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16. 光輝く道標に引き寄せられて
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「結局買ったのは全部アリアの薬草……。草だけでこんな重い買い物になるなんて……」
町から帰り道、ため息と愚痴を言いながら両手いっぱいに買い物袋を持って足取り重く歩くミオに対し、たくさん買ってご機嫌なアリアは両手いっぱいの荷物も気にせずスタスタと歩いている
「休んでいる暇ないよ。早く片付けないと乾燥したり痛んじゃうから、早く帰らなきゃ」
「……はいはい」
アリアに返事をして、少し地面についている買い物袋をズルズルと引っ張り歩くと、アリアに注意されて、しぶしぶ持って歩く。重さを忘れるため、ずっとお喋りをしながら歩き、やっとアリアの家に着いた
「はー、疲れた。私、お茶を淹れるからちょっと休憩しよう」
「うん、ありがとう」
荷物をテーブルにドスンと置いてすぐキッチンに向かったミオ。アリアも返事をしながら買った薬草を仕分けして部屋へ運んでいると、ミオが驚いた顔をしてキッチンから出てきた
「アリア。ちょっと来て」
そう言いながらアリアの隣に来ると、グイッと腕を引っ張り、そのまま家の外に出て、家の前にある少し開けた場所を指差した
「あれ、クリア様の魔方陣。めったに見られないよ!」
「魔方陣?」
と、ミオの指差した方を見ると地面に丸く書かれた見慣れぬ魔方陣が書かれていた。魔方陣にあまり興味がないアリアは早く部屋に帰って片付けをしたいが、魔方陣を間近に見てだんだんとテンションが上がってきたミオがアリアの腕を離さないでいた
「もしかしてここに帰ってくるのかな?こんな所に来るなんて珍しいね!」
「珍しいの?」
「うん。術で帰る時は、お城の中に魔術の結界をかけた部屋があるらしくて、その部屋に戻るらしいよ」
「そうなんだ、ミオって物知りだね」
「学校で習ったよ!アリアも隣で聞いてたでしょ」
「えー、全く覚えてない」
とミオがアリアにテンション高く話していると二人の話し声に気づいた人達がゾロゾロと集まりだし、書かれている魔方陣を見つけ集まった人達のテンションも高くなっていく。騒がしさが広がりはじめ、アリアが無理やり帰ろうとした時、魔方陣から眩い光が溢れだした
「……あら、アリアがいたのね」
「どうやら魔方陣で気づかれたようですね」
魔方陣の真ん中に突然現れたクリアと一緒に帰ってきた警備の人達。帰ってきてすぐ目の前にいたアリアを見て驚きつつも笑顔を絶やさず呟くクリアに、警備の人達も表情を崩さず答えると、集まってきた人達の騒がしさから魔方陣から先に出て、人々に注意をした
「アリアもお友達もみな元気そうね。帰りましょうか」
アリアに聞こえないように小声で呟くと、警備の人達が魔方陣の中に戻ってきた。また魔方陣から眩い光が現れ、クリアと警備の人達の姿が消えていなくなり、魔方陣も姿を消した。クリア達が居なくなってすぐ、集まっていた人達も帰りはじめ、アリアとミオだけが残り、家に戻ろうとしてミオがアリアの腕をまたグイッと引っ張った時、アリアが魔方陣があった場所を指差した
「ねえ、ミオ。さっきの魔方陣って、あの女の人の魔方陣だよね?」
「うん、そうだよ。クリア様の魔方陣。あれも教科書に載っていたし、習ったでしょ?」
「じゃあアクアって子の魔方陣も一緒?」
「それは分かんない、けど親子だから似ているかもしれないね」
「そっか……」
魔方陣があった場所を見つめ呟くアリア。ミオがその様子を不思議そうに見ていると、突然ドンッと大きな音と地面が揺れて帰ろうとしていた人達が驚き辺りを見渡す。ミオも音のした方を見て嫌な予感がしていると、今度はミオの腕がガシッと捕まれアリアが家の方へと走り出した
「やっちゃった。もう一回作り直さなきゃ。ミオ、急いで帰ろう」
町から帰り道、ため息と愚痴を言いながら両手いっぱいに買い物袋を持って足取り重く歩くミオに対し、たくさん買ってご機嫌なアリアは両手いっぱいの荷物も気にせずスタスタと歩いている
「休んでいる暇ないよ。早く片付けないと乾燥したり痛んじゃうから、早く帰らなきゃ」
「……はいはい」
アリアに返事をして、少し地面についている買い物袋をズルズルと引っ張り歩くと、アリアに注意されて、しぶしぶ持って歩く。重さを忘れるため、ずっとお喋りをしながら歩き、やっとアリアの家に着いた
「はー、疲れた。私、お茶を淹れるからちょっと休憩しよう」
「うん、ありがとう」
荷物をテーブルにドスンと置いてすぐキッチンに向かったミオ。アリアも返事をしながら買った薬草を仕分けして部屋へ運んでいると、ミオが驚いた顔をしてキッチンから出てきた
「アリア。ちょっと来て」
そう言いながらアリアの隣に来ると、グイッと腕を引っ張り、そのまま家の外に出て、家の前にある少し開けた場所を指差した
「あれ、クリア様の魔方陣。めったに見られないよ!」
「魔方陣?」
と、ミオの指差した方を見ると地面に丸く書かれた見慣れぬ魔方陣が書かれていた。魔方陣にあまり興味がないアリアは早く部屋に帰って片付けをしたいが、魔方陣を間近に見てだんだんとテンションが上がってきたミオがアリアの腕を離さないでいた
「もしかしてここに帰ってくるのかな?こんな所に来るなんて珍しいね!」
「珍しいの?」
「うん。術で帰る時は、お城の中に魔術の結界をかけた部屋があるらしくて、その部屋に戻るらしいよ」
「そうなんだ、ミオって物知りだね」
「学校で習ったよ!アリアも隣で聞いてたでしょ」
「えー、全く覚えてない」
とミオがアリアにテンション高く話していると二人の話し声に気づいた人達がゾロゾロと集まりだし、書かれている魔方陣を見つけ集まった人達のテンションも高くなっていく。騒がしさが広がりはじめ、アリアが無理やり帰ろうとした時、魔方陣から眩い光が溢れだした
「……あら、アリアがいたのね」
「どうやら魔方陣で気づかれたようですね」
魔方陣の真ん中に突然現れたクリアと一緒に帰ってきた警備の人達。帰ってきてすぐ目の前にいたアリアを見て驚きつつも笑顔を絶やさず呟くクリアに、警備の人達も表情を崩さず答えると、集まってきた人達の騒がしさから魔方陣から先に出て、人々に注意をした
「アリアもお友達もみな元気そうね。帰りましょうか」
アリアに聞こえないように小声で呟くと、警備の人達が魔方陣の中に戻ってきた。また魔方陣から眩い光が現れ、クリアと警備の人達の姿が消えていなくなり、魔方陣も姿を消した。クリア達が居なくなってすぐ、集まっていた人達も帰りはじめ、アリアとミオだけが残り、家に戻ろうとしてミオがアリアの腕をまたグイッと引っ張った時、アリアが魔方陣があった場所を指差した
「ねえ、ミオ。さっきの魔方陣って、あの女の人の魔方陣だよね?」
「うん、そうだよ。クリア様の魔方陣。あれも教科書に載っていたし、習ったでしょ?」
「じゃあアクアって子の魔方陣も一緒?」
「それは分かんない、けど親子だから似ているかもしれないね」
「そっか……」
魔方陣があった場所を見つめ呟くアリア。ミオがその様子を不思議そうに見ていると、突然ドンッと大きな音と地面が揺れて帰ろうとしていた人達が驚き辺りを見渡す。ミオも音のした方を見て嫌な予感がしていると、今度はミオの腕がガシッと捕まれアリアが家の方へと走り出した
「やっちゃった。もう一回作り直さなきゃ。ミオ、急いで帰ろう」
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