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第4章起業しましょう。そうしましょう
187・魔王の試練②
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「次は力の試練だ!
このゴーレムを倒した者が勝ちだ!」
そうフォルトゥーナは高らかに宣言した。
「こんな物いつの間に作ったんです?」
「ラプラスに頼んで作ってもらった。
それではルールと説明しよう。
このゴーレムはあらゆる魔法攻撃が効かない構造をしている。
ただし火、水、風、地、闇、光、無のうちのどれか、
1種類だけ攻撃が通用するようになっている。
そしてこちらにそれぞれの属性の力が込められた魔石を用意した。
その魔石を使いゴーレムを攻撃して倒した者が勝ちだ」
「え、どの攻撃が通用するか、どうやって見抜くんですか?」
「エドナ姫がこれから弱点となる属性を表現した踊りを披露する。
それを見て当ててみろ」
「え、それ聞いてないんだけど」
エドナが困惑したようにそう言った。
「踊ったら、あなたが欲しがっていた作家の本をあげます」
フォルトゥーナは小声でエドナにそう言った。
「あー、分かったわよ。で、何が弱点なの?」
「それはごにょごにょ…」
フォルトゥーナがエドナに耳打ちする。
「分かった。じゃあ恥ずかしいけど踊るわ」
そう言ってエドナが踊り出すが、何だこの踊り…。
わかめみたいにゆらゆらと左右に揺れている。
何の属性かさっぱり分からん。
「分かった。火だ!」
キースがそう言うと魔石を手に取り、
ゴーレムを攻撃した。
炎に包まれたゴーレムは倒れてしまった。
「キースの勝ちだ!」
「よっしゃあ!!」
キースがガッツポーズをすると、歓声が上がる。
「え、あれって火を表現してたの?」
「そうよ。揺らめく炎をイメージしてみたんだけど」
「いや、あれはどう見ても揺らめくわかめにしか見えないですよ」
「わかめってお前…」
「何気に酷いのだ」
ガイとイオが呆れた顔で私を見る。
「まぁどちらにしても最後の試練で結果が決まる。
これより最後の試練を行う。
最後の試練は魔王との舌戦だ!」
「「「「わーー!!」」」」
町の人が歓声を上げる。
え、舌戦って言葉で言い争うこと?
フォルトゥーナ相手にそんなの勝てる気がしないんだけど。
「それではキース、前に出ろ」
「ああ、舌戦だって?
俺の愛に勝てる奴はいない!」
そう自信満々にキースは言った。
「ではキース。お前に問おう。
お前はエドナのどこが好きだ?」
「顔だ!!!」
え…顔?
「今、顔って言った?」
「え、マジ?」
町の人も困惑した顔でキースを見る。
「そうか、ではエドナが顔に傷を負うなりして、
美しくなくなったらそれでも愛せるのか?」
「え?」
「そういえばお前は片手が動かなくなって落ち込んでいるエドナに、
お前は顔だけで生きていけると言ったらしいな」
「言ったがそれがどうした?」
「えー、そんなこと言ったのかよ…」
「最低…」
キースがそう言うと町の人が一斉に引いた。
さっきまでキースに熱視線を送っていた女の子も引いてる。
「お前は自分が何を言ったのか理解していないようだな。
顔だけで生きていける…それは裏を返せば、
お前は顔しか価値がないと言っているようなものだ。
しかもエドナは母親と似ている自分の顔にコンプレックスを持っているんだ。
自分がどれだけ無神経なことを言ったのか理解しているのか?」
「それは…でも俺はエドナを愛している。
これだけは嘘じゃない!」
「はぁ、あなたのような人を偽善者と言うのですよ。
いえ、偽愛者と言った方が正しいですね」
フォルトゥーナは普段の口調に戻って言った。
「愛にも色々な種類があります。
例えば一見純愛に見える愛でも自分勝手な愛だったりします。
例えばこんな話があります。
あるところに夫婦が居ました。
その夫婦の間に子供が生まれましたが、
子供は生まれつき目が見えませんでした。
すると夫は言いました。離婚してくれってね。
これ一見理不尽な話ですが、ある真理を含んでいるんですよ。
何か分かりますか?」
「いや…分からない」
「この夫はね。
そもそも伴侶やその子供を、
自分の都合の良いように動く道具か何かだと思っていたんですよ。
だから都合が悪くなると離婚したくなったんですよ。
例えば似たような話で、あるお金持ちの男性の方が事業に失敗して、
莫大な借金を抱えることになったそうです。
そしたら恋人に別れてくれと言われました。
この人の場合、恋人はお金持ちで贅沢させてくれる彼が好きだったんですよ。
つまりお金持ちという一面しか好きじゃなかったんですよ。
その人の全てが好きなわけじゃないのです」
うわぁ…きつい言葉だが、フォルトゥーナの言うとおりだ。
一面しか好きじゃなかったら、
その一面が無くなったら好きじゃなくなるのも無理もない。
昔テレビで見たことがあるが、
尋常じゃないぐらい太った女の人が居て、
その人には恋人がいたんだけど、
彼女が健康のために痩せたら、
痩せた彼女に魅力を感じなくなって別れたいってその恋人は言ったんだよな。
つまりこの恋人は太っている彼女という一面が好きだったんだ。
真に彼女のためを思うなら健康のために痩せた方がいいのに、
それを応援しなかったということは、
やっぱり本当の意味で彼女を愛していたわけじゃないんだ。
太っている一面だけが好きだったんだ。
「でも俺はエドナを愛していて…」
「でももしエドナが顔に傷でも負ったらあなたは好きでいられますか?」
「それは…」
「人が人を好きなのは2種類あるとわたくしは思います。
その人のありのままが好きな人と、
その人の一面だけ好きな人と。
一面だけ好きな人はその一面が無くなると、一気に冷めます。
それはその人を好きというより、
その人の一面を通して見える自分のことが大好きなんですよ」
「…」
キースはさっきの自信満々な態度が嘘かのように黙り込んだ。
彼なりに思うところがあるかもしれない。
「エドナの顔は好き。
でも醜くなったら愛せる自信がない。
それって自分の都合の良い状態の時は愛するけど、
都合が悪くなったら愛さないって言ってるのと同じです。
でもそれってそもそも愛なんですか?」
「でも俺はエドナが好きだ。それだけは間違いない!」
「だったら何で肝心のエドナの気持ちを無視するんですか?」
「エドナの気持ち?」
まるで初めてそのことを考えたような反応だった。
「エドナはあなたとやり直す気はないですし、
そもそもあなたと別れて数年は経っています。
それに本当に愛しているなら、
この期間の間、他の女性に心は動かなかったんですか?」
「それは動いたけど…」
そのキースの言葉に町の人はずっこけた。
「心が動いたことあるのかよ!?」
「最低ね…」
「あれだけ言っていたくせに浮気してたとか…」
町の人が非難するようにキースを見た。
その中にはさっきまでキースに黄色い声援を上げていた女の子達も居た。
「で、でも心がこもってなかったら浮気じゃないんだ!
じいちゃんがそう言っていたんだ!」
「あなたの祖父の価値観は分かりませんが、
普通なら一度でも他の女性と肉体関係を持っただけで、
立派な浮気になりますよ。
ねぇみなさんそう思いますよね」
「「「「「そうだ、そうだー!」」」」」
フォルトゥーナの言葉に町の人が同意する。
「あなたは愛がどうとかいうよりも一般常識を学んだ方がいいのでは?」
「…でも俺は」
「この世には3種類の傲慢があります。
1つ目は相手がいつも自分の思い通りに動いてくれると期待することと、
2つ目は相手よりも自分が勝っていると思うことと、
3つ目は相手も自分と同じように考えていると思い込むことです。
あなたは3つとも全て当てはまっているように感じますが、
それは気のせいですか?」
「うっ」
思い当たる節があったのだろうキースが黙り込む。
「エドナはもう1ミリもあなたのことなんて好きじゃないです。
というか好きというより嫌いです」
「エドナが俺のことが嫌い?」
まるで初めてそのことを自覚したような反応だった。
「そうよ。私達の関係はあなたが私に顔だけで生きていけると言ったあの時に、
全ては終わったのよ」
最後のトドメをエドナが刺した。
「エドナ、嘘だと言ってくれ…」
「私達はもう終わったのよ。
もうあなたのことなんて好きじゃないのよ!
いい加減認めなさい!!」
「あぁぁぁ…」
キースが地面に膝をついた。
その顔は最初見た時よりも老け込んで見えた。
「では舌戦はわたくしの勝利でいいですね。
ではセツナ前に」
「はい」
いよいよ私の番になったか、緊張してきた。
「あなたはエドナをどう思っていますか?」
「大切な仲間だと思っています」
「じゃあもしエドナが戦えなくなっても、仲間でいますか?」
「もちろんです」
「あなたに迷惑をかけるとしても?」
「はい、ずっとエドナは友達です」
「あなたの友情は本物のようですね。
いいでしょう。私の負けです」
「ということは…?」
「この魔王の試練はセツナの勝ちです!」
「「「「「うぉぉーー!!」」」」」
町の人から歓声が上がった。
「それではエドナ姫直々にメダルをプレゼントします」
「セツナよく頑張ったわね」
そう言ってエドナが私にメダルをくれた。
こうして魔王の試練は無事、私の勝利で幕を下ろしたのだった。
このゴーレムを倒した者が勝ちだ!」
そうフォルトゥーナは高らかに宣言した。
「こんな物いつの間に作ったんです?」
「ラプラスに頼んで作ってもらった。
それではルールと説明しよう。
このゴーレムはあらゆる魔法攻撃が効かない構造をしている。
ただし火、水、風、地、闇、光、無のうちのどれか、
1種類だけ攻撃が通用するようになっている。
そしてこちらにそれぞれの属性の力が込められた魔石を用意した。
その魔石を使いゴーレムを攻撃して倒した者が勝ちだ」
「え、どの攻撃が通用するか、どうやって見抜くんですか?」
「エドナ姫がこれから弱点となる属性を表現した踊りを披露する。
それを見て当ててみろ」
「え、それ聞いてないんだけど」
エドナが困惑したようにそう言った。
「踊ったら、あなたが欲しがっていた作家の本をあげます」
フォルトゥーナは小声でエドナにそう言った。
「あー、分かったわよ。で、何が弱点なの?」
「それはごにょごにょ…」
フォルトゥーナがエドナに耳打ちする。
「分かった。じゃあ恥ずかしいけど踊るわ」
そう言ってエドナが踊り出すが、何だこの踊り…。
わかめみたいにゆらゆらと左右に揺れている。
何の属性かさっぱり分からん。
「分かった。火だ!」
キースがそう言うと魔石を手に取り、
ゴーレムを攻撃した。
炎に包まれたゴーレムは倒れてしまった。
「キースの勝ちだ!」
「よっしゃあ!!」
キースがガッツポーズをすると、歓声が上がる。
「え、あれって火を表現してたの?」
「そうよ。揺らめく炎をイメージしてみたんだけど」
「いや、あれはどう見ても揺らめくわかめにしか見えないですよ」
「わかめってお前…」
「何気に酷いのだ」
ガイとイオが呆れた顔で私を見る。
「まぁどちらにしても最後の試練で結果が決まる。
これより最後の試練を行う。
最後の試練は魔王との舌戦だ!」
「「「「わーー!!」」」」
町の人が歓声を上げる。
え、舌戦って言葉で言い争うこと?
フォルトゥーナ相手にそんなの勝てる気がしないんだけど。
「それではキース、前に出ろ」
「ああ、舌戦だって?
俺の愛に勝てる奴はいない!」
そう自信満々にキースは言った。
「ではキース。お前に問おう。
お前はエドナのどこが好きだ?」
「顔だ!!!」
え…顔?
「今、顔って言った?」
「え、マジ?」
町の人も困惑した顔でキースを見る。
「そうか、ではエドナが顔に傷を負うなりして、
美しくなくなったらそれでも愛せるのか?」
「え?」
「そういえばお前は片手が動かなくなって落ち込んでいるエドナに、
お前は顔だけで生きていけると言ったらしいな」
「言ったがそれがどうした?」
「えー、そんなこと言ったのかよ…」
「最低…」
キースがそう言うと町の人が一斉に引いた。
さっきまでキースに熱視線を送っていた女の子も引いてる。
「お前は自分が何を言ったのか理解していないようだな。
顔だけで生きていける…それは裏を返せば、
お前は顔しか価値がないと言っているようなものだ。
しかもエドナは母親と似ている自分の顔にコンプレックスを持っているんだ。
自分がどれだけ無神経なことを言ったのか理解しているのか?」
「それは…でも俺はエドナを愛している。
これだけは嘘じゃない!」
「はぁ、あなたのような人を偽善者と言うのですよ。
いえ、偽愛者と言った方が正しいですね」
フォルトゥーナは普段の口調に戻って言った。
「愛にも色々な種類があります。
例えば一見純愛に見える愛でも自分勝手な愛だったりします。
例えばこんな話があります。
あるところに夫婦が居ました。
その夫婦の間に子供が生まれましたが、
子供は生まれつき目が見えませんでした。
すると夫は言いました。離婚してくれってね。
これ一見理不尽な話ですが、ある真理を含んでいるんですよ。
何か分かりますか?」
「いや…分からない」
「この夫はね。
そもそも伴侶やその子供を、
自分の都合の良いように動く道具か何かだと思っていたんですよ。
だから都合が悪くなると離婚したくなったんですよ。
例えば似たような話で、あるお金持ちの男性の方が事業に失敗して、
莫大な借金を抱えることになったそうです。
そしたら恋人に別れてくれと言われました。
この人の場合、恋人はお金持ちで贅沢させてくれる彼が好きだったんですよ。
つまりお金持ちという一面しか好きじゃなかったんですよ。
その人の全てが好きなわけじゃないのです」
うわぁ…きつい言葉だが、フォルトゥーナの言うとおりだ。
一面しか好きじゃなかったら、
その一面が無くなったら好きじゃなくなるのも無理もない。
昔テレビで見たことがあるが、
尋常じゃないぐらい太った女の人が居て、
その人には恋人がいたんだけど、
彼女が健康のために痩せたら、
痩せた彼女に魅力を感じなくなって別れたいってその恋人は言ったんだよな。
つまりこの恋人は太っている彼女という一面が好きだったんだ。
真に彼女のためを思うなら健康のために痩せた方がいいのに、
それを応援しなかったということは、
やっぱり本当の意味で彼女を愛していたわけじゃないんだ。
太っている一面だけが好きだったんだ。
「でも俺はエドナを愛していて…」
「でももしエドナが顔に傷でも負ったらあなたは好きでいられますか?」
「それは…」
「人が人を好きなのは2種類あるとわたくしは思います。
その人のありのままが好きな人と、
その人の一面だけ好きな人と。
一面だけ好きな人はその一面が無くなると、一気に冷めます。
それはその人を好きというより、
その人の一面を通して見える自分のことが大好きなんですよ」
「…」
キースはさっきの自信満々な態度が嘘かのように黙り込んだ。
彼なりに思うところがあるかもしれない。
「エドナの顔は好き。
でも醜くなったら愛せる自信がない。
それって自分の都合の良い状態の時は愛するけど、
都合が悪くなったら愛さないって言ってるのと同じです。
でもそれってそもそも愛なんですか?」
「でも俺はエドナが好きだ。それだけは間違いない!」
「だったら何で肝心のエドナの気持ちを無視するんですか?」
「エドナの気持ち?」
まるで初めてそのことを考えたような反応だった。
「エドナはあなたとやり直す気はないですし、
そもそもあなたと別れて数年は経っています。
それに本当に愛しているなら、
この期間の間、他の女性に心は動かなかったんですか?」
「それは動いたけど…」
そのキースの言葉に町の人はずっこけた。
「心が動いたことあるのかよ!?」
「最低ね…」
「あれだけ言っていたくせに浮気してたとか…」
町の人が非難するようにキースを見た。
その中にはさっきまでキースに黄色い声援を上げていた女の子達も居た。
「で、でも心がこもってなかったら浮気じゃないんだ!
じいちゃんがそう言っていたんだ!」
「あなたの祖父の価値観は分かりませんが、
普通なら一度でも他の女性と肉体関係を持っただけで、
立派な浮気になりますよ。
ねぇみなさんそう思いますよね」
「「「「「そうだ、そうだー!」」」」」
フォルトゥーナの言葉に町の人が同意する。
「あなたは愛がどうとかいうよりも一般常識を学んだ方がいいのでは?」
「…でも俺は」
「この世には3種類の傲慢があります。
1つ目は相手がいつも自分の思い通りに動いてくれると期待することと、
2つ目は相手よりも自分が勝っていると思うことと、
3つ目は相手も自分と同じように考えていると思い込むことです。
あなたは3つとも全て当てはまっているように感じますが、
それは気のせいですか?」
「うっ」
思い当たる節があったのだろうキースが黙り込む。
「エドナはもう1ミリもあなたのことなんて好きじゃないです。
というか好きというより嫌いです」
「エドナが俺のことが嫌い?」
まるで初めてそのことを自覚したような反応だった。
「そうよ。私達の関係はあなたが私に顔だけで生きていけると言ったあの時に、
全ては終わったのよ」
最後のトドメをエドナが刺した。
「エドナ、嘘だと言ってくれ…」
「私達はもう終わったのよ。
もうあなたのことなんて好きじゃないのよ!
いい加減認めなさい!!」
「あぁぁぁ…」
キースが地面に膝をついた。
その顔は最初見た時よりも老け込んで見えた。
「では舌戦はわたくしの勝利でいいですね。
ではセツナ前に」
「はい」
いよいよ私の番になったか、緊張してきた。
「あなたはエドナをどう思っていますか?」
「大切な仲間だと思っています」
「じゃあもしエドナが戦えなくなっても、仲間でいますか?」
「もちろんです」
「あなたに迷惑をかけるとしても?」
「はい、ずっとエドナは友達です」
「あなたの友情は本物のようですね。
いいでしょう。私の負けです」
「ということは…?」
「この魔王の試練はセツナの勝ちです!」
「「「「「うぉぉーー!!」」」」」
町の人から歓声が上がった。
「それではエドナ姫直々にメダルをプレゼントします」
「セツナよく頑張ったわね」
そう言ってエドナが私にメダルをくれた。
こうして魔王の試練は無事、私の勝利で幕を下ろしたのだった。
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