こねくとノイズ

シャオえる

文字の大きさ
上 下
83 / 86

83. その瞳に映る未来

しおりを挟む
「意外と魔力が高いのね。偉いじゃない」
 本から映し出されているサクラ達の様子を見て、ソナタがフフッと笑いながら視線を合わせないようにサクラを見続けるノイズを見た
「ソナタさん、感心している場合じゃないような……」
 ノオトがソナタに言うとリリがふわりと飛びノオトの肩に座った
「サクラは多分ノイズの魔力を完全に自分の物にする」

「そうしたら、どうなるか分かる?」
「……この世界に居れなくなる」
「そうね。今はモモの力があるけれど、サクラちゃんがそれを取り、二人とも魔力がなければこの世界に居れないわ」
「それじゃあノイズは……」
「サクラちゃんの代わりに、魔術のない世界に行くことになる」
 ソナタがそう言うとノオトが驚いた顔でノイズを見た。表情は特に変わることなく、ノイズはサクラを見続けている

「サクラはこの禁書の部屋の中に居ることになる」
 リリがポツリと呟くような言葉で言うと、ノオトが驚き肩に乗るリリを見た
「ずっとじゃないわよ、サクラちゃんが魔力を扱えるようになったら出れるわよ。それがいつの日になるかは分からないけれど。私的には、ずっとこの禁書の部屋の住人として司書になってもらえると助かるんだけどね」
 ノオトの様子を見てフフッと笑いそうソナタが言うと今度はノイズを見ると、ノオト達の様子を気にすることなく、じっとサクラを見ていた



「あなたの名前を呼んだら、ノイズの魔力は戻るの?」
 サクラが女の子に聞くと、女の子がノイズを見たまま少し困ったように首をかしげた
「うーん、それは分かんない。でもどうにかしないと主もノイズも大変になるのは確かだよ」
 そう返事をすると、サクラが女の子の腕を引っ張り耳元にヒソヒソと話す。しばらくすると、女の子が返事の代わりに何度も首を横に振った
「それはモモとかメメにも似てるよ。別にして」
「じゃあ……」
 また女の子の耳元でヒソヒソと話すと、今度はうんうんと何度も頷き、近づいてきていたノイズを確認をすると、捕まれているサクラの手を引っ張り前に立たせた
「うん、それでいいよ。私を呼んでこの本から出よう」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

[恥辱]りみの強制おむつ生活

rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。 保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。

ロリっ子がおじさんに種付けされる話

オニオン太郎
大衆娯楽
なろうにも投稿した奴です

処理中です...