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32. 揺らぐ心を抱きしめて
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「えっ、アリアが?」
「今もまだ寝ているのかね?」
「はい。私達も起こしてみましたが、全く起きないです」
アリアの家からお城に戻ってきた警備の人から報告を受けたクリアとユーノが驚き顔を見合わせる。クリアの少し震える手をユーノが掴んで落ち着かせていると、警備の人がグシャグシャな紙を一枚二人に差し出した
「ミオさんがアリア様の部屋で、これを見つけたそうです。所々書けていますが、ミオさんの魔方陣でアリア様の文字だそうです」
ユーノが紙を受け取りながら報告を聞くと、グシャグシャな紙を広げて、クリアと共に紙に書かれた魔方陣と薬草の名前を見た
「それは確認済みかね?」
「はい。魔方陣をかなり間違えていると言っていたので、一応私達も確認しましたが、確かにミオさんの魔方陣を間違えて書いてたみたいですね」
と、ユーノと警備の人が話していると、ふとクリアが紙を微笑み見つめていることに気づいた
「どうした?なにかあったかい?」
「いえ、ごめんなさい。アリアの字を初めて見たから……」
クリアの言葉にユーノと警備の人や駆けつけてきた家政婦達が少し哀しげな顔で顔を見合わせたりクリアを見ている。フフッと微笑んだクリアの声を聞いて、アリアの家から来た警備の人が一歩、ユーノに近づいた
「確認ですが、アリアさんのこと、私達が様子を見るで良いのですか?お二人は……」
「やっぱり私、見に行きます」
「駄目だ。君がただの一般人として生きるアリアの様子を見に行くと近辺の人達が見に来るし、友達のミオ君にも怪しまれる。それに、アクアも不審に思う」
「……そうね」
ユーノの話しに残念そうに呟き返したクリアが、アリアの家から持ってきた紙をぎゅっと抱きしめた。そんなクリアの様子を見たユーノの肩の側に一羽のフクロウが現れた。そのフクロウの頭を撫でた後、目を閉じるようにそっと触れると、バサバサと大きな翼を広げ飛び立っていった
「心配なら君は魔術室に行くといい。アリアの様子は、私達の変わりにこの子見てもらおう」
「今もまだ寝ているのかね?」
「はい。私達も起こしてみましたが、全く起きないです」
アリアの家からお城に戻ってきた警備の人から報告を受けたクリアとユーノが驚き顔を見合わせる。クリアの少し震える手をユーノが掴んで落ち着かせていると、警備の人がグシャグシャな紙を一枚二人に差し出した
「ミオさんがアリア様の部屋で、これを見つけたそうです。所々書けていますが、ミオさんの魔方陣でアリア様の文字だそうです」
ユーノが紙を受け取りながら報告を聞くと、グシャグシャな紙を広げて、クリアと共に紙に書かれた魔方陣と薬草の名前を見た
「それは確認済みかね?」
「はい。魔方陣をかなり間違えていると言っていたので、一応私達も確認しましたが、確かにミオさんの魔方陣を間違えて書いてたみたいですね」
と、ユーノと警備の人が話していると、ふとクリアが紙を微笑み見つめていることに気づいた
「どうした?なにかあったかい?」
「いえ、ごめんなさい。アリアの字を初めて見たから……」
クリアの言葉にユーノと警備の人や駆けつけてきた家政婦達が少し哀しげな顔で顔を見合わせたりクリアを見ている。フフッと微笑んだクリアの声を聞いて、アリアの家から来た警備の人が一歩、ユーノに近づいた
「確認ですが、アリアさんのこと、私達が様子を見るで良いのですか?お二人は……」
「やっぱり私、見に行きます」
「駄目だ。君がただの一般人として生きるアリアの様子を見に行くと近辺の人達が見に来るし、友達のミオ君にも怪しまれる。それに、アクアも不審に思う」
「……そうね」
ユーノの話しに残念そうに呟き返したクリアが、アリアの家から持ってきた紙をぎゅっと抱きしめた。そんなクリアの様子を見たユーノの肩の側に一羽のフクロウが現れた。そのフクロウの頭を撫でた後、目を閉じるようにそっと触れると、バサバサと大きな翼を広げ飛び立っていった
「心配なら君は魔術室に行くといい。アリアの様子は、私達の変わりにこの子見てもらおう」
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