人に指差しながら、拡声器で呼び掛けた
「あなた達二人の対戦はここじゃダメよ。みんなの邪魔になるから、ここより広い場所で対戦してきて」
「えー……」
近くにいる生徒達の視線を感じながら、ヒカリの言葉に不満そうに返事をするミコトに、モカが呆れながら話しかけた
「ミコトがいつも、あっちこっち建物を壊すせいだよ」
「だって……」
と、二人が話をしていると、サクナが対戦場所を変えるため歩き出すと、ミコトも場所を移動するため少し足取り重く歩きはじめた
「ノエルも一緒に行くよー。ついてきて」
「えっ?う、うん……」
ミコトに呼ばれて、慌てて後を追いかけるノエル。バタバタと走る音が辺りに響いて、近くにいる生徒達が、ノエルやミコト達の後ろ姿を見届けている。バタンと扉が閉まり、ノエル達の姿が見えなくなるとヒソヒソと話す声が聞こえてきた
「えっ。ミコトとサクナさんの対戦?」
「しかも、勝った方がテスト免除だから、きっと本気で戦うよ」
「えー、気になる……。見たいね」
あちらこちらから聞こえはじめた声に、ヒカリがふぅ。と深呼吸をすると、拡声器を持ち直して、少しずつ騒がしくなっていく生徒達に向かって声をかけた
「ほらほら、みなさん、他の人のことより自分のテストのことを気にしなさい。あなた達もテスト免除がかかっているのですよ」
教室から移動をして、体育館のようなとても広い室内に連れてこられたノエル。ミコトのクラスの生徒達だけでなく、他のクラスの生徒達も集まっていた
「ノエル、大丈夫?離れて見ておく?」
思っていたよりも人が多く、うろたえてたノエルに気づいて、ミコトが隅っこの方へと移動させると、モカが人混みの中、離れていく二人に気づいて駆け寄ってきた
「二人とも、大丈夫?」
「うん、私は大丈夫だけど……」
まだ少し増えていく生徒達に、困った顔をしているノエルに、ミコトがぎゅっと抱きしめて落ち着かせていると、拡声器を持ったミコトのクラスの担任が生徒達に向かって話しはじめた
「みなさん、集まりましたね。今日の授業は対戦です。勝った人は、次のテストを免除してあげます。みなさん、本気で頑張ってくださいね」
ニコッと微笑み話した内容に、生徒達が急にざわめきだした
「えー、ヒカリ先生、さっきのんびり授業するって言ってたのに……油断した」
授業を少しサボろうとしていたミコトは、喜ぶよりも話を聞いて少し面倒と思って、思わずはぁ。とため息ついていた
「落ち込んでいる暇はないよ。急いで対戦の準備をしないと」
「そうだね。ノエル、ちょっと待ってて」
モカと一緒に、人混みの中へと走っていったミコト。すぐに二人の姿が見えなくなり、ノエルが壁に背もたれてふぅ。とため息をついた
「えーっと……。私の対戦相手は」
ノエルから離れてしばらくすると、番号が書かれた小さな紙を手に持って、キョロキョロと辺りを見渡しながら、対戦相手を探すミコト。すると、ミコトの周りにいる生徒の間を通り抜け、コツコツと足音を立てながら、一人の生徒が近づいてきた
「あなたの対戦相手は私よ」
後ろから、聞き覚えのある声に少し嫌そうな顔をしてミコトが振り向くと、腕組みをしたサクナが立っていた
「えー、なんで……」
「くじ引きであなたが当たったの。これは素敵な勝負になりそうね」
腕組みをしながら、ミコトと同じ番号が書かれた紙を持ってミコトにそう話すサクナに、はぁ。とため息まじりにミコトがポツリと呟く
「なんかムカつく……」
「ミコト、大丈夫?」
ちょっと不穏な雰囲気を感じたモカが慌ててミコトに駆け寄り声をかけると、ミコトがエヘヘと笑って、頷いた
「うん大丈夫。サクナにさっさと勝ってテストの免除貰って、今日の授業も休んじゃおうかな」
と、話をしているとミコトとサクナが対戦する事に気づいたヒカリが、二人に指差しながら、拡声器で呼び掛けた
「あなた達二人の対戦はここじゃダメよ。みんなの邪魔になるから、ここより広い場所で対戦してきて」
「えー……」
近くにいる生徒達の視線を感じながら、ヒカリの言葉に不満そうに返事をするミコトに、モカが呆れながら話しかけた
「ミコトがいつも、あっちこっち建物を壊すせいだよ」
「だって……」
と、二人が話をしていると、サクナが対戦場所を変えるため歩き出すと、ミコトも場所を移動するため少し足取り重く歩きはじめた
「ノエルも一緒に行くよー。ついてきて」
「えっ?う、うん……」
ミコトに呼ばれて、慌てて後を追いかけるノエル。バタバタと走る音が辺りに響いて、近くにいる生徒達が、ノエルやミコト達の後ろ姿を見届けている。バタンと扉が閉まり、ノエル達の姿が見えなくなるとヒソヒソと話す声が聞こえてきた
「えっ。ミコトとサクナさんの対戦?」
「しかも、勝った方がテスト免除だから、きっと本気で戦うよ」
「えー、気になる……。見たいね」
あちらこちらから聞こえはじめた声に、ヒカリがふぅ。と深呼吸をすると、拡声器を持ち直して、少しずつ騒がしくなっていく生徒達に向かって声をかけた
「ほらほら、みなさん、他の人のことより自分のテストのことを気にしなさい。あなた達もテスト免除がかかっているのですよ」
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