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56. 眠れぬ夜の思いつき
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本部の玄関近くのソファーに、帰りを待っていたカノンとクリル。メイナが見つけてダッシュでクリルのもとへ駆け寄っていく
「ただいまー!」
勢いそのまま、クリルに抱きつくメイナ
「おかえり……」
待ちくたびれたのか、話疲れたのか、テンション低めで出迎えるクリル
「学園はどうでしたか?」
カノンはいつも通り、ニコニコでみんなを出迎えている
「疲れたぁ……ねむーい……」
眠くてうとうとしているリエル。学園を大分歩いてさすがに、疲れた様子。リーリルをずっと抱いたまま、足元はふらふらしている
「あらあら、学園は思ってるより広いですからねぇ。お疲れさま」
一方、リエルと同い年のメイナはまだまだ元気一杯、クリルと今日の出来事を話している
「お兄ちゃんは、今日はカノンさんと何してたの?」
ワクワクで聞いてくるメイナ。答えに困るクリル
「おーっと、それはメイナちゃん、我々の秘密ですよ」
「えー?」
カノンが、代わりに答えると、不満そうなメイナ
「なに話したの?なに食べたの?」
結局あれこれ聞いてくるメイナに、やっぱり答えに困るクリル
ふぅ。とため息ついて、クリルがメイナの頭を撫でると、満足したのか仕方ないか。と諦めた
「さて、時間も時間ですし、夕御飯食べて眠りましょうか。ていうか、寮に戻ってくれないと、僕らが怒られちゃいますので、よろしく」
みんなで、夕御飯を食べて、寮へ戻り午後9時。今日はカリアが仕事なので、メイナとリエル、二人で就寝。クリルも気疲れて早々に眠り、少し時間がたった午前1時。静かに部屋を出ていく人影。ノエルが起こさないように、部屋を後にしていく
「この少年ですが……」
「うーん……どうしようかねぇ」
夜中でも、忙しそうにざわついている、本部の廊下では、カノンと隊員が仕事内容を話し合っている
「……カノンさん」
ちょうど、出会したノエル。いつもと違う真剣な表情のカノンに声をかけれず戸惑っていると
「あっ……」
隊員がノエルに気づき、カノンに伝えると、ノエルを見たカノンは、いつものようなニコニコとした顔にに戻っていく
「おや、ノエルくん」
「ダメじゃないか。寮に戻って眠らなきゃ。明日も忙しいよ」
隊員との話し合いを無理矢理終えて、ノエルの元へ来る。どうやら落ち込んでいる様子
「どうしたの?」
「ちょっと……眠れなくて」
もう真夜中の時間帯。本当はノエルが眠らないとカノンが怒られてしまう。でもまあ、仕方ないと、ため息をつく
「そうかい。では一緒にお散歩でもする?」
「ありがたいですが、仕事は……」
ノエルには嬉しいカノンからの提案。でも、さっきまで仕事をしていた姿をみていたので、良いのか不安そう
「僕も気分転換したかったし。君とも話せたら、それは良いことさ。ほら行くよ」
「ただいまー!」
勢いそのまま、クリルに抱きつくメイナ
「おかえり……」
待ちくたびれたのか、話疲れたのか、テンション低めで出迎えるクリル
「学園はどうでしたか?」
カノンはいつも通り、ニコニコでみんなを出迎えている
「疲れたぁ……ねむーい……」
眠くてうとうとしているリエル。学園を大分歩いてさすがに、疲れた様子。リーリルをずっと抱いたまま、足元はふらふらしている
「あらあら、学園は思ってるより広いですからねぇ。お疲れさま」
一方、リエルと同い年のメイナはまだまだ元気一杯、クリルと今日の出来事を話している
「お兄ちゃんは、今日はカノンさんと何してたの?」
ワクワクで聞いてくるメイナ。答えに困るクリル
「おーっと、それはメイナちゃん、我々の秘密ですよ」
「えー?」
カノンが、代わりに答えると、不満そうなメイナ
「なに話したの?なに食べたの?」
結局あれこれ聞いてくるメイナに、やっぱり答えに困るクリル
ふぅ。とため息ついて、クリルがメイナの頭を撫でると、満足したのか仕方ないか。と諦めた
「さて、時間も時間ですし、夕御飯食べて眠りましょうか。ていうか、寮に戻ってくれないと、僕らが怒られちゃいますので、よろしく」
みんなで、夕御飯を食べて、寮へ戻り午後9時。今日はカリアが仕事なので、メイナとリエル、二人で就寝。クリルも気疲れて早々に眠り、少し時間がたった午前1時。静かに部屋を出ていく人影。ノエルが起こさないように、部屋を後にしていく
「この少年ですが……」
「うーん……どうしようかねぇ」
夜中でも、忙しそうにざわついている、本部の廊下では、カノンと隊員が仕事内容を話し合っている
「……カノンさん」
ちょうど、出会したノエル。いつもと違う真剣な表情のカノンに声をかけれず戸惑っていると
「あっ……」
隊員がノエルに気づき、カノンに伝えると、ノエルを見たカノンは、いつものようなニコニコとした顔にに戻っていく
「おや、ノエルくん」
「ダメじゃないか。寮に戻って眠らなきゃ。明日も忙しいよ」
隊員との話し合いを無理矢理終えて、ノエルの元へ来る。どうやら落ち込んでいる様子
「どうしたの?」
「ちょっと……眠れなくて」
もう真夜中の時間帯。本当はノエルが眠らないとカノンが怒られてしまう。でもまあ、仕方ないと、ため息をつく
「そうかい。では一緒にお散歩でもする?」
「ありがたいですが、仕事は……」
ノエルには嬉しいカノンからの提案。でも、さっきまで仕事をしていた姿をみていたので、良いのか不安そう
「僕も気分転換したかったし。君とも話せたら、それは良いことさ。ほら行くよ」
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