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一章

序章

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 物心がついた頃には、目の前のものがすべてで正義だと思っていた。
 けれど、妙な形で、それは偽りであることが知った。

 正義とはこれ如何に。

 私は本物を知る為に、旅人になった。いや、目の前の現実に付いていけず、逃げ出したともいう。幼馴染のイアンとネイトを引き連れて。あともう二人、おまけもいるけども。

「ネイト、そろそろご飯にしない?お腹すいた」

「え~、またあ?アデル、燃費悪すぎない?」

「いいじゃん。時間だってそろそろ良い時間よ?」

「そうだけどさあ…」

「ネイト、こいつに何言っても駄目だぞ。それに、アデラだってへばってるし休む一択だな」

「え、姉さん?大丈夫?」

「だ、だいじょう・・・おええええっ」

「ぎゃー!!」

「ちょっと!イアン⁉イアンー⁉今度は何した!!」

「えー?」






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