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本編
22.
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「じゃあモモ、いい子で待っててね。」
「ん、はぁい。」
今日はお城で舞踏会が開催される。ルーは王太子として出席しないといけないが、僕はお留守番だ。
ルーのお見送りをしてからソファーに戻り、クッションを抱える。
「僕も舞踏会行きたかったのに…」
「あら、ついこの間まで殿下以外の方に会ったら泣いて暴れてたのはどこのどなたですか?」
「あぅ、でも…」
確かにここ最近、ずっと頭の中がごちゃごちゃだったけど、ルーの言葉で全部余計な心配だって分かったからもう大丈夫だよ?
「ふふ、今日は部屋でゆっくりしてましょうね」
「…はぁい」
sideメアリー
今日は王城で開かれる舞踏会の日。
……ふふ、ついに時がやってきたのね。きっとルーファス様は私に結婚を申し込むはずよ。
神子とかいう邪魔者も、私の嘘にまんまと騙されてくれたし。まぁその嘘も、今夜本当になるのだけど。
「お嬢様、そろそろお時間です。」
「うるさいわね、私に指図しないでちょうだいっ!」
ほんと、立場をわきまえてないねずみどもがおおくて困るわ。
私が王太子妃になったら、まずはねずみを排除しないといけませんわね。
あぁ……楽しみですわ。
「ん、はぁい。」
今日はお城で舞踏会が開催される。ルーは王太子として出席しないといけないが、僕はお留守番だ。
ルーのお見送りをしてからソファーに戻り、クッションを抱える。
「僕も舞踏会行きたかったのに…」
「あら、ついこの間まで殿下以外の方に会ったら泣いて暴れてたのはどこのどなたですか?」
「あぅ、でも…」
確かにここ最近、ずっと頭の中がごちゃごちゃだったけど、ルーの言葉で全部余計な心配だって分かったからもう大丈夫だよ?
「ふふ、今日は部屋でゆっくりしてましょうね」
「…はぁい」
sideメアリー
今日は王城で開かれる舞踏会の日。
……ふふ、ついに時がやってきたのね。きっとルーファス様は私に結婚を申し込むはずよ。
神子とかいう邪魔者も、私の嘘にまんまと騙されてくれたし。まぁその嘘も、今夜本当になるのだけど。
「お嬢様、そろそろお時間です。」
「うるさいわね、私に指図しないでちょうだいっ!」
ほんと、立場をわきまえてないねずみどもがおおくて困るわ。
私が王太子妃になったら、まずはねずみを排除しないといけませんわね。
あぁ……楽しみですわ。
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