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102. 知らぬ存ざぬ魔力の源
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「これは……」
フラワードに着いてダングが見たのは、昼間に綺麗に咲いていた花畑が、無残に無くなっていた。バルバの周りには騒ぎに気づいて、フラワードの人達が集まり調査の様子を見届けている
「何がありましたか?」
ダングが、昼間出会った老人に問いかける
「さぁ?知らぬ存ざぬ」
「はい、そうですか。と帰れませんが……」
ダングの言葉にフラワードの人達も無言のまま。老人との話し合いも進まないまま、ダングの元に、一通り調査の報告にカリアが戻ってきた
「どうだった?」
「この地底にも魔力があったようです。ですが、大分弱くなっています。本部に反応した魔力とは違うようですね。そちらの方は大分強かったようですが、誰かが起こしたのか、どのような魔術か、何が起きたか等は不明ですね」
報告を聞いて、ダングがちらりとフラワードの人達を見る。老人も含め集まった村の人は、未だ花畑の状態を不安そうに調査の様子を見ている
「そうか、では引き続き調査を頼む」
その頃の本部から少し離れた場所で、人影が二つ騒がしく駆け抜けている
「メイナちゃん、良い子じゃない。どうせなら会えば良いのに……」
なぜか身体中傷だらけで、おんぶされながら楽しそうに話しかけている
「……うるさいな」
傷の手当ての為、急いで帰ろうとしても後ろでずっと喋り続けられて、少しイライラしていのか、怪我人を背負っているのに背中がよく揺れ動いている
「それより、魔力はどうだった?」
「フラワードはやっぱり良いね。あれから時間が経ち過ぎたていたけど、使えそうだよ。けど、さっきで大分魔力使っちゃったから、しばらくは回復待ちだね」
フラワードの手応えに満足そうに話したと思えば、今度は何やら考え込み始めた
「本部と学園はどうしよう?」
「学園は、ラックがどうにかするだろうが……」
「あー、ラックがいたね!」
前回ラックが訪問の際、結局会わずに帰ってしまい忘れていた存在を思い出して、テンションも上がっていく
「じゃあ本部かぁ……面倒くさいなぁ」
「おい、どうする気だ?」
後ろから言葉とは裏腹に、声の感じは嬉しそうな雰囲気に嫌な予感を感じてこちらは不安そうに声をかける。そんな不安も気にせず、機嫌の良い声がまた聞こえてきた
「んー、正面突破が一番のお薦めって話だよ」
フラワードに着いてダングが見たのは、昼間に綺麗に咲いていた花畑が、無残に無くなっていた。バルバの周りには騒ぎに気づいて、フラワードの人達が集まり調査の様子を見届けている
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ダングが、昼間出会った老人に問いかける
「さぁ?知らぬ存ざぬ」
「はい、そうですか。と帰れませんが……」
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「そうか、では引き続き調査を頼む」
その頃の本部から少し離れた場所で、人影が二つ騒がしく駆け抜けている
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「……うるさいな」
傷の手当ての為、急いで帰ろうとしても後ろでずっと喋り続けられて、少しイライラしていのか、怪我人を背負っているのに背中がよく揺れ動いている
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「あー、ラックがいたね!」
前回ラックが訪問の際、結局会わずに帰ってしまい忘れていた存在を思い出して、テンションも上がっていく
「じゃあ本部かぁ……面倒くさいなぁ」
「おい、どうする気だ?」
後ろから言葉とは裏腹に、声の感じは嬉しそうな雰囲気に嫌な予感を感じてこちらは不安そうに声をかける。そんな不安も気にせず、機嫌の良い声がまた聞こえてきた
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