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105. 今度は私が言う番
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「でも、私のうたには力がないって……」
シキの言葉に戸惑うツミキ。その間もあちらこちらから、
柱や瓦礫が崩れ落ちてく音が大きくなっていっていた
「そんなこと言ってる場合かよ!この人もお母様のように、悲しいうたをずっと唄ってもいいのか?お母様だって、こんなうたを唄う事をきっと望んでいない。早くうたえよ!」
「で、でも……」
「ミオリさんのうたの影響で、建物の崩壊が、かなり進んでいます。護衛が行くのは、これ以上行けません。ツミキさん達も早く避難しないと瓦礫に埋もれてしまいます!」
指令室ではノア隊員の叫びが聞こえて、崩れ落ちてた瓦礫に当たり怪我をした隊員達の救助が始まって、ルモカ達も慌ただしく動き始めていた
「ミオリさん!うたわないで!」
「ツミキ!早くうたえって!」
ミオリのうたを止めようとするカエデの声と、ツミキに叫び続けるシキにシンクが隣に来ると、そっと肩に触れた
「……シキ」
シンクに止められ、やっとシキの叫ぶ声が止まると、ツミキがうつ向いているミオリに向かって叫び出した
「ミオリさん!どうして勝手に、そんな悲しいうたを唄うんですか!私には勝手な事はするなって言ったくせに!なんで……!」
ツミキのミオリに叫び伝える声に、カエデ達が何も言えずにいた。そんな様子を少し離れて見ていた二人。ツミキの叫び声に、女性の指が一瞬、ピクッと動いた
「えっ、今……」
ずっと動いていなかった指先が動き、驚いてまた手に触れても、動くことなく顔もうつ向いたまま
「早く避難してください!」
ノア隊員の指示も聞かないカエデ達。カエデと一緒にミオリを支えていたツミキが、突然スッと立ち上がる
「カエデちゃん、シキちゃんシンクさん、私うたいます」
三人に強い口調で話しかけるツミキ。その顔はキッと力強い表情をしている
「ツミキ……大丈夫?」
その表情を見ても不安そうなカエデに、ツミキは笑って答える
「大丈夫だよ、カエデちゃん。ミオリさんに勝手なことしたって今度は私が怒らなきゃ」
シキの言葉に戸惑うツミキ。その間もあちらこちらから、
柱や瓦礫が崩れ落ちてく音が大きくなっていっていた
「そんなこと言ってる場合かよ!この人もお母様のように、悲しいうたをずっと唄ってもいいのか?お母様だって、こんなうたを唄う事をきっと望んでいない。早くうたえよ!」
「で、でも……」
「ミオリさんのうたの影響で、建物の崩壊が、かなり進んでいます。護衛が行くのは、これ以上行けません。ツミキさん達も早く避難しないと瓦礫に埋もれてしまいます!」
指令室ではノア隊員の叫びが聞こえて、崩れ落ちてた瓦礫に当たり怪我をした隊員達の救助が始まって、ルモカ達も慌ただしく動き始めていた
「ミオリさん!うたわないで!」
「ツミキ!早くうたえって!」
ミオリのうたを止めようとするカエデの声と、ツミキに叫び続けるシキにシンクが隣に来ると、そっと肩に触れた
「……シキ」
シンクに止められ、やっとシキの叫ぶ声が止まると、ツミキがうつ向いているミオリに向かって叫び出した
「ミオリさん!どうして勝手に、そんな悲しいうたを唄うんですか!私には勝手な事はするなって言ったくせに!なんで……!」
ツミキのミオリに叫び伝える声に、カエデ達が何も言えずにいた。そんな様子を少し離れて見ていた二人。ツミキの叫び声に、女性の指が一瞬、ピクッと動いた
「えっ、今……」
ずっと動いていなかった指先が動き、驚いてまた手に触れても、動くことなく顔もうつ向いたまま
「早く避難してください!」
ノア隊員の指示も聞かないカエデ達。カエデと一緒にミオリを支えていたツミキが、突然スッと立ち上がる
「カエデちゃん、シキちゃんシンクさん、私うたいます」
三人に強い口調で話しかけるツミキ。その顔はキッと力強い表情をしている
「ツミキ……大丈夫?」
その表情を見ても不安そうなカエデに、ツミキは笑って答える
「大丈夫だよ、カエデちゃん。ミオリさんに勝手なことしたって今度は私が怒らなきゃ」
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