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116. 素敵な人と綺麗な花
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「お花きれい!」
フラワードに着いてすぐ目についた花畑に走っていくリエル。その後をメイナも追っていく。着いて早々バルバ達は調査の準備で忙しそうに動いている
「メイナ、ここで待ってて。終わり次第すぐ迎えに来る」
ノエルとクリルはバルバ達と一緒に話し合いに参加するため、リエルとメイナは外で終わるまで待つことになったが、花畑に夢中の二人は、クリルの話は聞こえていない様子。
その隣でノエルが時間を知るために、ちょっとだけ魔術を使っている
「何かあったら、呼んで。今は午後だから、リエル何かあったらメイナを守って、すぐ僕らの所に来るんだよ」
二人を心配しつつも、バルバ達と一緒に村へと向かうクリルとノエル。まだ気づいているのかいないのか、花畑の中楽しそうな二人
「カノンさんとカリアさんにお花持っていったらダメかな?」
花畑の中を歩き回るリエル。その後ろを付いていくメイナは花を踏まないかと、歩き方が少しぎこちない
「勝手に持っていったら怒られるよ……」
あちらこちらと二人楽しく唄いながら、花を見たり歩いたりしていると、遠くから二人を見て微笑んでいた人影が近寄ってくる
「楽しそうね。一緒に唄ってもいい?」
声に気づいて振り向くと、道端にいたのは、初めてフラワードに来たときに一番最初に出会った女の人
「この唄は、あなたのお母さんの子守唄よね」
花畑の側で二人を見守るように座り、久しぶりに聞いた二人の歌声懐かしんでいる
「知ってるんですか?」
「ええ、もちろん」
また唄い始めていくリエル。ニコニコと聞いている女の人を、メイナが不審そうに、じっと見ている
「カナメさん、素敵な人だったわね……」
その言葉が聞こえたメイナが唄うのを止めて、突然リエルの腕をつかむ
「リエル、行こう……」
そう言うとリエルを引っ張ったまま花畑を抜け、ノエル達が進んでいった道へと歩きだす
「え?でも……」
残された女の人を見ながら、ちょっと転けそうになりつつメイナと歩いていく
「どうしたの?メイナ」
しばらく歩いて、村から少し外れた草むらの中に入るとやっと立ち止まったメイナ。引っ張ぱられたままだったリエルは少し息切れしている
「あのお姉さんが……」
リエルが話している途中、抱きついたメイナ。肩を震わせているのにリエルが気づいて、何も言わずぎゅっと抱きしめた
「……メイナちゃんが泣いているよ。カナメさんに会いたいってさ」
こちらの森の中では、相変わらず読書中。メイナの今の様子に気づいて伝えても、いつものように珈琲を嗜んでいる
「そうだな。会えるなら会いたいな……」
ちらりと、こちらを見たと思えば、すぐに目線は本を戻って読み進めていく
「今日、会いに行く?」
「ほら、僕の魔力も大分戻ってきたし」
隣で楽しそうに話す内容に、パタンと本を閉じ微笑む
「そうだな。一目会えるといいがな」
フラワードに着いてすぐ目についた花畑に走っていくリエル。その後をメイナも追っていく。着いて早々バルバ達は調査の準備で忙しそうに動いている
「メイナ、ここで待ってて。終わり次第すぐ迎えに来る」
ノエルとクリルはバルバ達と一緒に話し合いに参加するため、リエルとメイナは外で終わるまで待つことになったが、花畑に夢中の二人は、クリルの話は聞こえていない様子。
その隣でノエルが時間を知るために、ちょっとだけ魔術を使っている
「何かあったら、呼んで。今は午後だから、リエル何かあったらメイナを守って、すぐ僕らの所に来るんだよ」
二人を心配しつつも、バルバ達と一緒に村へと向かうクリルとノエル。まだ気づいているのかいないのか、花畑の中楽しそうな二人
「カノンさんとカリアさんにお花持っていったらダメかな?」
花畑の中を歩き回るリエル。その後ろを付いていくメイナは花を踏まないかと、歩き方が少しぎこちない
「勝手に持っていったら怒られるよ……」
あちらこちらと二人楽しく唄いながら、花を見たり歩いたりしていると、遠くから二人を見て微笑んでいた人影が近寄ってくる
「楽しそうね。一緒に唄ってもいい?」
声に気づいて振り向くと、道端にいたのは、初めてフラワードに来たときに一番最初に出会った女の人
「この唄は、あなたのお母さんの子守唄よね」
花畑の側で二人を見守るように座り、久しぶりに聞いた二人の歌声懐かしんでいる
「知ってるんですか?」
「ええ、もちろん」
また唄い始めていくリエル。ニコニコと聞いている女の人を、メイナが不審そうに、じっと見ている
「カナメさん、素敵な人だったわね……」
その言葉が聞こえたメイナが唄うのを止めて、突然リエルの腕をつかむ
「リエル、行こう……」
そう言うとリエルを引っ張ったまま花畑を抜け、ノエル達が進んでいった道へと歩きだす
「え?でも……」
残された女の人を見ながら、ちょっと転けそうになりつつメイナと歩いていく
「どうしたの?メイナ」
しばらく歩いて、村から少し外れた草むらの中に入るとやっと立ち止まったメイナ。引っ張ぱられたままだったリエルは少し息切れしている
「あのお姉さんが……」
リエルが話している途中、抱きついたメイナ。肩を震わせているのにリエルが気づいて、何も言わずぎゅっと抱きしめた
「……メイナちゃんが泣いているよ。カナメさんに会いたいってさ」
こちらの森の中では、相変わらず読書中。メイナの今の様子に気づいて伝えても、いつものように珈琲を嗜んでいる
「そうだな。会えるなら会いたいな……」
ちらりと、こちらを見たと思えば、すぐに目線は本を戻って読み進めていく
「今日、会いに行く?」
「ほら、僕の魔力も大分戻ってきたし」
隣で楽しそうに話す内容に、パタンと本を閉じ微笑む
「そうだな。一目会えるといいがな」
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