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新章 冒険者ノアで終わったクエスト。そして、エスカラとしての大冒険

(第4夜)夜明けの来ない日々の終演。そして、新たな🔔鐘の音の合図

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忘れられない日⏰X-DAYより、早くも数カ月経過した🍌バナムーンの世界🌏

当時起きた大惨事の事を含めて、なんらかの大きな変化も特に起きず…平穏ないつもの日々をそれぞれが送っているはずだった4名。

冒険者ノア
魔法士マミ
聖剣士かほ
美少女のの

4名それぞれの💖思惑や本音などはとりあえず押し殺しておいて、ひたすらに🌏世界の中心にあるはずの🏢宮殿へ再び向かって、ようやくたどり着いた🏢宮殿で待っていたものは誰もいなかった。だがしかし、その場に残されたメッセージが書かれた板、および天空より飛来した板の開いた隙間から✨新たな一筋の光が道しるべに。その限られた💡道筋を辿っていき、ようやく不自然に天高く積み上げられた作り物だった🌃夜空のベニヤ板(ハリボテ)を溶岩マグマのような真紅しんくのバイクをもって打破する・突破する事に成功👏

一気に🌃夜空の偽風景がほとんど崩れて落ちて、久しぶりに見た本当の☀青空を眺められた矢先に…この📖物語のようやく、はじめての出番を迎えた吟遊詩人ウイをキレイに弾き飛ばしたエスカラ御一行。果たして、特に運転手美少女ののの💖心境はいかに?

注釈(この時点では本人は名乗りを上げていないけど、登場人物をわかりやすくするためにあえて、新たな人物含め固有名詞の吟遊詩人ウイなどで統一して書き記すこととします。あとで形式整えるのが面倒くさいという本音もあるけども💧)

とりあえず、🚲車内から降りた直後、腰が抜けてその場に座り込んでしまった美少女のの。背景に先ほど崩れ落ちて積み重なった🌃夜空の作り物が周囲の雰囲気を❄凍らせていく。人生初の衝突事故になにやら、ひとりごとをつぶやき続けて負のオーラ全開。まるで、彼女の周辺には何故か、コウモリの群れが見えてきた。

🌃夜空、コウモリの群れ、(たまたま着ていた)黒い衣装、なんだかを溶岩マグマのような真紅しんくのバイクもとっても漆黒ベースを中心にしたカラーリングにも見えてきた。ここまで揃うと、某アメリカンヒーローを彷彿させて、豹変もしくは変身でもするのではないのだろうか?という雰囲気へ変化していく様子をうかがえたが…それよりも(美少女のの除く)エスカラ御一行が共通して最優先に気になったことがひとつ☝

先ほど🚲真紅の弾丸で弾き飛ばした吟遊詩人ウイは無事だったのだろうか?即死だったのだろうか?おそるおそる3人で近づいてみることに…。うつ伏せに倒れた被害者がピクリとも動かない。そばに転がっていた10tハンマーを持ってみようとしたが3人がかりでもこちらも全く動かない・動かせない。

しかしながら、冒険者ノアにはこの光景はデジャヴとして記憶の片隅から思い起こされる場面に以前に遭遇していた。いつのことだったか、誰のことだったか⏰長い年月の間に、ど忘れしていたけど…なんとなくだが、💬説明できないけど(良い意味での)確信みたいなものだけは残っていた。とはいえ、そんな冒険者ノアの現在の💖心境を置いてきぼりに、残り2名(魔法士マミ聖剣士かほ)は吟遊詩人ウイのために(唐突に訪れた死亡事故前提で)目いっぱい涙を流した、どこの誰かも知らないけど。悲しいことが起きてしまった事を前提にした涙。

涙は💖人の心境などによって成分が変わるらしいと昔からのうわさ話などによって、伝えられているが💖人を想う気持ちで整った成分は塩辛い塩分だったらしく、吟遊詩人ウイの💋口元に大量の塩辛い涙が、倒れた身体をつたって、流れ落ちて注ぎ込まれた瞬間。むせて目を覚ました。


吟遊詩人ウイ『おはようございまーーーゴホゴホゴホゴホーーーしょっぱっ』
気を失っていただけだったらしく、少し前後の記憶も飛んだために寝ぼけてたらしいことを後ほど聞いた。その場に起きた出来事に確認する余裕なかった美少女ののはまだ、正気を取り戻せてはいなかった。ブツブツとなにやら💖心境を読み上げているように。

美少女のの『安心安全で無事故無違反を貫いてきたのに…事故ってしまった』

美少女のの『このことが🌏世界中に広がって、暴走少女のように指名手配犯として逃亡生活を送っては…』

美少女のの『いつしか、疲れ果てたところに言い寄られて、二人三脚の怪盗生活で生計をたてては…ブツブツ』

美少女のの『気がつけば、🌏世界が滅んでいるところに取り残されていく醜態を晒すのね~ブツブツ』

終盤はともかく、美少女ののの妄想劇場は永遠に止まりそうもないが、面白そう…いやいや、このままではらちがあかないと唯一思った聖剣士かほ自身が✋手のひらを掲げるようなポーズをとった瞬間💡美少女ののが顔色があっという間に青ざめて、即座に少し距離を置いたところで正気をようやく取り戻した。

パブロフの犬、いわゆる条件反射の事だけど…ふたりの間に何があったのか、他ふたりの🍵のほほんとした様子に少し興味を持ち始めた吟遊詩人ウイではあった。

ところで、美少女ののさんの後ろに積み重なったガラクタ(🌃夜空の描かれたベニヤ板)はいったいいくつあったんだろうか?と誰かが脳裏に思い描いた瞬間💡即答で吟遊詩人ウイが54,321枚ですよ。と答えてみせた。それが何を意味することなのか、今は深く考えなかった。

…続く。



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