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本編
16.
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夢中で授業を聞いていたらあっという間に1日が過ぎた。
クラスのみんなもとっても優しいし、特にエディーは親切だった。
「エディー、今日1日ありがとう。」
「あぁ、気にするな。…もうこの国には来ないのか?」
「ふふ、いつかまた会えるよ。」
エディーが騎士になったらお城で会えるよね。
「そうか。じゃあその時はお前の話もっと聞かせろよ。」
「うんっ!」
1日だけだったけど、同級生と気軽に話すことが出来たのだ。それだけで幸せ。
「またな、モモ。」
ふわっと抱きしめらたので、背中に手を回しその言葉に応える。
「またね、エディー」
sideエディー
「はぁ…」
去っていく後ろ姿を見て 思わず溜息を漏らす。
一生懸命に授業を聞く姿が健気で何度も抱きしめたくなった。…まぁ最後にやってしまったが。甘い匂いがしたな……。
次会う時は騎士という夢を叶えていたい。
「よしっ、帰るか」
早く帰って鍛錬をしなければ。そう思い教室を出ようとすると…
「えっ、あれって王太子殿下じゃない!?」
「ホントだ!なんで?!」
教室が急にざわざわし出した。気になり窓の外を見る。
「……はっ?」
目に入ってきたのは、王太子殿下にモモが抱きついているという光景だ。
どういうことだ…王太子殿下は神子様と恋仲だと聞いているが、まさか……
「っ、モモが…神子様……」
みんなもそれに気づき放心状態だ。髪と目の色は魔導具で変えているのだろう。
その後どうやって家に帰ったのか分からなかったが間違いなく言えるのは俺の初恋が一瞬で終わったということだろうか。
クラスのみんなもとっても優しいし、特にエディーは親切だった。
「エディー、今日1日ありがとう。」
「あぁ、気にするな。…もうこの国には来ないのか?」
「ふふ、いつかまた会えるよ。」
エディーが騎士になったらお城で会えるよね。
「そうか。じゃあその時はお前の話もっと聞かせろよ。」
「うんっ!」
1日だけだったけど、同級生と気軽に話すことが出来たのだ。それだけで幸せ。
「またな、モモ。」
ふわっと抱きしめらたので、背中に手を回しその言葉に応える。
「またね、エディー」
sideエディー
「はぁ…」
去っていく後ろ姿を見て 思わず溜息を漏らす。
一生懸命に授業を聞く姿が健気で何度も抱きしめたくなった。…まぁ最後にやってしまったが。甘い匂いがしたな……。
次会う時は騎士という夢を叶えていたい。
「よしっ、帰るか」
早く帰って鍛錬をしなければ。そう思い教室を出ようとすると…
「えっ、あれって王太子殿下じゃない!?」
「ホントだ!なんで?!」
教室が急にざわざわし出した。気になり窓の外を見る。
「……はっ?」
目に入ってきたのは、王太子殿下にモモが抱きついているという光景だ。
どういうことだ…王太子殿下は神子様と恋仲だと聞いているが、まさか……
「っ、モモが…神子様……」
みんなもそれに気づき放心状態だ。髪と目の色は魔導具で変えているのだろう。
その後どうやって家に帰ったのか分からなかったが間違いなく言えるのは俺の初恋が一瞬で終わったということだろうか。
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